棚倉勤務も
あと4日となり、
着任時、物置のようだった部屋を
装飾して創り上げた
カウンセリング室から
持ち込んだ備品類を
少しずつ片付けている。
きのうは、
壁二面から
絵画類を撤収したら、
以前のがらんどうの
さみしい部屋に戻ってしまった。
「仏造って魂入れず」
という言葉が
ふと思い浮かんだ。
校門の紅梅が
節句が近いせいで
桃の花にも見えた。

長い帰路、
これまで、こんな離任を
幾度くり返してきただろうか…と、
しみじみと感慨に耽っていた。
初任校の女子高を2年で去る時、
職員室の机を整理して平らにし、
雑巾で拭いていたら、
可愛い看護科の子が
それを見て目に涙を溜めていたのが
愛おしかった。
そして、
一大決心をして、
25年棲んだ故郷を離れ、
大阪の高校に赴任した。
そこを11年で去る時は、
棲み慣れた生物準備室を去りがたく、
一旦はドアに施錠して
廊下を歩み出したものの、
後ろ髪を引かれて、また舞い戻り、
解錠して、もいちど
その光景を目に焼きつけ
「ありがとうございました。
お世話になりました」
と、黙礼した。
その後も
大学院の研究室を2年で去り、
4年で中央中、2年で白一小…
その後、十数たびの
離任・着任を繰り返してきた。
そのたびごとの
慣れ親しんだ
「人」と「場」との「別れ」は、
まさに象徴的な「死と再生」の
繰り返しだったように思う。
こうして、
本番の「死」を迎える
シミュレーションやトレーニングを
してきたのかもしれない・・・と、
昨日は、ふと思った。

今朝の朝刊に
通称“ひらぶん”こと
小野高校平田分校の廃校が
報道されていた。
小野高校には10年、
平分には5年ほど務めた。
ここでは
カウンセリング室がなく、
小さな図書室の一角を
その「場」としていた。
でも、
大学の研究室みたいに
書香に包まれているのも
わるくはなかった。
3.11には耐えたが、
生徒が廊下を走ると
その振動が伝わるような
プレハブもどきの
ヤワな校舎だった。

レコーダーのHDDに
予約録画した映画が
どんどん溜まってくるので、
暇をみては鑑賞したり
見流したりしている。
『戦国自衛隊』は
ちゃんと見たことがなかったので、
どんなものだったのか
確認のつもりで見た。
79年の角川映画で、
千葉真一主演、
その他なつかしい俳優陣、
芸能人が多々登場している。
昭和も末頃の作品なので、
物故者も多い。
夏木勲/渡瀬恒彦/小池朝雄/
かまやつひろし/鈴木ヒロミツ・・・など。
ちょい出の
成田三樹夫の
あのドス声がよかった。
小野みゆきが
なかなかの存在感だったが、
子ども役の薬師丸ひろ子は
角川映画のお約束スターであ。
音楽は“ハネケン”こと
羽田健太郎だが、
桐朋音大とクラシックの出自ながら
劇伴としては吊り合いが取れてなくて
まったくのダサダサだった。
あれが、真っ当な
「昭和」の感覚だったんだろうか。
「邦画は駄目」と
烙印を押され続けていたのも
首肯できる、安易さ、チープさ、
臭さだった。
角川映画は
大衆迎合ぶりが酷い。
主題歌/挿入歌/エンディング歌・・・
まるごと、やめてくれーッ!!
の世界で、チキン肌ものである。
(((=_=))) ブルル
冒頭の
タイムスリップ・シーンの演出は
ほとんど『ウルトラマン』である(笑)。
機関銃の音は、
円谷プロの特撮でよく聞く
あのチープな効果音だった。
ジープ後座席に機関銃つけて
ぶっ放すのって、
『ラット・パトロール』の
パクリだろーがぁ!!(笑)。
ε=ε=ε=ヾ(*。>◇<)ノ
かくばかりに、
ツッコミどころ満載だが、
70年代はこんなんで
喜んでいたんだなぁ・・・と、
その仰々しさ、馬鹿バカしさに
呆れもしながら、
139分を途中早送りしながら
中っ腹で見終わった。
欧米版では
95分版にカットしたというから、
それだけは賢明だったなぁ。
いかにも
正月映画の「際物」であり、
「如何物」「駄作」である。
あと4日となり、
着任時、物置のようだった部屋を
装飾して創り上げた
カウンセリング室から
持ち込んだ備品類を
少しずつ片付けている。
きのうは、
壁二面から
絵画類を撤収したら、
以前のがらんどうの
さみしい部屋に戻ってしまった。
「仏造って魂入れず」
という言葉が
ふと思い浮かんだ。
校門の紅梅が
節句が近いせいで
桃の花にも見えた。

長い帰路、
これまで、こんな離任を
幾度くり返してきただろうか…と、
しみじみと感慨に耽っていた。
初任校の女子高を2年で去る時、
職員室の机を整理して平らにし、
雑巾で拭いていたら、
可愛い看護科の子が
それを見て目に涙を溜めていたのが
愛おしかった。
そして、
一大決心をして、
25年棲んだ故郷を離れ、
大阪の高校に赴任した。
そこを11年で去る時は、
棲み慣れた生物準備室を去りがたく、
一旦はドアに施錠して
廊下を歩み出したものの、
後ろ髪を引かれて、また舞い戻り、
解錠して、もいちど
その光景を目に焼きつけ
「ありがとうございました。
お世話になりました」
と、黙礼した。
その後も
大学院の研究室を2年で去り、
4年で中央中、2年で白一小…
その後、十数たびの
離任・着任を繰り返してきた。
そのたびごとの
慣れ親しんだ
「人」と「場」との「別れ」は、
まさに象徴的な「死と再生」の
繰り返しだったように思う。
こうして、
本番の「死」を迎える
シミュレーションやトレーニングを
してきたのかもしれない・・・と、
昨日は、ふと思った。

今朝の朝刊に
通称“ひらぶん”こと
小野高校平田分校の廃校が
報道されていた。
小野高校には10年、
平分には5年ほど務めた。
ここでは
カウンセリング室がなく、
小さな図書室の一角を
その「場」としていた。
でも、
大学の研究室みたいに
書香に包まれているのも
わるくはなかった。
3.11には耐えたが、
生徒が廊下を走ると
その振動が伝わるような
プレハブもどきの
ヤワな校舎だった。

レコーダーのHDDに
予約録画した映画が
どんどん溜まってくるので、
暇をみては鑑賞したり
見流したりしている。
『戦国自衛隊』は
ちゃんと見たことがなかったので、
どんなものだったのか
確認のつもりで見た。
79年の角川映画で、
千葉真一主演、
その他なつかしい俳優陣、
芸能人が多々登場している。
昭和も末頃の作品なので、
物故者も多い。
夏木勲/渡瀬恒彦/小池朝雄/
かまやつひろし/鈴木ヒロミツ・・・など。
ちょい出の
成田三樹夫の
あのドス声がよかった。
小野みゆきが
なかなかの存在感だったが、
子ども役の薬師丸ひろ子は
角川映画のお約束スターであ。
音楽は“ハネケン”こと
羽田健太郎だが、
桐朋音大とクラシックの出自ながら
劇伴としては吊り合いが取れてなくて
まったくのダサダサだった。
あれが、真っ当な
「昭和」の感覚だったんだろうか。
「邦画は駄目」と
烙印を押され続けていたのも
首肯できる、安易さ、チープさ、
臭さだった。
角川映画は
大衆迎合ぶりが酷い。
主題歌/挿入歌/エンディング歌・・・
まるごと、やめてくれーッ!!
の世界で、チキン肌ものである。
(((=_=))) ブルル
冒頭の
タイムスリップ・シーンの演出は
ほとんど『ウルトラマン』である(笑)。
機関銃の音は、
円谷プロの特撮でよく聞く
あのチープな効果音だった。
ジープ後座席に機関銃つけて
ぶっ放すのって、
『ラット・パトロール』の
パクリだろーがぁ!!(笑)。
ε=ε=ε=ヾ(*。>◇<)ノ
かくばかりに、
ツッコミどころ満載だが、
70年代はこんなんで
喜んでいたんだなぁ・・・と、
その仰々しさ、馬鹿バカしさに
呆れもしながら、
139分を途中早送りしながら
中っ腹で見終わった。
欧米版では
95分版にカットしたというから、
それだけは賢明だったなぁ。
いかにも
正月映画の「際物」であり、
「如何物」「駄作」である。