流感発症、二日目である。

きのうは
38℃もあって
さすがに節々が痛んで
起き上がるのも難儀したが、
抗ウィルス薬がそろそろ
奏効しだしたのか
今朝はずいぶん楽である。

発熱は生体の防御反応だから
むやみに解熱剤を用いない方がいい、
というオピニオンも聞くが、
なにせカラダが
バンラバラになりそうで
どこもかしこも痛むので
4時間ごとに服用した。

市販のディパシオ(イブプロフェン)は
効きが悪く、痛みが緩和しなかった。

なので、
医師から処方された
カロナール(アセトアミノフェン)
に換えてみたが、
これも効きが今ひとつで、
仕方なく最強のロキソニンに換えたら
見事に鎮痛解熱してくれて
楽に就寝できた。

鎮痛解熱剤にも
強度があって
セルフ・メディケーションでは
使い分けの知識が要る。





インフルエンザは
「流行性感冒」なので
風邪の一種だが、
症状がきつい。

武者小路の
『愛と死』の
夏子ちゃんは、
スペイン風邪という流感で
亡くなる。

むかしは、
タミフルもイナビルも
なかったから
安静養生するより
なかったのだろう。

5歳以下の幼児では、
高熱による脳症が
併発することもあるので
風邪といえども
バカにはできない。

小6の時の友だちは
髄膜炎を併発して
亡くなっている。

***

老母の老人ホームでも
インフルが発生して、
所長さんから
タミフルを服用させてもいいか
という承諾の電話がきた。

幸い、婆さんは
まだ罹っていないようで、
神様には
「息子に“お奉り替え”頂きまして
ありがとうございました」
とお礼申し上げた。

86才の老人よりも
61才の初老人の方が、
まだ体力があるだろうから。





ここの処、
貴志祐介にハマッて、
文庫本「上・中・下」で
1.500頁もの
『新世界より』を
読了した。

1巻目から
とっつきにくく、
2巻目でも
なかなかその世界観に馴染めず、
3巻目でやっと、
あぁ、そういうことだったのね、
という感じで、
正直あまり面白くなかった。

ハマッた人には
「最高傑作」という
ベタ褒めも少なく、
アニメ化もされているという。

自分的には、
1500頁を読む労力に
見合う対価的感動が
得られなかったのは
残念である。





『ブラックライダー』
(原題:Black Moon Rising)は、
1986年の作品で、
若き日のトミー・リー・ジョーンズが主演で
ロバート・ヴォーンが悪役だった。

ドロボー物+カーアクション物
といったもので、
たいして面白くもなかった。

見なきゃよかった、
読まなきゃよかった、
という疑問作、駄作も
創作品には玉石混交である。

それを事前に
見極めるのが
人生の達人なのだろうが、
作家や役者を信じて
ついつい見たり読んだり、
と釣られてしまう。

最近では、
アマゾンのレヴューを
先にチェックして、
見たり読んだりするに値するか、
という先行作業をもしている。

なにせ、
人生の残り時間が
少なくなってきたかんね。

ε= (•̀ .̫ •̀; )