書斎の窓の正面に見える
吾妻山の側面に
雪ウサギ「ももりん」の
姿が現れはじめた。
フキノトウ・ハンティングを
兼ねて、開通したばかりの
スカイラインに、雪の回廊の
様子を見に行ってみた。

頂上につくと、
あまりの快晴と
適温だったので、
魔が差したというか
いっちょお釜周回に
挑戦してみようかと
思い立った。
永年ながめてきたのに
一度もお釜を周ったことはない。
登り始めてみると
春休み中のダラダラ生活で
体力・筋力とも駄々さがりで、
ものの5分で息があがり
ヒーヒー、バクバク(心音)
言い出した(笑)。
何べんも休みながら
ちっとずつ攻略してやるぞ、
と珍しく男の子気が出てきた。
あまりにも空が青く
あまりにも雪が白く、
暑くなく寒くなく
体調も良かった・・・という、
好条件が整いすぎたので
クライミング・スピリットが
保てたのだろう。
ももりんの耳の辺りまで
登りつめたときには、
もうヘロヘロで遭難寸前であった(笑)。
それでも、
どうにかお釜の頂きに辿り着き
福島市内を眼下に見たときは、
小人たりとも雄大な気分と
いくらか登頂の征服感を味わえた。
やるなアラ還俺!
と、自我Gさん
せずばいられなかった。

途中で屁子垂れて、
へばった足元の石に
軽石で愚痴を書いたが、
立ち上がるときには
足についた土で消した。
頂上のむき出しの岩影にも
1700m登頂記念に
ちっちゃく「ついた」と記した。
しばし、頂上で休みながら、
リサイタル成功祈願の
ミニ・ケルンをこしらえたり
冠雪でミニ・ダルマを
こしらえたりした。
辺りには誰もいないので
ふと思いついて、
表の急斜面に丸い石を
転がしてどこまで下り落ちるか
しばし遊んでみた。
アラ還親爺が
童心に返ったように
オムスビ型の石を探しては
斜面に向かって放って
ゴロンゴロンと
下まで転がっていくのを
「お~。スゲ~。
あんな所まで行ったわ」
と遊び興じていた。
実際それは
500m先くらいまで
加速度的に
斜面を転がっていった。
落石のメカニズムを
観察しているような
気分でもあった。
人っ子ひとりいない
山頂だからこそ
できる山での遊びである。
京都の神護寺の山腹のように
土器(かわらけ)投げでもやったら
面白そうでもあった。
***
お釜の周回で
二ヶ所だけ身のすくむような
切り立った狭い通り道があった。
時計周りに歩いたので
右側はお釜への断崖絶壁、
左側は斜度40度くらいの
急斜面。
どちらに足を滑らせても
助かりそうにない所で、
高所恐怖症気味なので
重心を低くして
出来るだけ両サイドを
視界に入れないよう
恐るおそる歩んだ。
『イッテQ』のイモトの
アイガー尾根の
ナイフリッジの場面を
思い出した。

雪の回廊は、
立山黒部アルペンルートほどではないが、
それでも雪壁が4m近くあり
その間を車で行くのは
なんだかボブスレー選手のような
視点でもあった。
頂上では
看板どおり
アルティメーター(高度計)が
1.700mを示していた。
快晴の雪面反射の中を
延々ドライヴしていたので、
レストハウスに入ったら
しばらく雪目状態で
いくらか紫外線に
やられた感じであった。
頬もいくらか
ヒリリと雪焼けのような
感触だった。
***
帰り道では、
雪解けの日当たりのいい処に
フキノトウがあちこちで
黄緑の花を咲かせており、
その様はワクワクするほどに
可憐であった。
何箇所かで停車して、
まだ咲ききらない蕾を
何個も採取できた。
根からもぎり取るときの感触が
なんとも良くって、
ゾクゾクするような
山菜取りの快感を得られた。
帰宅後、
いつものように
フキノトウ味噌と
フキノトウご飯をこしらえた。
ほんとうに
山を遊んだ一日であった。
♪( ´θ`)ノ
吾妻山の側面に
雪ウサギ「ももりん」の
姿が現れはじめた。
フキノトウ・ハンティングを
兼ねて、開通したばかりの
スカイラインに、雪の回廊の
様子を見に行ってみた。

頂上につくと、
あまりの快晴と
適温だったので、
魔が差したというか
いっちょお釜周回に
挑戦してみようかと
思い立った。
永年ながめてきたのに
一度もお釜を周ったことはない。
登り始めてみると
春休み中のダラダラ生活で
体力・筋力とも駄々さがりで、
ものの5分で息があがり
ヒーヒー、バクバク(心音)
言い出した(笑)。
何べんも休みながら
ちっとずつ攻略してやるぞ、
と珍しく男の子気が出てきた。
あまりにも空が青く
あまりにも雪が白く、
暑くなく寒くなく
体調も良かった・・・という、
好条件が整いすぎたので
クライミング・スピリットが
保てたのだろう。
ももりんの耳の辺りまで
登りつめたときには、
もうヘロヘロで遭難寸前であった(笑)。
それでも、
どうにかお釜の頂きに辿り着き
福島市内を眼下に見たときは、
小人たりとも雄大な気分と
いくらか登頂の征服感を味わえた。
やるなアラ還俺!
と、自我Gさん
せずばいられなかった。

途中で屁子垂れて、
へばった足元の石に
軽石で愚痴を書いたが、
立ち上がるときには
足についた土で消した。
頂上のむき出しの岩影にも
1700m登頂記念に
ちっちゃく「ついた」と記した。
しばし、頂上で休みながら、
リサイタル成功祈願の
ミニ・ケルンをこしらえたり
冠雪でミニ・ダルマを
こしらえたりした。
辺りには誰もいないので
ふと思いついて、
表の急斜面に丸い石を
転がしてどこまで下り落ちるか
しばし遊んでみた。
アラ還親爺が
童心に返ったように
オムスビ型の石を探しては
斜面に向かって放って
ゴロンゴロンと
下まで転がっていくのを
「お~。スゲ~。
あんな所まで行ったわ」
と遊び興じていた。
実際それは
500m先くらいまで
加速度的に
斜面を転がっていった。
落石のメカニズムを
観察しているような
気分でもあった。
人っ子ひとりいない
山頂だからこそ
できる山での遊びである。
京都の神護寺の山腹のように
土器(かわらけ)投げでもやったら
面白そうでもあった。
***
お釜の周回で
二ヶ所だけ身のすくむような
切り立った狭い通り道があった。
時計周りに歩いたので
右側はお釜への断崖絶壁、
左側は斜度40度くらいの
急斜面。
どちらに足を滑らせても
助かりそうにない所で、
高所恐怖症気味なので
重心を低くして
出来るだけ両サイドを
視界に入れないよう
恐るおそる歩んだ。
『イッテQ』のイモトの
アイガー尾根の
ナイフリッジの場面を
思い出した。

雪の回廊は、
立山黒部アルペンルートほどではないが、
それでも雪壁が4m近くあり
その間を車で行くのは
なんだかボブスレー選手のような
視点でもあった。
頂上では
看板どおり
アルティメーター(高度計)が
1.700mを示していた。
快晴の雪面反射の中を
延々ドライヴしていたので、
レストハウスに入ったら
しばらく雪目状態で
いくらか紫外線に
やられた感じであった。
頬もいくらか
ヒリリと雪焼けのような
感触だった。
***
帰り道では、
雪解けの日当たりのいい処に
フキノトウがあちこちで
黄緑の花を咲かせており、
その様はワクワクするほどに
可憐であった。
何箇所かで停車して、
まだ咲ききらない蕾を
何個も採取できた。
根からもぎり取るときの感触が
なんとも良くって、
ゾクゾクするような
山菜取りの快感を得られた。
帰宅後、
いつものように
フキノトウ味噌と
フキノトウご飯をこしらえた。
ほんとうに
山を遊んだ一日であった。
♪( ´θ`)ノ