文章を書いていて、時々、
「佐々木」の「々」を使う場面があり、
どう読むのか、どうやって変換するのか
分らなくて、長いこと
一々「佐々木」とタイプしてから
前後の文字を消すという
まどろっこしいことをやっていた。

最近、調べてみたら、
「々」は、「同の字点(どうのじてん)」
と呼ばれるもので、
「どう」「おなじ」「くりかえし」
と入力すると変換できることを知った。

この字の由来は、
「同」の別字体である
「仝」が変化したという説や、
やはり繰り返しを意味する
「二」の字が変化したもの、
などの諸説ある。

一見、漢字のように見えるが、
あくまで反復記号の一種で
読みは無い。

「々」の字形を分解すると
「ノ」+「マ」のように見えるので、
俗に「ノマ」とも呼ばれるらしい。

「ヽ」「ゝ」なども同様に記号で、
躍り字、重ね字、送り字、
などと言うようだ。

「会社-社長」「民主-主義」のような
意味が区切れる場合は
使用しないことが原則のようだが、
「公演会々場」のように
使われることもあるようだ。

結婚や葬式に関しては、
同じ漢字を繰り返すことは、
再婚や不幸の繰り返しを連想させ
縁起が悪いため、
「結婚式々場」「告別式々場」
と表記することが多いという。

二字熟語を重ねるときにも
使うことがある。

部分部分 → 部分々々
後手後手 → 後手々々

「湯湯婆」(ゆたんぽ)のように
同じ漢字を重ねても
読みが異なる場合には用いない。