原発物マンガながら3.11後の作品では最高傑作との読売の書評があったので、アマゾンに注文してみた。たしかに、作者自身が原発作業員を体験しているので、その筆致はリアルそのものである。そして、「いい悪い」の価値感を押し付けるでもなく、淡々と現場の日常を描いており、それが却って読む者に何をか訴える。これは、英訳のみならず、原発を有する各国語に翻訳して是非、読ませたい作品である。マンガ王国日本ならではの真実を伝える原発事故顛末記と言えるだろう。