Oakley ジュリエット ポリッシュド
これは第5世代のモデル、かなりピカピカのフレームです。
後ほど詳しく書いてみたいと思います。
みなさんこんにちは。
いかがお過ごしでしょうか?
ポリッシュドジュリエット
今日はポリッシュドのジュリエットについて詳しく書いてみたいと思います。
その前に一つお知らせをさせていただきます。以下をお読みください。
いつもLINEGEARをご利用いただき、誠にありがとうございます。
パンデミックの影響など、昨今の情勢により原材料費や輸送費などの価格が高騰しており、一部商品の価格を値上げいたしました。
今回の価格変更でお客様にご負担をおかけしますことを心よりお詫び申し上げるとともに、ご理解をいただき、今後とも変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
その他につきましてはウェブショップよりご確認ください。
NXTレンズ、X-Metalシリーズのレンズ、ピン抜き機等は価格据え置きとなります。
※ホームページ上では告知させていただいておりましたが、ブログでのご報告が遅くなってしまいましたことお詫び申し上げます。
それでは書いてみたいと思います。
今日はポリッシュドのジュリエットについて書かせていただきます。
ポリッシュド派の方にとっては必読の内容になるかと思いますのでお見逃しなく
これを読んで、お持ちのポリッシュドジュリエットへの愛着を更に深めてもらえば嬉しいです。
と同時に、ポリッシュドジュリエットについて詳しくなっていただければ幸いに思います。
ポリッシュドの話に行く前に基礎知識として
先ずはジュリエットのフレームタイプについて軽く説明したいと思います。
OAKLEY JULIETのフレームタイプは以下になります。(レアなモデルも一応書いておきます)
- エックスメタル
- プラズマ
- ポリッシュド
- カーボン
- TiO2
- チタニウム
- 24K
- ブラウン
ですので、今回はエックスメタルやプラズマ、カーボン等は忘れて「ポリッシュドジュリエット」だけを頭に思い浮かべながら読んでください。
イチローモデルに関してはホームページでまとめておりますので、そちらをぜひお読みください。
また、私自身すでに書いた気でいましたが、どうやらイチロージュリエットについてのブログ記事を書いていなかったようなので、次回はイチロージュリエットについて書きます。
それでは続きを始めたいと思います。
ポリッシュドジュリエット
ちょっと話がそれますが、
イチロージュリエットの最後のモデルにも光沢のあるブラックのハンマーステムが付いていますね。
イチロージュリエット(2008年発売の日本限定1200本/シリアル入り)
ポリッシュドカーボン(艶のあるブラック)
ハンマーステムが付いています
ですので、
厳密にいえば、ポリッシュド以外のカラー(ブラック)ジュリエットでハンマーステムが付いているのはイチロージュリエットの第5弾と24Kゴールドのジュリエットのみとなります。(どちらも限定販売品)
そして、ポリッシュドカーボンという艶のあるブラックのカラーはこのモデルだけとなります。
話を元に戻して、、
LINEGEARのお客様の中にもポリッシュド(ハンマーステム)のジュリエットだけを何本も持っているという方、かなりいらっしゃいます。
私の感想ですが、このポリッシュドというピカピカのカラー、レンズやラバーパーツの組み合わせ次第でいろんなシチュエーションでおしゃれ感、個性的感が出せるアイテムとして使えるものだと思います。
スーツやきれい目の服に合わせれば上品になるし、レンズの印象によっては”ワル”感も出せます。
本人のキャラクターを引き立てて、人により強く印象付けてくれる その人の代名詞的な存在になるフレームだと思います。
ポンと頭に載せていても結構目立つのでいいかもです。
さて、だいぶん書いたようですが、
まだハンマーステムについてしか書いてないですね
では、このポリッシュド、
どの様なモデルがあったのかと言うと、以下の7タイプになります。
(シリアルナンバー表より)
ポリッシュド
- JB###### ジュリエット ポリッシュ ブルーイリジウム
- JF###### ジュリエット ポリッシュ ファイア
- JG###### ジュリエット ポリッシュ G30
- JP###### ジュリエット ポリッシュ 偏光ファイア
- JPPO#### ジュリエット ポリッシュ チタニウムクリア
- SKU 04-158 ジュリエット ポリッシュ VR28ブラックイリジウム
- SKU 24-126 ジュリエット ポリッシュ VR28偏光ブラックイリジウム
ただ、カスタムオーダーと言って、レンズを選んでオーダーできた時期もあります。
- カスタムオーダーのフレームには55O21/サイズ表記だけが付いています。
- SKUは表記が無いです。
- 度付レンズでオーダーしたフレームも同じだと思います。
- JB###### ジュリエット ポリッシュ ブルーイリジウム
- JF###### ジュリエット ポリッシュ ファイア
- JG###### ジュリエット ポリッシュ G30
- JP###### ジュリエット ポリッシュ 偏光ファイア
- JPPO#### ジュリエット ポリッシュ チタニウムクリア
- SKU 04-158 ジュリエット ポリッシュ VR28ブラックイリジウム
- SKU 24-126 ジュリエット ポリッシュ VR28偏光ブラックイリジウム
1.JB###### ジュリエット ポリッシュ ブルーイリジウム
レンズはブルーイリジウム
このレンズはアイスイリジウムとは違います。
このレンズに関しては以前別の記事で詳しく書いていますので、
よろしければお読みください。
シリアルナンバーはJB######(6桁の数字)
では次、
No.2 JF###### ジュリエット ポリッシュド ファイア
レンズはファイア(偏光レンズではありません)
シリアルナンバーはJF######(6桁の数字)です。
では次、
No.3 JG###### ジュリエット ポリッシュ G30
レンズはG30 やや透明感のあるブルー系のレンズです。
シリアルナンバーはJG######(6桁の数字)
No.4 JP###### ジュリエット ポリッシュ 偏光ファイア
レンズは偏光ファイアです。
このモデルのPOLARIZEDの刻印は何故かレンズ裏面に入っています。
なので、前側からはPOLARIZEDの刻印はうっすらとしか見えません。
(すべてが裏面刻印なのかは未確認です)
シリアルナンバーはJP######(6桁の数字)です。
No.5 JPPO##### ジュリエット ポリッシュ チタニウムクリア
日本限定販売品です。
シリアルナンバーはJPPO####(4桁の数字)
レンズはチタニウムクリア
左レンズ下に「TITANIUM」の刻印があります。
No.6 SKU 04-158 ジュリエット ポリッシュド/VR28ブラックイリジウム
レンズはVR28ブラックイリジウムです。
あれ、「ブラックイリジウムだけどブラウンじゃん、これ」
「確かに」
ややこしいですが、
VR28と言うのはブラウンの透過率28%のレンズを指します。
そしてイリジウムとはオークリー流のコーティングの名前なので、ブラックイリジウムと言う、一般的にいうシルバーミラーが付いています。
ですので、このVR28ブラックイリジウムと言うレンズはブラウンベースの淡いシルバーミラーなので、このようにベースレンズのブラウンが強調されます。
No.7 SKU 24-126 ジュリエット ポリッシュド/VR28偏光ブラックイリジウム
レンズはNo.6と同じVR28ブラックイリジウムの偏光バージョンが付いています。
ちょっと見づらいですが、POLARIZEDの刻印があります。
以上の7種類紹介し終えました。
これらが一般的に流通していたポリッシュドジュリエットです。
ではこれらの世代分けはどうなっているのかと言うと、
ざっと以下の3世代
①前半期(第1~第3世代)
②シリアルナンバー無し(第4世代/2004年前後)
③SKU (第5世代)
詳しく説明しますと、
プラズマやエックスメタルのようにシリアルナンバーの最後がA、Bという、いわゆる第2、第3世代が無いので、
前半期と書かせていただきましたが、実際第1~第3世代は前半期という括りで考えるしかなく、識別できるはっきりとしたシリアルナンバーの違いであったりとかの区切りは無いです。
敢えて書くのであれば、
前半期
- 初期
- 前期
- 中期
- 第4世代(シリアルナンバー無し)
- 第5世代(SKU)
ポリッシュドの歴史としてよく言われるのが、
初期のポリッシュドは地金が荒く、購入したお客様が、不良品だと思って返品してきたなどの逸話があります。
ホントにそんなことがあったかどうかは分かりませんが、
間違いなく初期は地金がかなり荒くて、そのでこぼこな地金をろくに整えないまま光らせて売っていたような感は否めません。
ちょっと画像を載せてみます。
初期のジュリエットのステムの地金 光ってはいますが、凸凹ですね。
前期~中期の地金 (初期に比べれば少し滑らかになっています)
後期(第4世代以降)の地金 (少しピント会ってなくてすみません。。かなり滑らかなのが分かりますか?)
初期との比較
ちなみに、LINEGEARのスーパーポリッシュしたステムは
これくらいの滑らかさがあります。
これは恐らく中期のフレームですが、
磨けばこれくらいの光沢は出ます。
これでも十分だと思いますけどね
第一世代が地金は一番荒く、前期、中期へと行くにつれ、地金は少しづつ滑らかになっていきます。
これはプラズマに対しても同じことが言えます。
これが初期~中期のポリッシュドの地金による世代予測方です。
さて、それでは第4世代以降のポリッシュドについて書いてみます。
今までの流れから、武骨なことを良しとする方々、そして一方で、
第5世代、SKUのついているモデルも同様に滑らかな地金をしています。
さて、
これでポリッシュドの歴史的な流れ、説明終わりました。
最後に一つだけ見た目以外の機能的な点について書かせていただきたいと思います。
今後ポリッシュドジュリエットを入手することを考えている方へのアドバイス的な話だと思って読んでいただければ幸いです。
ジュリエットの第一世代はもともと手作業で仕上げられているため、地金は荒いですが、ノーズの突起部分は製造時の、型から外した後は触られていません。ですので角ばっていて、ノーズブリッジを硬めに維持するには最適の形状をしています。
オービタルのノーズ部分の突起形状(前期)
(画像はエックスメタルですが、この形状はポリッシュドも同じです。前期ほど角ばっていて、しっかりとしています)
この角ばった形状がノーズ内部の圧を上げてくれて、そのことにより、ノーズの緩みにくさに貢献してくれています。
後期モデルは型から外した後にバレル研磨されていますので、ノーズの先端の突起はそのことにより角が削られてしまって薄く、細くなっています。そのことがノーズの緩みの一因になってしまっています。
第4世代(バレル研磨にて仕上げた)ノーズの突起の形状
そういう視点でとらえると、バレル研磨が導入される以前のフレームはフレームの骨格的には優れものです。
今まで数多くのジュリエットを見てきましたが、フレームの骨格のしっかりした感じは地金の荒い第一世代が抜群です。
なので、もし機能的な面、そして光沢も十分にあるという、完璧なポリッシュドのジュリエットをお求めの場合は、
初期、または前期の、地金は荒いけれども、骨格のしっかりとしたジュリエットを入手して、そのフレームをポリッシュするという選択がベストかと思います。
長らく、ホームページ上でのスーパーポリッシュの受付は中止させていただいておりますが、、
何故かと言うと、地金を整えるのにとてつもなく長い時間を要します。
そのように一本一本に向き合っている時間が無く、あえなく注文の受付を中止していますが、ご連絡いただければ、時期的なタイミングが合えば承れる場合もあります。(夏場/繁忙期はちょっと厳しいです。。)
ただ、それでも仕上がりまでに2か月程度はお時間いただくことになると思います。
今日の記事をお読みいただき、分かっていただけたかとも思いますが、ポリッシュドは地金がすべての光沢の要因になります。
チタンを光らせるのは難しく、ノーズの突起を現状維持してフレーム全体をキチンと仕上げるにはどうしても手作業が必須になってきます。 それをこなすにはそれなりの時間を要し、作業自体はかなりの工程をこなす必要があるということをご理解いただければ幸いです。
スーパーポリッシュについてはこの記事で詳しく書いていますので、お読みください。
しかし、もしこの工程をふめば、地金は綺麗に整っていますので、今後5年、10年使用いただいても、余程大きな傷がつかない限り、例え色がくすんだり、小傷がついたとしても、コンパウンド等で軽く磨いていただければ今の状態と同じ光沢を半永久的にキープすることを保証します。
それか、逆の考え方で言えば、後期の地金の整っているポリッシュドジュリエットを手に入れて、こまめにノーズブリッジの修理をするか、どちらかだと思います。
かなり長い内容になってしましましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事をお読みいただくことにより、お持ちのポリッシュドジュリエットについての愛着を深ていただければ嬉しく思います。
今回の記事に関して、書き損じていることや、誤記等ございましたらご連絡いただければ修正いたしますので、ご連絡いただければ幸いに思います。
今後ともLINEGEARをよろしくお願いします。
★サマーセールのご案内★
それでは最後にサマーセールについて少し告知させていただきます。
毎年恒例のサマーセールを今年も開催いたします。
詳細は近日中に別の記事で書かせていただきますので、しばらくお待ちください。
期間は6月30日~7月10日までを予定しております。
よろしくお願いします。
それではこれで終わりたいと思います。最後までお読みいただきありがとうございました。
Revive X-METAL! LINEGEAR