1987年、アメリカ制作。アラン・パーカー監督。
依頼人ルイス・サイファーから「ジョニーという名の歌手を探して欲しい」と
頼まれた私立探偵のエンゼル。戦争の後遺症によって、記憶喪失になったという
彼の行方を追うが、エンゼルの周りでは次々とジョニーの関係者が死んでいく…。
87年の作品とは思えないほど(と書いたら暴言かもしれませんが)
とにかく映像が格好良いです。格子のついたエレベーターを用いての演出が
印象的で、ついつい画面に引き込まれます。記憶喪失の男、謎が謎を呼ぶ展開、
片田舎で行われる凄惨な儀式、次々と死んでいく関係者たち…。
宗教の話も絡んできますので、ますます謎は深まっていくばかりです。
不気味な依頼人・ルイスを演じるロバート・デニーロの存在感が
とにかくすさまじいの一言に尽きます。チョイ役なのに、主役を食う男です。
前半～中盤にかけては謎解きの要素もあり、ボロボロになっていくエンゼルを
見守るような展開です。後半のネタばらしから、キナくさい展開になるので
ここで評価が分かれるかもしれません(個人的には好きな話ではあります)
天井から、とあるモノが降ってくるシーンは、凄惨ながらも画面に釘付けです。
話よりも雰囲気を堪能しよう度…★9
やっぱりデニーロが気になる度…★10