【智side】

2月15日、
朝 いつものように3人で学校へ向かっている時

「潤ちゃん、昨日はチョコありがとう。
すっごく美味しかったよ。
でも、勿体なくて まだ全部 食べてないんだ。」

「ホントに? 実は 心配だったんだ僕。
だから『美味しかった』って言って貰って嬉しい、
僕の方こそありがと(//0//)」

「オイラも、、、潤 チョコありがとな。
オイラ いっぺんに食べて 母ちゃんに
怒られちゃったよ。」

「えっ? さとち いっぺんに食べちゃったの?」

「だってさぁ チ〇ルチョコって
みんな味が違うから、
1つ食べたら止まんなくなっちゃって。」

「えっ?チ〇ルチョコなの?

俺が 潤からチ〇ルチョコを貰ったと聞いて、
翔ちゃんの顔が途端にデレデレになった。

これは、、、(-᷅_-᷄๑)
きっと、翔ちゃんが貰ったチョコは、
俺が貰ったチ〇ルチョコとは全然違うヤツなんだ!

一体 どんなチョコを貰ったんだ?
オイラ めちゃくちゃ気になる!

「翔ちゃんが潤から貰ったのは、
チ〇ルチョコじゃないんか?」

「ベ、別に、どんなのだって いいじゃん💦」

「そ、そうだよ(#^.^#)
それより早く学校 行かないと、遅刻しちゃう。」

「うん、そうだよね 行こ!」

「あっ、2人 ずるいな〜、
オイラを置いて行くな、待てよ!」


あ〜ぁ、
翔ちゃんの前でチ〇ルチョコの話、
しなければ良かった。

やっぱり おいらの勘は当たってたんだ。

オイラのは 義理チョコで、
翔ちゃんのは 本命チョコ❣️

昨日は 潤ちゃんにチョコを貰って喜んでいたけど、
なんか 振られた気分、、、もやもや


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それから1ヶ月が経ち、
3月14日、ホワイトデー。

オイラが潤に、
バレンタインデーのお返しとして渡したのは、
マシュマロ。

〇印良品のマシュマロだけど、、、

それでも 潤はニコニコ笑顔で、

「さとち、ありがとう。僕 すっごく嬉しいよ❗️」
って、言ってくれたから まぁ いいや、、、
と思ったのも束の間、

翔ちゃんときたら、
潤にリボン🎀の付いた立派な箱を渡しながら、
めちゃめちゃ緊張しまくって、

「じゅ、潤ちゃん、
これ どうか受け取って下さいッ!
よろしくお願いします❣️」だって、、、(-_-;)

プロポーズじゃ無いんだから、って
ツッコミたくなったけど、

潤も、

「僕の方こそ、
これからも ずっとよろしくお願いします❣️」
ってニコニコ笑顔で答えた。

何でこうなっちゃうんだ?

オイラの前で プロポーズなんか
しないでくれよ〜(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾

潤が 翔ちゃんのものになっちゃうのは、
やっぱり 納得出来ない!

オイラの可愛い潤なのに、、、もやもや



「俺、潤ちゃんの喜ぶ顔が見たくて、
すご〜く一所懸命 考えて これに決めたんだよ♡」

「ホントに? そんなに考えてくれたの?
凄く嬉しいよ、しょおくん。どうもありがとう♡」

「ううん、どういたしまして♡」


潤、オイラだって
潤の為に、この1ヶ月お小遣いを遣わずに貯めて、
マシュマロ買ったんだぞっ!


       〜おしまい〜