沢山食べて、沢山お喋りして、
気付けばもう21時過ぎ。

『もう、帰らなくちゃ』
そう思うのだけど〝帰る〟って
なかなか言い出せないでいたら、

潤、お風呂入る?

あの 僕 着替えも持ってないし、
そろそろ帰ろうかと…。

着替えなら用意してあるよニコニコ
下着も新しいのがベッドの上に置いてあるから。

『え〜!!!!!』

『どうしよう?どうしよう?
僕が帰る理由 無くなっちゃった。』

ちょっと待ってて。
バスタブにお湯入れてくるから。

はい…

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


もう、そろそろ溜まったかな?
潤、こっち。
ベッドルームの奥にあるから。

ベッドルームに入るのも、ここに来て初めてだから
ドキドキする。


キングサイズのベッドが2台。
2つ並んだベッドの右側は、
大きなガラス窓があり、
都心の眩いばかりの夜景が見える。
奥の方には、東京タワーも。

わぁ、凄い‼︎

もっとよく見たくて窓辺へと足を進めた。

ベッドルームの照明が落とされているから、
夜の光はまるで宝石のようにキラキラと輝いて、
今 僕は夢を見ているんじゃないかとさえ思う。


潤、綺麗だね。

うん、凄く綺麗。

いや、夜景じゃなくて潤が…

しょおさんの甘い言葉に顔が熱くなる。


愛してるよ♡

しょおさんの唇が僕の唇に重なった。