重陽雛菊


「菊花」
        白居易(白楽天)

一夜新霜著瓦軽
 
芭蕉新折敗荷傾

耐寒唯有東籬菊

金粟花開暁更清





一夜新霜瓦に著いて軽し

芭蕉は新たに折れて敗荷は傾く

寒に耐うるは唯東離の菊のみ有り

金粟の花は開いて暁更に清し

夜明け初霜おりうっすら瓦につく

芭蕉あらたに折れ破れた蓮の葉も傾く

寒に耐えるのはただ東の垣根の菊のみ

菊は満開 朝さらに清らかに咲く



(訳は既存のものに手を入れました)



*2006/11/4の再録です。