会場の席は自由だと送付の案内状にもあったし、受付でも

さふ云われた。


けれども、おいらは新参者であり右も左もわからない。

だから右手奥の椅子をずらさずにQさん(正面)を見れるやふな

席に着いたのだった。

当然、末席である。

目立たず、おとなしくしているのが初心者のルールである。



スピーチ場所の右手前に大きめの十人掛けの円卓があった。

おそらくここがQさんの親衛隊の定席かつ上席であろうことは

会場に入ってすぐわかった。

じっさいに、ボーイが会場に入った時、それらしき爺さんや熟年びとが

数人着席していた。



ここで唐突ではあるが、礼儀を知らぬ若造に言っておきたい。


すこしばかし値が張る寿司屋や呑み屋で、イチゲン野郎たちが

カウンターの中央に陣取って、ぎゃあぎゃあ騒いでいるのを

あなたはよく見かけたことがあろうかとおもふ。。


傍若無人で他の客の迷惑を顧みない糞ヤローたちだ。


そいつらに云っておく。


譬えひとりであれ複数であれ、最初に入った店では、カウンターでも

いちばん出入口に近い席におとなしく座って飲み喰いするもんだ。

まちがってもカウンターの真中や奥にすわっちゃないけねぇーぜ。

なんとなれば、そこは上席であるからだ。

さもなくば、あんた(たち)は二度と歓迎されないであらふ。


ふつうの安い店でもおんなじだよ。

つねに常連さんがいるってことを忘れるなっ!!

そこですこしデカイ面をしたけりゃ、いやんなるほど通い詰めるこった。


わかったね、そこのおわけぇーの!!