タイトルはよく知られた逸話である。
きょうも前項と同じ内容だが、異なる訳を挙げておきたい。
2日付よりも数節前から引用したい。
ルカ伝第十二章十三節より二十一節まで、新共同訳でご覧
頂きたい。
群衆の一人が言った。
「先生、わたしにも遺産を分けてくれるように兄弟に言ってください。」
イエスはその人に言われた。
「だれがわたしを、あなたがたの裁判官や調停人に任命したのか。」
そして、一同に言われた。
「どんな貪欲にも注意を払い、用心しなさい。
有り余るほど物を持っていても、人の命は財産によって
どうすることもできないからである。」
それから、イエスはたとえを話された。
「ある金持ちの畑が豊作だった。
金持ちは、『どうしよう。作物をしまっておく場所がない』
と思い巡らしたが、 やがて言った。
『こうしよう。倉を壊して、もっと大きいのを建て、
そこに穀物や財産をみなしまい、 こう自分に言ってやるのだ。
「さあ、これから先何年も生きて行くだけの蓄えができたぞ。
ひと休みして、食べたり飲んだりして楽しめ」と。』
しかし神は、
『愚かな者よ、今夜、お前の命は取り上げられる。
お前が用意した物は、いったいだれのものになるのか』
と言われた。
「自分のために富を積んでも、
神の前に豊かにならない者はこのとおりだ。」