「テンペスト」小田島雄志 (3/29 日経夕刊)

最後がテンペストとは意外だった。以下、引用。

すべてを許す父の情
プロスペロー(父親)は
「たぐいまれな愛と愛の出会いだ!(娘と許婚のこと)
天よ、二人が築く未来の上に恵みの愛を注ぎたまえ」
と二人のために祈るのである。

この世にまじりけなしの純粋な愛は存在しうるか。
必ずさまざまな欲望や思惑や邪念が入りこむのではないか。
いや、存在しうるのである、ただ愛している者の胸にではなく、
それを見守る親の目にではあるが。