でっちあげ」  福田ますみ著 07年1月 新潮社

-福岡「殺人教師」事件の真相-

世間にはどうにも名状し難いおかしな人種が存在し、平気で嘘をつき
裁判にまで持って行くキチガイ人種がいることを本書は証明する。

取材を進めるにつれ、マスコミや世間の白眼視に身を縮ませる善良な一人の
教師の姿であった。
一方的な情報が人々を思考停止に陥らせ、集団ヒステルリーを煽った挙げ句、
無辜の人間を血祭りに上げたのである。寝覚めの悪いホラーさながらである。

帯↓
2003年6月「教師によるいじめ」と認定される事件が福岡で起こった。
担当児童への自殺強要、凄惨な暴力行為が報じられた。
だが後にこの事実は児童両親による「でっちあげ」だったことが明らかになる…。
驚愕の冤罪劇!

著者 
1956年横浜市生まれ。立教大学社会学部卒。専門誌、編集プロダクション勤務を経て、
フリーに。
犯罪、ロシアなどをテーマに取材、執筆活動を行う。
著書に「されど我、処刑を望まず」「スターリン家族の肖像」。