シェイクスピアに見る愛2.(3/8付日経夕刊)
小田島雄志

ハムレットがオフィーリアを 「愛していたか 愛していなかったか」、
どちらが本当でどちらが嘘か、と問うのはまちがいであって
どちらも真実の声ではないか。


「思い悩む青春の愛」とでもいうべきものではないか。

ハムレットの愛をそのように読み解いたとき、ぼくもハムレットだったことを
改めて確認できた。
ぼくにも青春はあったし、思い悩む青春の愛もあったのだから。