「満足死 」 奥野修司著 07.2月 講談社現代新書
ー 寝たきりゼロの思想
著者は、この医師が役所関係などへの根回しが下手であるという。
あくまでも患者優先の現場での医療活動を中心にされているし、
行政への関りを避けてきた、と暗に批判される。
(紹介されているこの町では、高齢の病人が減少し、
健康保険料の値下げ! ー 払戻しされている)
帯(↓)
自分が望む死こそ「満足死」
3人に1人が高齢者の町で、寝たきり老人が激減した。
「全村病院構想」「一生涯一カルテ」「お通夜教室」……
未来を先取りしたユニークな医療は、全国に広がる。
死を自分で創る時代に、こんな医師がいたらなぁ。
在宅死亡率70%と医療費削減を実現した老医師の執念。
尊厳死とまったくちがう満足死を、大宅賞作家が追う。