木曜日(2・1)の朝、本の駅図書館に行ったら、読売の一面に読売文学賞の受賞作
が載っていた。その評伝伝記賞は下記であった。

「悪党芭蕉」 嵐山光三郎著 新潮社 06年4月

その一週間前に、たまたまその図書館にあったこの本が偶然あったので嬉々として借りた。
以前から気になっていた本。

芭蕉には学生時代から関心があり、井本農一(講談社新書)加藤楸邨(俳人)らの奥の細道論
を読んでいた。芭蕉は謎めいたところのある奴で、芭蕉忍者論を展開する高名な評論家もいる
ほどだ。

やっと半分ほど読み進んだ処に、このニュースありきで来週半ばには感想をばアップしようと
おもっていたのでガックリ。よってボーイの感想は抜きで、14面の山崎正和の文を少し挙げて
おきたい。

これは徳川綱吉の悪性の世に生きて、適当に権力にたいして迎合もし、強烈個性な弟子どもを
巧みに操縦もして、「蕉門」という派閥を率いた現実主義者の肖像である。
奥の細道に同道した曽良が幕府のスパイであり、。。



帯↓
「俳聖」という名の商品と化した芭蕉。しかし、その弟子は裏切り者あり、斬殺犯あり、
流罪者ありの危険人物ばかり。しかも句作には危険な秘密がこめられ…。
神格化され「宗教」となった芭蕉の真実の姿を描く、画期的芭蕉論。