寒雀 楊万里 (南宋)

                 
百千寒雀下空庭     百千の寒雀 空庭に下り
小集梅梢話晩晴     梅の梢に小集して晩晴に話(わ)す
特地作團喧殺我     特地団をなして我を喧殺す
忽然驚散寂無聲      忽然驚き散じて寂として声なし  

  


沢山の雀が人気のない庭に下りて来て
梅の梢に集り夕映えの中で囀りだした
そのうるせっーてこったら
           もう我慢なんねえ!
が、何かに驚いたように忽然と飛び去り
           あとはひっそり閑そのもの。


(幾つかの訳を参照して改めました)




寒中御見舞申上候。