最終曲
杉山 好 訳
われら涙流しつつひざまずき、
御墓なる汝の上に願いまつるー、
憩いたまえ安らかに、
安らかに憩い給え!
安らい給え、苦しみぬきし
御肢体よ!
憩いたまえ安けく、
こころより憩いたまえ!
御身を納めし墓と墓石こそ
わが悩める良心の
うれしき安息の枕、
また魂の安けき逃れ場にてあれば。
憩いたまえ安けく、
安けく憩いたまえ!
かくてこの目はこよなく満ち足りて
まどろまん。
同著 「聖書の音楽家バッハ」 00年6月 音楽乃友社
磯山 雅訳
私たちは涙を流しながらひざまずき
墓の中のあなたに呼びかけます。
お休みください安らかに、
安らかにお休みください、と。
お休みください、苦しみぬいた御体よ,
お休みください、安らかに、
お休み下さい心地よく。
(あなたの墓と墓石こそ
悩める良心にとっての
くつろいだ憩いの枕、
魂の憩いの場となるべきもの。)
お休みください安らかに、
安らかに お休みください。
そのときこの目は、
こよなく満ち足りて眠りにつくのです。
私たちは涙を流しながらひざまずき
墓の中のあなたに呼びかけます。
お休みください安らかに、
安らかにお休みくださいと。
http://www7.plala.or.jp/machikun/matai1.htm
川端純四郎訳
私たちは涙してひざまづき、
み墓の中のあなたに祈る。
憩い給え、安らかに、安らかに憩い給え。
憩い給え、血の流れつくしたみからだよ。
あなたの墓と墓石こそ、
悩める良心の
安らかな憩いの枕、
また魂の憩いの場。
今こそ満ち足りて、
この目は、ここにまどろむ
http://www.jade.dti.ne.jp/~jak
2000/