私たちの世代は、見たことないもの知らないもの調べられないものがない。
日本全体がどうなってて、
旅をした末何があるかもわかる。
だから生身でやってみることや、
知らないことを知るために動くことが極端に少ない。
学んだり、情報を取りに行ったり、人の話をきいたり、自分が何になるのかをつきつめたりするときの、
プロセス
が昔とは違いすぎる。
・何日かかるかわからない旅
・自然の中を昼夜すごす
・人に人の居所をたずねる
・会えなくても相手を想う
目と頭で沢山の情報をスキャンするだけで、
何も経験してない私。
本当に知りたいことがない私。
自分が何者なのかわからなくても怖くない私。
垂れ流されてる情報に
ただ浸かっている私。
井上雄彦のマンガから
作者の危機感を感じ取る。
こういう漫画にはどれだけ当事者意識がリンクするかで、得られるものが違う。
前に読んだときより、私は自分をリンクさせている。自分の人生が薄くて怖い。
このまま死ねない、と思う。
