ご覧いただきありがとうございます。
小説サイト「エブリスタ」にて「ふたりぼっち計画」掲載中です。
ある日、水瀬結菜(みなせゆな)は高校の同級生である安達健次から、望月雪人の訃報を聞かされる。
高校時代、雪人は多くの人間に愛される人気の少年だった。
しかし、その訃報を聞きながら、結菜は笑みを隠しきれないでいた。
結菜が家に帰ると、そこには死んだはずの雪人の姿があった。
誰にも邪魔されない、誰にも傷つけられない。
「ふたりぼっち」になるために、雪人は偽りの「死」を選んだのだった。
雪人と結菜が幸せな共同生活を送っている時、世間では連続殺人事件が発生していた。
そんな最中、雪人は密かに結菜と京都旅行に行こうと提案する。一目を避けて旅行を楽しむふたりだったが、雪人が生きていることが安達にバレてしまい――
これは10年ほど前に書いたお話で、元々のタイトルは「MAD CHILD」でした。
掲載にあたり分かりやすいように改題しています。
この頃の文章を見るととにかく拙くて拙くて、今でも自分では本当に目を覆いたくなるくらいです。
ですが、この頃はこの頃で精一杯書いていたなぁ、誰かが楽しんでくれるといいな、と思い掲載することにしました。
わたしにしてはめずらしくサスペンス的なお話です。
「ひとり」と「ひとり」はふたりにはならない。
自分で生きることがいやになって、生を他人に託して、死にながら生きていく――
そういう歪んだ愛情もあってもいいのかな、と思いながら書きました。
「夢と知りせば」とはまったく違った作風ですが、これもわたしが好きなテーマの一つです。
やはり「夢と知りせば」のイメージが先行してしまうのかもしれませんが、わたしとしてはあれは一番マイルドに作っている物語なので、いろいろな作品を見てわたしのことを知ってほしいな、という思いです。
小学生の頃から、いろいろな物語を考えてきました。
自分の中で育ててきたものが、誰かの心に届けばいいなと思う日々です。
ななせ🦊
Please check
ななせのmy Pick