美大を卒業後、Webデザインの会社に入って普通の『会社員』生活を
スタートさせた私だったのだが、そこは半年で辞めた。
今思えば、まわりからはもったいないと言われるし、
友人からはあなたらしいと言われる始末だし、親からは・・・
これはもうここでは言えない位の・・・・・・
もう散々・・・だった。
でも学生の頃から興味本位で続けていたモデル仕事の人脈や
以前出たコンテストの関係者の紹介で今のファッションブランドの仕事に
就けたわけだ。
それもたまたま卒制のストーリーボードとファッションを組み合わせた
商品が今の会社ラ・フォル・ジュルネ(La Folle Journée)の目に
とまったわけで・・・
私は運がいいと思う。
商品化したそれは、日本に於いてあるアーティストとのコラボ商品に
発展し、会社はそこそこの利益をあげることができたようだ。
多分ご褒美なのだろうか?・・・
中途入社で1年足らずの私を本場のニューヨークに研修名目で
派遣してくれたのは・・・。
いやきっとビギナーズ・ラックは当然1回だけで、
2回目からが勝負だということなのだろう。
でも最近つくづく思う・・・。
今までいた世界など考えたら狭いものだ・・・。
人間って、今いる場所、今の環境、出会う人でそこそこ視野が決まって
いってしまうけれどもどこか他に放り出されてしまうと
今までのことがなんだか妙に子供っぽく幼く感じられる。
そう私はこの街でひょっとしたら大人になれるかもしれない。
(続く)
注)ラ・フォル・ジュルネ(La Folle Journée→熱狂の日という意味
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