こんにちは

心理セラピストの野沢ゆりこです。

東京・千葉で活動しています。

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どんな人に向けて活動しているの？

自己否定が強い

自分責め、罪悪感が強い

そんな人が過去はどうであれ、

「私っていいな」に変わるセラピー

を目指しています。

今日から3連休ですね。

いかがお過ごしですか？

外気はだいぶ冷たくなってきました。

家で温かくまったりとしていたい気持ちと外へアクティブに出かけたい気持ちが半々

どちらも選べることに自由を感じます。

親に依存されて育つということ気づきにくい役割逆転のパターン

「親に依存される」という言葉を聞くと、
多くの人は「そんな状況に気づかないはずがない」と思うかもしれません。

けれど実際には、
当事者の多くが“それが依存だった”と気づくのはずっと大人になってからです。

なぜなら、子どもにとって親は「世界の基準」であり、
家の中のルールが“普通”として形作られてしまうからです。

今回は、“親の依存”がどんな形で子どもにのしかかり、なぜ気づきにくいのか。
そして、役割が逆転してしまった家庭で起こりがちなパターンについてひも解いていきます。

親の依存は「甘える」とは限らない

「依存」と聞くと、弱々しく寄りかかる姿を想像しがちですが、
現実はもっと複雑です。

親が子どもに依存するとき、それは決して
“助けて”“そばにいて”と素直に言う形ではありません。

むしろ、怒り・支配・過干渉・心配の形をとって現れることが多いのです。

これは、親が子どもを「情緒的な支え」として無意識に利用している状態。
気づきにくいのは、親本人が自覚していないことが多いからです。

気づきにくい役割逆転のパターン

ここからは、表面上は依存に見えないけれど
実際には子どもを精神的な支えとして扱っているパターンを紹介します。

① 親が子どもに怒りをぶつけるパターン

親が感情のままに怒鳴る、脅す、機嫌で家を支配する──
一見すると「怖い親」の姿ですが、
本質は “子どもに自分の感情処理をさせている依存状態” です。

子どもが怯える、従う、そんな反応を見ることで親は安心し、
「自分は正しい」という感覚を保とうとします。
これは、子どもを“感情のゴミ箱”として使っている構造です。

② 過干渉・過保護という名の「孤独の埋め合わせ」

心配性であることが一見「愛情深い」ように見える場合でも、
裏側にあるのが
「子どもに置いていかれたくない」
「自分の不安を子どもに管理してほしい」
という親のニーズであることがあります。

子どもの成長や自立を心から応援できず、
無意識に足を引っ張ってしまうケースも少なくありません。

③ 大人の悩みを子どもに相談するパターン

夫婦関係、仕事、人間関係…
本来、大人同士で扱うべき問題を子どもに打ち明けてしまう親。

子どもは本能的に
「聞いてあげなければいけない」
「慰めなきゃ」と思い込みます。

親は子どもの共感を癒やしとして使い、
子どもは“親のセラピスト役”を務めることに。

これは役割逆転の典型例のひとつです。

④ 子どもに判断を丸投げする親

進学、友人関係、服装、家族の方針まで、
「あなたがいいと思うなら…」と言って子どもに決めさせる。

表向きは“自由にさせている親”に見えますが、
実際には
責任を取ることが怖い親が、決断を子どもに押しつけている こともあります。

子どもは「失敗したら自分のせい」と過度に背負うことになり、
常に緊張した状態で育つことになります。

⑤ 子どもの自立を無意識に妨害する親

進学、就職、結婚など、子どもが自立しようとする時期に
親が急に体調を崩す、機嫌が悪くなる、泣く──。

それは、
「子どもが離れる＝自分が一人になる」という恐れに反応した行動です。

親がこの恐れに気づいていないほど、
子どもは「自分が離れたら親が壊れる」という誤った責任感を抱えてしまいます。

⑥ 子どもを“自分の価値の証明”に使うパターン

「あなたが優秀だから誇らしい」
「恥をかかせないでね」

一見、期待や応援のように聞こえても、
背景にはしばしば
親が自身の価値を子どもで補っている依存構造が存在します。

子どもは
「成功しないと愛されない」
「成果を出し続けなければ」
と感じ続け、自分を追い込みます。

子ども側が“異常と気づけない”理由

こうした役割逆転が起きていても、
多くの場合子どもはそれを“おかしい”と認識できません。

なぜなら、

家族のルールは、子どもにとって世界の基準
親の感情を優先することが“普通”になってしまう
「自分が助けないといけない」と思い込まされる
本当の自分の気持ちを感じる余裕がない

からです。

そのまま大人になると、
“自分の人生を生きる感覚がつかめない”という形で現れます。

でも、これはあなたが欠けているからではありません。
ただ、背負わされてきたものが大きすぎただけなのです。

最後に：あなたの中にあった「当たり前」を見直す

親に依存されて育った経験は、外から見るよりずっと深い影響を残します。
それでも、気づくことが第一歩です。

「親のために頑張らなければいけない」
「自分の気持ちを後回しにするのは当然」
「自立すると親がかわいそう」

そう感じてきた背景に、役割逆転という構造があったこと。
それを理解することは、あなたを責めることではありません。

むしろ、“あなたの生きづらさには理由があった”
と優しく認めることにつながります。

そう気づいた今から、あなたは少しずつ、
自分の領域と人生を取り戻すプロセスへと旅立つことができます。

どうかその過程で自分を責めず、
ゆっくりと自分の気持ちに耳を傾けてみてください。

次回は「親に依存されて育った人が抱える心理的問題」について書きます。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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親に依存されて育つということ① 気づきにくい役割逆転のパターン