ホミン小説「秘密」#35「Liar」 | 東方神起小説 Lily♡ホミンの香り

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ユノとチャンミンがいる限り
みんなと一緒に「We are T!」

 
 
 
 
 
 
#35「Liar」

 

 

 

 

「君の私生活もある程度までは調べさせてもらった。理由としては、企業にとってダークな面があると困るからだ」

 

「、、、危険人物かもしれないって?(笑)、、、ばかげてる」

 

「もし君にそんな部分があるのなら、スカウトどころかこの世界から追放する場合もあり得る」

 

「なんだよそれ」

 

「何でもするさ、、、あの人たちは」

 

「なにその他人事みたいな言い方。自分も協力してんじゃん」

 

「俺は君を信じてたからこそ調査した。、、、けど、今となってはダークな面があってほしかったと思ってる」

 

「は?(笑)、何言ってるか、ちょっとわからない」

 

「そう、、、なら分からないままで良い」

 

 

 

 

ユノは冷酷と思える程淡々と答え、

そんな態度がチャンミンを苛つかせた。

しかし、内心ユノはとても怖く、

少しでも気を緩めると手が震えてきそうだったから、

それを必死で抑えている。

なぜそこまで緊張するのかは

ふたつの理由がある。

 

ひとつは、

ユノが育ってきた環境に関連する。

 

大手企業家の跡取りとして生まれ育ったユノが

幼いころから躾けられてきた人間関係の築き方とは

いわゆる「駆け引き」で、

同年代の子供同士で接する時でさえ

常に緊張感を強いられるものだった。

 

その状況は成人するまで続き、

いつ、どこで何をするにも

父親の許可が必要であり、必ず付き人が同行した。

 

要するに、跡取りとなるユノは父親にとって

最終兵器とでもいうところ。

傍から見ても異常な過保護ぶりだった。

そんな暮らしの中で、

気の許せる友人なんて作れるはずはない。

家族同士でさえ腹の探り合いをするような日々だ。

 

一方で、そんな境遇に息苦しさを感じつつも

これが自分の生きる道だと早いうちから受け入れていた面もある。

諦めにも近いのかもしれない。

 

 

 

けれどこの年齢になって初めてユノは、

父の下から離れ、監視の目もない自由な環境になり、

生れてはじめて「友達」と巡り会えた。

素性を明かしても変わらずに

親身になってくれる彼らを今、

失ってしまうかもしれないと思うと

怖くてたまらないのも当然だろう。

 

そしてもうひとつは、

今なお、自分でも確信が持てずに居るのだが

なんとも言えない焦燥感が込み上げて

やっと平静を装ってはいるものの

じっとしていることが出来なくなり

うろうろと店内を歩き始めた。

 

必死のポーカーフェイスは、

もう幾分も持たない事だけは自覚がある。

チャンミンはため息混じりに声をかけた。

 

「それで?、、、これから僕をどうするつもりなのか知らないけど、僕は自分の店から離れるつもりはないよ。自分で自分の生き方を守ってみせる」

 

 

 

「ちょっとまったーー!ねぇ、チャンミン僕の事は?まさか忘れちゃってる?」

 

「、、、んなわけないでしょ。一緒に守る」

 

「あぁ良かったー」

 

「ヒョク。わかったからお前は黙ってろ。、、、けどユノ。マジでどうすんの?これからもずっと婚約者側に協力するのなら、俺たちにも考えがあるぞ」

 

「待って。俺は、やるべきことをやらなければならないんだ。それが俺の務めだから。でないと父に、、、あぁ、ちょっと待って、考えがまとまらない。俺だってずっと迷ってたし、ずっと悩んで、、、」

 

 

情を押し込めて生きて来たユノにとって、

自分自身の本心を認めて口にするのは

容易ではない。

見たこともないほど狼狽し始めた。

 

 

「なぁ、ちょっと落ち着けって。あのさ、これから言う俺の質問に答えてくれ。きっとこれはChloeが苛ついてる理由でもあると思うんだけど、ユノは本当にチャンミンをここから連れていきたいのか?その、婚約者とやらのために。会社の為に。会長の、つまり親父さんのために」

 

 

足を止めたユノは

ゆっくりと振り向き、呟くように口を開いた。

 

「、、、正直、何が正しいのか分からなくなってきてるんだ」

 

 

 

 

「何に対して?正直に答えて。あなたの本心を声にしなきゃ、その手の震えはいつまでも止まらないわよ」

 

「、、、だって、どう言えば正しいのか、、、けど確かなのは、俺は、チャンミンが欲しいという事だけ。わざわざここまで追いかけてきたのも、理由はそれだけだ」

 

「彼女に言われてるからじゃないの?個人的に?」

 

「、、、だから、そこが自分でも、、、」

 

「もう一度聞くから正直に答えて。私たちはあなたを嫌ったりしないから。、、、ドンへの質問に対する答えは?」

 

「、、、父の命令だからとか彼女の為だとか、そんな事とっくに頭にない。とにかく俺はチャンミンしか見えなくて、、、けど、あの家に生まれたからにはレールに従っていくしかないだろ?背負ってるものが君たちとは違うんだ」

 

「そう。もう良いわ。よくわかった。あなたの本心が聞けたから良い。」

 

「俺も気が済んだ。、、、ったく遠回りさせてくれちゃって(笑)、結局ユノはこの店を潰す気なんて無いんだよな。最初からそこ言ってくれれば良かったのに」

 

「なんだかんだ言っても僕たちはね、ユノさんを信じてるんだよ(笑)、っていうか、どうにかして救ってあげたいとさえ思ってる程。ユノさんが悪いんじゃない。犠牲者さ。社畜だよ、社畜」

 

 

 

「じゃあ、後の事はまた日を改めてみんなで考えていきましょう。ほら、そこのウネカップル。帰るわよ」

 

 

Chloeがそう言いながら帰り支度を始めると

ドンへとヒョクチェは言われるまでもないといった様子でChloeにつづいた。

慌てたのはチャンミンで、

呆気に取られて言葉も出ないのはユノだ。

 

 

「え、なに?なんなの?どういう事?みんな帰るなら僕も、」

 

「あ~、チャンミン戸締りとか後片付け頼むよ」



ヒョクチェは戸惑うチャンミンの言葉を遮り、

両肩をポンポンと叩きながら

宥めるようにそう言うと

チャンミンも同じ動作でやり返し始めた。

これが始まるとしつこいので、

ドンへがなれた様子で間に割って入りそれを止めた。


 

「それは良いけど、3人ともいったい何なの?どうして僕とユノさんだけ仲間外れなんだよ」

 

「仲間外れ??と~んでもない。逆ぎゃく。俺、最初から分かってたんだよ。ユノとチャンミンは俺たちと同じだって」

 

「何が同じ?みんなまだ何か隠してる?また秘密だとか言わないでよ」

 

「秘密を抱えてるのはあなた達でしょ。自分で気付いてないの?」

 

「秘密なんて僕には無い」

 

「とにかく、あなた達は話し合った方が良い。後悔したくないのならね。今しかないと思う。、じゃ、また明日ね」

 

「話って、いまみんなで話し合ったじゃない。これ以上何を、」

 

「違うよ(笑)、もっとあるだろ?ふたりで話さなきゃならない事。ま、明日どうなったか教えてよね。じゃ、お先~」

 

 

 

 

3人が騒々しく店を出ていき、

残された二人はドアが完全に閉まるのを

ただただ茫然と見届けた。

 

仕方が無いのでチャンミンは、

ドアの内鍵を閉めてキッチンに向かい、

店じまいに取り掛かった。

 

 

「戸締りするよ」

 

あぁ、お願いします。、、、にしても、一体なんなんでしょうね、あの3人は。いっつも落ち着きがないんだから」

 

「けど、俺たちよりよく、俺たちを理解してると思う。見抜いてるよ」

 

「えー?ごめん、水の音ではっきり聞こえなかった。、止めたからもう一回言って」

 

「、、、ここ終わったらウチに来ないか。話したい。本当の気持ちを」

 

 

 

 

 

つづく

 

 

 

 

 

゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚

 

 

 

ひさ~~~~~~しぶりのお話し更新をしてみたけど、

相変わらず長くて読むのが大変じゃっつーね。

(;^_^A

少し展開が変わってきました。

今後も意外な方向に、、、って

ネタバレなるから黙っとこsei(つ∀<。)

 

 

 

さて、

わたしは月曜日の夜、

無事に東京ドームから帰って参りましたペンライト

 

ライブ始まる前は、ウルトラマンの付近で

ワチャワチャしていましたが、

ミーグリしてくださった皆さん、

ありがトンございましたニコニコいちご

 

 

んさん

べりちゃん

ひまわりちゃん

 

前回の記事にコメントありがとう↑

内容の時期がずれてしまったので

コメ返出来ずでごめんなさい(´;ω;`)

 

 

次は今週の土曜日。

ヤフオクドームだ東方神起テンション高↑↑↑ペンライト

 

 

 
 

 

 

 

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