秘密#20「Sprout」
「さて、と。出張ShimLeeのオープンといきましょうか」
店からドリンクや食材を持ち出し、
ユノの家に戻った4人。
ヒョクチェとチャンミンは早速キッチンへ立って、
いつもと同じように手際よく支度を始めた。
チャンミンはさっき来た時にどんな調理器具があるか、
大まかに把握しておいたのだが、
改めてあちこちの引き出しや棚を開いて思うに、
ユノの家のキッチンはよく言えば無駄が無い。
余計なモノ、つまり自分が使わない物は一切置いていない。
チャンミンが以前、これだけは揃えて置いてと
言いつけた道具のみ揃っているという感じ。
冷蔵庫の中も、その大きさに反比例して、
食材はほぼ、入っていない。
一人暮らしの独身男なんてこんなもんか、と思わなくもなかったが、
人懐っこいユノの笑顔や振る舞いとはあまりにも対照的な
この寒々しく閑散とした部屋と冷蔵庫の中に対して、
チャンミンはなんだかとてもやるせない気分になった。
「、、、まったく。入ってるのはアイスとイチゴとヨーグルト。それにすっかり芽が出たジャガイモに、半分溶けたキャベツ、、、どうなってるんだ、この人の食生活は」
「チャンミン、ほら。持って来たもの、さっさと冷蔵庫に入れなよ。そんなに見つめてたって、死んだオジャガは生き返らない」
「ぶっ(笑)、確かに。、、、ねぇヒョク、あんなに明るいユノさんがこんな寂しい生活環境だったなんて想像したことある?、、、僕は何だか、複雑な気分だよ」
「ん~~、まぁわからないでもない。けど今の世の中、外に行けば食べるとこは沢山あるんだし、男なんてそんなもんじゃない?僕たちの方が逆に珍しいと思うよ?」
「うん、、、まぁそうかも知れないけど、、、あ、とりあえずおつまみ作るよ。生ハムとクリームチーズのカナッペ。どう?」
「いいね~~♪、じゃ、僕の今夜の一杯目は、最高に美味いジンフィズにしよう」
簡単な家飲みではあるものの、ヒョクチェとチャンミンは
宛ら店に居るかのように休む暇無く取り掛かり、
その間にユノとドンへは、寝室からリビングに
ブランケットを引っ張って来て床に敷いたり、
クッションを幾つか転がして、何も無い空間に
落ち着けそうなスペースを作り始めた。
そう難しく無さそうな作業だが、
二人ともなにをこだわっているのか、
あーでもないこーでもないと、ブランケットの位置を変えたり、
それを囲むようにクッションを並べてみたりと、
まるで秘密基地でも作っている子供のように騒々しい。
「ねぇ、、、あの二人、あんなに大騒ぎしてなにやってんだか(笑)」
「ほんと。何枚ブランケット持ってきてんだろ(笑)」
「子供かっての。さ、早いとこ仕上げてあの二人をおとなしくさせよう」
「だね(笑)」
「、、、ちょっと、落ち着いて話したいこともあるし」
「え、、、なんだか意味深だな。なにかあったの」
「うん、、、ま、後で」
そう言ってヒョクチェは、
ぽんぽんとチャンミンの背中を軽く叩いた。
つづく
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
こんばんは、、、っていうか、おはようございます
(いま、AM2時を回ったところ
)
木曜日の今日は、一日中冷たい雨が降って
すっごく寒かったですねぇ
わたしは偏頭痛でホミソニンンが手離せなかった。
低気圧と偏頭痛の関係ってなんなんだろうね
人体と宇宙の神秘か、、、←え。宇宙規模の話し?( ̄Д ̄;;
いつも
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