ホミン小説・新連載/秘密#4「Prologue」+あれやこれや | 東方神起小説 Lily♡ホミンの香り

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新連載/秘密#4「Prologue」







「ありがとうございました。お気をつけて」


早朝からオープンしているこのカフェ。
お客様の足が一段落するのは、だいたい午前9時過ぎ。
出勤前に立ち寄ってくれる会社員が途絶えるからだ。

これが10時ごろになると、散歩途中のお年寄りや、
家事を終えた奥様達がお友達と一緒に訪れて、
朝とはまた違って賑やかになり、
そういう時の流れを感じるのがまた楽しい。

僕だけで店をやっているから、
良いタイミングで休憩を取りながら気楽にしてる。

とはいっても正直、わりと忙しくて大変なんだけど、
少しばかり人見知りの僕は、店員を雇うつもりはない。

第一、僕の精神状態が安定していないと美味しい珈琲は淹れられないし、
そのためには僅かなストレスも受けないように、一人の方が良いというわけ。




「うぃーーす、、、お疲れ」

「、、、ん??あれ??ヒョっくん、どうしたの、こんな朝早く」

「ん、、、仕事上がりに友達のところに行ってた、、、あ~、眠いしお腹空いた、、、」

「朝ごはん食べてないの?なにか作ろうか?」

「ううん、お前休憩中だろ?良いよ。自分でやる」




彼は僕の大切な友人、、、
いゃ、相棒、とでもいうべきかな。

彼は僕が留学していた頃、よく飲みに行ったカクテルバーの店員で、
当時はまだ見習いの身だったけれど、
いつか自分の店を持つのが夢なんだと、口癖のように言っていた。

年齢が近かったせいもあって僕たちは直ぐに親しくなり、
僕をバリスタの道に進ませる程、
美味しい珈琲を淹れるカフェに連れてってくれたのは、
他でもない、このヒョクチェなのだ。

彼が勤めているバーは、僕の修行先からも近かったから、
しょっちゅう会って近況報告をしたり
励まし合い時には競い合って、一人前だと認められるまで諦めない、と
お互いに誓っていた。



実のところバーテンダーは、
腕とセンスさえあれば資格が無くても構わないらしいのだが、
ヒョクチェは
「証明は必要だ」と言って、
インターナショナル協会のバーテンダー資格検定に合格する為、
相当な技術と知識を身につけた努力家でもある。

僕もそんな彼の姿に刺激を受けて、
カフェで修行をしながら国際カフェテイスティング協会の学校に通い、
マスタープロとバリスタライセンス資格を取得する事が出来た。

ふたりともようやく、
「プロ」の仲間入りをしたという事だ。



ところで、
そんな僕たちがどうして今も一緒に居るかというと、、、

実はこのカフェには、とても洒落た秘密があるのだ。

昼間は僕が営むカフェだけど、
夜になるとカクテルを中心とした「カクテルバー」に姿を変える。
つまりヒョクチェは、そのオーナーの「Lee-Hyuk-jae(イ・ヒョクチェ)」。


僕たちが晴れて資格を手にしても、
すぐに店を持てるほどの蓄えが無い。
でも、二人のを合わせたら出来そうじゃないか?


そんなわけで、こういう営業形態を考え、
お互いに出資し合ってこの居合物件を買い取りし、出店したというわけ。

それで店の名前が「
ShimLee」なのである。



「ねぇ。ヒョっくん、こないだも仕事上がりのまま友達のとこ行ってたよね?バーの営業は3時までなのに、そんな時間に行っても良い友達って、、、、」

「んー、、、まぁ、スペアキー持ってるし、勝手に上がってるっていうのかも」

「、、、彼女?」

「ブッ(笑)、なにそのストレートな聞き方。言っとくけど、僕は彼女なんて居ないし作らないから」

「ふぅう~~うぅううん、、、」

「あれ?口がとんがってる。あ~~もしかして僕を疑ってるの?」

「別に」

「心配すんなって~~~♪僕はチャンミンが大好きなんだから~~♡」

「やっ!んもぅ、ベタベタしないでよ、鬱陶しいなぁ、ったく。ほらどいてどいて。お客さん入ってきた。」

「あ、手伝う」

「良いから。それよりも、さっさと食べて帰って寝ないと。今夜の仕事がキツくなるよ」



そういうとヒョっくんは、ちょっと拗ねた様に肩をすくめ、
残りのサンドイッチを一口で無理やり押し込んだから、
「びゃぁばどで(じゃぁあとで)」
と、モゴモゴ状態で帰って行った。


カフェは19時まで。
カクテルバーは20時から。


それまでヒョっくんはちゃんと眠れるのか、
少し気になった。






つづく






゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ 




こんにちは(・∀・)
いつもお越し下さりありが㌧ございますバンビキラキラチャンミンいちご



シルバーウィークに突然の更新すみません、、、

っていうか、読者様のみなさん、
こういう
リリィスタイルには
すっかり慣れてらっしゃいますよね
ペンライト

なんちゅー身勝手な更新…( ̄∀ ̄;

ブ━∵;(;:゜:鑾;゜;,);:∵━ッ!!


さて、#1でお店の名前に色を付けて
軽く伏線を張っていたのですが、
それを今回で明らかにしました。

そう。
だから「ShimLee」だったんですぅ~
いちご


こっちのシムリーではなかったんです~w



そして、今回で主要キャストは全員出揃いました。
この5人がどういう日々を過ごしていくのか、、、

わ、
わたしも見守っていきたいと思います


あらすじ決めてねーんかい!
Σ( ̄□ ̄;)!!





ところで、これ、こないだの加工画やん?







このパターンも有りきじゃね?
( ̄m ̄〃)ぷぷっ!







みなさま、よい連休を花




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