Snowy prince・160「Snowy」
ホビットから例の人形が送られてきたのは、
それから1週間程経った頃だった。
一見なんの変哲もないシンプルな人形だけれど、
全体的に瑞々しくて艶がある。
まさしく、人肌のように。
「見てユノ。これがホビットが作ってくれた特別な人形。これに僕たちの持つ力を以って命を吹き込むんだ」
「触り心地がリアルだな、、、見た目はグレーの土だっていうのに」
「(笑)そうだね。、、、あのさユノ。毎晩の氷を生み出すトレーニングで疲れてると思うけど、これはとても大事な事だから、あと少しだけ頑張って」
「だ~いじょうぶ。このために昨夜はセーブしておいたから」
「へぇ。キミにしては珍しく気が利くじゃん。、、、、とにかく、この分身人形が出来上がったら、明日にでも王国へ戻りましょう。スケジュールは一通り終わってるんだし」
「、、、、あー、、、うん、、、けど、この作業ってさ、結構体力失うって言ってたよな。チャンミンこそ、体平気なのか?」
「え、、、」
「ツアーに入ってもずっと王国へ遠隔操作してただろ。ツアー後半は明け方までずっと。、、、日本のライブ中にお前倒れそうな時あったし、心配なんだよ」
「、、、知ってたんだ」
ユノの言う通り。
王国の鏡へのアクションは、日を追うごとにその感覚が狭まっていき、
そうなると僕の体を充電する間もないわけで、
一気に最大限の力を放出する事も出来なくなって
体はボロボロだった。
「なんだか嬉しいな。ユノがちゃんと、僕がしてる事に気付いてくれてたなんて」
「うん、、、でも、俺には何もしてやれなくて、黙って見てる事しか出来なかった。、、、ごめんな」
「そんな、ユノがあやまらなくても良いんだよ。雪の勤めは代々受け継がれてきた、王としての使命だもの。何てことない」
「でも、」
「愛よねぇ~(笑)、けど、キミ達がここでイチャこらしててもしょうがないけどね。あームカつく。、、、けど、そうだなぁ、、、もし本当に二人が疲れているのなら、無理せずに延期する?」
とは言われたものの、僕たちはお互いに
自分は大丈夫だから延期や休息は必要ないと言って、
今夜中に分身を創る事に決めた。
ヒニムは少々呆れ顔で、意地っ張りだのまわりくどいだの言ってたけど、
本音はとても心配してくれていて、とにかく食事をして栄養を摂りなさいと、
テーブルに乗りきらない程の料理を作ってくれた。
「本当に、君たちを見てると退屈しない。なんて言うか、、、微笑ましくて、なんだか優しい気持ちになるというか、幸せな気分になれるよ。世話は焼けるけど(笑)」
「、、、素直すぎて気持ち悪いな(笑)でも、ありがとう。俺達にとってヒニムの存在は大きいよ。色々と感謝してる」
「そっちこそ気持ち悪。さ、ふたりとも食事が済んだらバスルームへ直行して体を清めてらっしゃい。あっ!逆に汗かくような事シないでよ!ほら、早く行った行った!」
そんな風に茶化したのは、
「うん、、、でも、俺には何もしてやれなくて、黙って見てる事しか出来なかった。、、、ごめんな」
「そんな、ユノがあやまらなくても良いんだよ。雪の勤めは代々受け継がれてきた、王としての使命だもの。何てことない」
「でも、」
「愛よねぇ~(笑)、けど、キミ達がここでイチャこらしててもしょうがないけどね。あームカつく。、、、けど、そうだなぁ、、、もし本当に二人が疲れているのなら、無理せずに延期する?」
とは言われたものの、僕たちはお互いに
自分は大丈夫だから延期や休息は必要ないと言って、
今夜中に分身を創る事に決めた。
ヒニムは少々呆れ顔で、意地っ張りだのまわりくどいだの言ってたけど、
本音はとても心配してくれていて、とにかく食事をして栄養を摂りなさいと、
テーブルに乗りきらない程の料理を作ってくれた。
「本当に、君たちを見てると退屈しない。なんて言うか、、、微笑ましくて、なんだか優しい気持ちになるというか、幸せな気分になれるよ。世話は焼けるけど(笑)」
「、、、素直すぎて気持ち悪いな(笑)でも、ありがとう。俺達にとってヒニムの存在は大きいよ。色々と感謝してる」
「そっちこそ気持ち悪。さ、ふたりとも食事が済んだらバスルームへ直行して体を清めてらっしゃい。あっ!逆に汗かくような事シないでよ!ほら、早く行った行った!」
そんな風に茶化したのは、
きっとヒニムの照れ隠しだろう。
彼には本当に感謝してる。
これからもずっと、この関係を保っていきたい。
ところでユノはシャワーを浴びながら真剣な面持ちで、何度も手を握ったり開いたりして炎を出していた。
ところでユノはシャワーを浴びながら真剣な面持ちで、何度も手を握ったり開いたりして炎を出していた。
それは多分、思い通りに炎が出せるかどうかの確認。
「ユノ、大丈夫だよ。ちゃんと炎は出てる。それに、ヒニムも居るし、僕も傍にいるから」
「え、、、あ、うん、、、」
「そんなに緊張しなくても、、、あぁそうだ。この間日本で作ったお豆腐のようには、絶対に!ならないから(クスクス)」
「あ!ひっで!今それ言う??あれは「雪の花」だったんだからあれで良いのぅ!、、、よ~し、任せてろ。分身は本物よりイケメンに創ってやる(笑)」
良かった。やっと笑顔が見れた。
だけど、本物よりもイケメンってのは無理だと思うな、、、
だって、いくら分身でも、本物のあなたには絶対に敵わない。
と僕が思ってる事は黙っておこうかな(笑)
そして間もなく、ヒニムが「遅い!」と怒鳴り込んできた。
急かされるままろくに体も拭かないで、バスローブを羽織ってリビングへ向かうと
家具やなんかがすっかり片付けられていて、
床にはふたつの人形が少し離して置いてあり、
準備万端という状態。
「さ、始めて。今夜は満月だし、時間もちょうど0時に差し掛かってる。タイミング的にはこの上ない。ユノ、頑張ってね」
「あぁ。余裕さ。任せろ」
「じゃぁ、、、やる事はただひとつ。人形に手を翳(かざ)して自分の持っている能力を最大限放出するんだよ」
「ああぁあ!!ちょっとまって!俺は炎を出すわけだけど、床は焼けない?火事とか、、、」
「ブーーーーっ(笑)、そんな危険があったら家の中でなんかさせないよ!」
「心配要らないんだよユノ。全て人形の中に吸い込まれるから」
「そっか。焦った(笑)」
ユノの素朴な心配も解消したところで、
いよいよ分身を創る儀式が始まった。
この灰色の人形が僕たちの姿を模り、
等身大の大きさになってその瞳を開けるまで。
つづく
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
おはようございます(*゚▽゚)ノ
「さ、始めて。今夜は満月だし、時間もちょうど0時に差し掛かってる。タイミング的にはこの上ない。ユノ、頑張ってね」
「あぁ。余裕さ。任せろ」
「じゃぁ、、、やる事はただひとつ。人形に手を翳(かざ)して自分の持っている能力を最大限放出するんだよ」
「ああぁあ!!ちょっとまって!俺は炎を出すわけだけど、床は焼けない?火事とか、、、」
「ブーーーーっ(笑)、そんな危険があったら家の中でなんかさせないよ!」
「心配要らないんだよユノ。全て人形の中に吸い込まれるから」
「そっか。焦った(笑)」
ユノの素朴な心配も解消したところで、
いよいよ分身を創る儀式が始まった。
この灰色の人形が僕たちの姿を模り、
等身大の大きさになってその瞳を開けるまで。
つづく
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
おはようございます(*゚▽゚)ノ
天気が良すぎて朝から倒れそう←ドラキュラか
さて、余談ですが
前回チラッと書いたパソコンの不具合。
の、原因。
あれからも色々調べてみたんだけどさ、
「・・・・・・」
「なんだったのー・・・」
アレよ。アレ。
多分。←ホミンちゃんが聞く気無くても、もぅ気にしない
アレさ、Windows10への強制アップデートの影響だったんじゃないかと……
今までアップデートを推奨するメッセージ出ても、ずっと無視ってたんだよね。
使い勝手が変わるの嫌だったし。
けど、どうもWindows側が強制的に、自動的に、
アップデートに踏み切ったらしく
そのせいで仕様が変わって不具合?が出たみたい。
私だけじゃなく、おそらく世界中。
「ユノ。どこか旅行にでも行きましょうか?」
「イイね♡チャンミンどこ行きたい?」












