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Snowy prince・143「予感」
初めてユノと出逢ったときに比べ、随分と草が伸びていたせいでとても歩きにくく、
先頭のユノは草を刈りながら少しずつ前に進んだ。
予想以上にタイムロスをしてしまったけれど、
それでも1時間程で、恐らくそれらしい木の前に辿り着いた。
「、、、これ?」
「そうだと思う、、、雪のように白い木の色と、幹にある窪みを覚えてる」
「ね、、本当にこの木で間違いないの?」
「どうして」
「うん、、、だってさ、」
ユノはあの時、人間界の方から来たから知らないだろうけど、
あの日ユノと出逢った時、僕とミノは既に、王国を出発してから丸一日経った時だった。
だって僕たちは前日の夜、キャンプをしたぐらいなんだから。
道は一本しかないのに、どう考えても辿り着くのが早すぎる。
「だから、、、もしかして記憶違いじゃないかな、って」
「そうだったのか、、、けど、ここで間違いないと思う。不思議な現象だったから忘れられない」
「、、、ねぇ、ちょっといい?チャンミン、君が首から掛けてるそれがユノを導いたジュエリーでしょ?ほら、ぼんやりだけど光ってる気がしない?」
「えっ、、、」
ヒニムにそう言われ慌てて首から外して正面に見据えると、
確かにうっすらと青い光を放っていた。
「確かに、、、だとしたら、」
「だとしたら、やっぱり気付かないうちに少しずつワープしてたのかもね。っていうか、途中何度か軽い目眩がしたから、、、あの時かも」
「そう言えば、僕も何度か磁場の乱れのような物を感じた、、、」
「多分全員同じタイミングだな、、、となると、やっぱりこの木で間違いなさそうだ」
ユノは木に触れながらぐるりと一周し、幹にある大きな窪みを
確かめる様に、二、三度撫でた。
「、、、改めてよく見るとこの形、、、ペンダントと同じだな」
「ね、君たちこれ、気付いてた?お母様のダイアリーに描いてあるこの絵。これ、ここだよね」
「え、、、見せて」
ヒニムが指しているページを見ると、
見開きの2ページに渡って森の風景画が描かれている。
実際にこの場所に来るまでは分からなかったけれど、
まさしくそれは、この木とその周辺の景色だ。
「この絵さ、枝に実がついてるんじゃなくて、木の幹に青い大きな実がひとつだけ描かれてて不思議だなと思ってたんだけど、今ユノが触ってた窪みと、位置的にはピッタリなんだよ」
「青い実、青いジュエリー。形は同じ、、、あ!そこにペンダントはめるんじゃないか」
「母が王国を出てからの記録、、、人間界への行き方か、、、」
「秘密の王国と人間界を繋ぐ道を、いつの日か君の為にと残したんだね。、、、君のお母様は、本当に賢くて思いやりに溢れた素晴らしいSnowyQueenだと思うよ」
「ん、、、ありがとぅヒニム。そう言ってくれるてとても嬉しい、、、」
「ペンダントの光がさっきより強くなってる」
「よし。これはきっと合図に違いない、、、行こう」
僕は木の窪みの前に立ち、手にしていたペンダントをそこに嵌めた。
すると、ごぅっという音を立てながら、
強い風が僕たちの周りをぐるりと包み、
一瞬視界が閉ざされた後に目の前の大木が根元から天辺までじわじわと光りはじめ、
嵌め込んだはずのペンダントはフワフワと宙を浮いた。
それから窪みは、ちょうど人が一人通れるくらいの大きな穴となった。
「これだ!ここを通り抜けるんだ!」
「あ、待って!どこに出るのか分からない、、、ヒニム!」
「ソウルさ!韓国という国の、ソウルへ繋げて!」
つづく
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
こんばんは( ̄▽ ̄)
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それから窪みは、ちょうど人が一人通れるくらいの大きな穴となった。
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