Snowy prince・139「始動」
「みんな、何してるの?」
ユノと一緒にヒニムの家のところまで行って
騒いでばかりでまるで僕たちに気付かないみんなに
後ろから声を掛けた。
ヒニムに懐いていた妖精たちはユノに気が付くと
リンリンと羽を鳴らしながら飛んできて
ユノの周りを2周ほどしてから、何かを教える様に
ヒニムとホビットを指をさした。
「、、、猫?あれ、ヒニムの猫じゃん」
「あ、ほんとだ。じゃれ合ってる?もう仲良くなったのかな」
でも、よくよく見ると、どうも様子がおかしい。
ホビットはぷんぷん怒って、腕を振り上げて猫を叩くような仕草をするし、
かといって猫は怖がるわけでもなく
からかうように飛び跳ねて、ホビットの頭に乗ったり
足元に絡みついたりしている。
「(笑)、どういう関係?」
「ん~、僕のカワイ子ちゃん達をホビットさん達に紹介しようとしたんだけどさ、この子達、すっごくみんなが好きみたい。だって、こんなに楽しそうなんだもの」
ーーーいい迷惑だ!馬鹿にしてんのか、コノヤロー
「(笑)そんなことないったら。本来この子たちは人見知りで、僕以外の人にこんなに近寄るなんて事、絶対にないんだよ」
「そういえば、僕たちにも頭を撫でさせてくれなかったね」
「あんな風にすり寄ってくることさえ無かったな」
「でしょ?飼い主に似るというからね。繊細なんだよ」
「そっか、、、、そうかも」
「ちょ、やめてよ!今の笑うとこだよ」
昔から猫は、人の心を読むとか、
不思議な力を持っているとか言われているけれど
強ち嘘ではないのかも。
ホビット達は一見、口調が強くて声も大きく、怖い印象を持たれるのだけど、
実はとんでもなく心が綺麗で優しいのだ。
猫たちは、そんな彼らの本質を見抜いたとしか思えない。
それに、ホビット達の顔を見る限り、本気で嫌がってる訳じゃない。
実際に猫をぶつわけでもなく、よく見ればニヤリと笑っているんだもの。
とにかくこれで、しばらく預かってくれるよう頼みやすくなったというものだ。
ーーー分かってますよ。お三方。俺たちにこいつらの面倒を見てくれ、ってんでしょ
驚いた。
ホビットの方からそんな事を言うなんて。
「ヒニム、もぅ話したのか?」
「え、、、ううん、なにひとつ話してない。僕も今、びっくり」
ーーー舐めて貰っちゃ困るね。、、、俺たちは全てお見通しだ
「どこまで?」
ーーー(笑)、愚問ですよ、王様。、、、わざわざこの男をここへ連れてきたのには、訳があるんでしょ?
「例えば?」
ーーーそんなもん決まってる。あんた達、外界へ行くんだろ?ここに居たって、何の解決にもならねぇからな
「さすが察しが良い。かっこいいな」
ーーーおいおい、今さら気付いたのか?
事の核心に触れて話し出すと、猫たちと戯れていたホビットや、
それを冷やかすように飛び回っていた妖精たちも
ぴたりと動きをやめ、心配そうな顔で集まって来た。
「察しがついているのなら話は早いね。、、、みんな、、、僕たち暫く人間界で過ごしてSnowyに呼びかける」
ーーーそれなら、、早くしないと。時の流れが違うから、、、
ーーーだな、、、ま、例えば向うに10年間居るとしてもこっちじゃたったの一年ぽっちだし、俺たちゃ全然平気です。けど、その10年で必ず何とかなるんですか?
「そのために、ヒニムが一緒に行ってくれるんだ」
ーーーはん?アンタが、、、なにをどうするって?
「今、ここで全て話していいの?ここに居る人達はこれで全員?」
「あっ、だめだめ。他の人達は今ディナーの準備してるから」
今夜は久しぶりに僕たちが戻ったという事と、
お客様を歓迎する意味も込めて
王国に居る全員で、夕食会を開く予定なのだ。
「んじゃ、夕食食べながらちゃんと話そうぜ」
「そうだね。あぁ、とりあえず言っとくけど、明日にでもすぐ出発って訳にはいかないからね」
「えっ??どういう事?」
「はぁ、、、ったく。君たち、あちらの芸能界を甘く見ちゃ駄目だよ。トップスターになるためには何でも一流でなくちゃならない」
「つまり?」
「ここでしばらく、僕の特訓を受けて貰う。歌唱力とダンスは必要不可欠。並みのレベルじゃ許さないからね」
ーーーそんなもん、俺たちが「疑似の実」を作ってやっから、それ食えば良いんじゃないか?
「、、、、疑似の実?なにさ、それ」
「あぁ、それはね、」
つまり、ホビット達はどこの種族にも属する力は持て無い代わりに、
オールマイティな呪術が使える。
僕たちのように直接雪や炎を生みだしたりというのではなく、
木の実や花などに「おまじない」をかけて
必要な効果を持つ「薬」を作る、といった風だ。
そんなホビット達が言う疑似の実、とはつまり、
一時的に何かを習得して用いたい場合に内服するものだ。
例えば今回の場合なら、僕たちがそれを飲み、
ヒニムがダンスをしている姿を一度観れば、
直ぐにそのレベルで吸収できる、という事。
でも、、、僕が予想した通り、
ユノはあっさりそれを拒否した。
「有難いけど、それは使わない方が良い」
つづく
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
さむさむさむ…((;゚;Д;゚;))カタカタカタカタ
ゆうべ、ハングル教室に着いた時は
そんなに降ってなかったのに、
終わってから駐車場行ったら、車が真っ白でした。
吹雪の中、重低音の車を走らせて
急いで帰りましたよぅ~

寒いから体がカチカチになって、
わたしはひどい肩こりと腰痛なぅ、、
寒いからってジッとしてちゃ駄目だね
しっかり動き回って、自分の力で体を温められるようにならなければ、、、
って、
言うだけですわ←ヤル気ゼロ
ブ━∵;(;:゜:鑾;゜;,);:∵━━ッ!!
皆さま、風邪に気を付けて。
ご自愛くだされ。
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