ホミン小説Snowy prince・122「再会」 | 東方神起小説 Lily♡ホミンの香り

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Snowy prince・122「再会」



つまり、陛下の話によると、火の国の人達はみな
ある程度の火を自由に操ることが出来る。

けれど、やはりこの特異な世界には人間を連れてくる事も、
他国の者、、、つまり自分達と異なる者とは一切遮断を守ってきたが故に、
人口減少の危機が懸念され始めた。

雪の王国との同盟も考えてはいたが、
伝統を守り、誇り高い国民たちの理解を得るには難しく
陛下たちの願いは理想に留まったままだった。

もちろん陛下たちに葛藤が無かったわけでは無い。
自分たちとは違う能力を持った者を受け入れてしまえば、
たちまち生態系は崩れてしまう。

まして人間はほぼ、なんの能力も持っていないし、
卑しい企みを持っている者も多い。
だから、尚更遠ざけられていた。

だがある日突然、転機が訪れた。
街の若い人たちが、嘆願書を持って城にやってきたのだという。


「嘆願書、、、?」

ーーーつまり、彼らは外界へ出掛けた時に愛する人と出逢い、密かに恋を育んできた。自分たちは力を失っても良い、この王国で過ごした日々の記憶を抹消されても構わない。だから自分たちがここから出ていくことを許可してくれ、と、、、

「記憶を抹消するって、、、」

ーーー外界で暮らしたいと申し出た者は過去にも居なかったわけじゃない。条件として、力の封印、記憶の抹消を強いてきた

「過去はそうしてここから出て行かせる事で良かったけれど、人口が減っている中、多くの若者が居なくなってしまうと未来は厳しくなるばかり、、、」

ーーーそうだ。だから私たちは、今こそ実践する時だと考えた。外界の者を受け入れると。だが、王国の存在を守るために、事は慎重に進めなければならない。

「新たな条件を提案したんですね」

ーーーPrince。ユンホ。よく聞きなさい。君たちにとっても、これが最も大事な事だ



陛下がそこまで言うと、王妃は小さな溜め息をつきながら徐に席を立ち、
ヒニムの手に支えられながら窓際へ移動した。

僕もユノも先ほどから王妃の様子が気になっていたのだけれど、
ヒニムが僕たちにウィンクを飛ばしてきたから
心配する必要はないのだろう。

それにとにかく今は、陛下との話に集中する他なかった。


「あなた方が提案した条件とは、、、、なんですか」

ーーー簡単なようで難しい、、、王国の全てを、ありのまま相手に話す事だ

「相手が人間だとしても、、、ですか」

ーーー相手が誰であろうと関係ない。結ばれたいと願う相手を受け入れるならば、まずは理解を得る事が最優先だろう?そして、一度この国へ連れてくる。見てもらうのだ。隅々まで

「見た目には人間界だって雪の王国だって変わらないけど、全ての人々がスーパーナチュラルの能力を持っているんだから、、、無力の人間にとっては異様でもあり、魅力的でもあるだろうな、、、」


ーーー、、、そしてその後、一度自分の場所に帰ってもらうのだ

「そんな!、、、そんな危険な事を冒してどうするというんです?」

ーーー全てを知ったう上でも尚、愛を選び、ここで暮らす事を選ぶかどうか、考える時間を与えるためだ

「どうやって選択を知るのですか?」

ーーーもう一度だけ逢うのよ、ユンホ。、、、それは最後になるかもしれないし、永遠になるかもしれない。、、、全てを相手に委ね、賭けるしかないということ

「、、、拒否されたら、、、その場で記憶の抹消か」

「どちらにしても、なんですね。この国から出て外界で暮らす選択をしたなら、二人とも記憶を消されるのか、、、」

ーーーどうすべきか、賢い君達ならもぅわかっただろう




もちろん分かっている。

けれど、僕とユノは顔を見合わせたまま、
今は言葉が出なかった。





つづく





※アメ限にて公開中の「旅の理由」は、
シムシムベクツアーに絡めたお話しです。
裏話的に進めていってるので、賛否両論あるかなぁ、と思い
アメ限にしています。
(腐要素も時にございますので…)
(・∀・)ハハーン


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