ホミン小説Snowy prince・104「望み」 | 東方神起小説 Lily♡ホミンの香り

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ユノとチャンミンがいる限り
みんなと一緒に「We are T!」




Snowy prince・104「望み」





「あぶりだし、、、?」


ユノったら、得意げな顔をして威張って言うけど
僕には初めて聞く言葉。


「あれ?お前もしかして、あぶり出し知らない?」

「うん。なぁにそれ」

「そっか、、、まぁ、火を使う遊びだからな。よし、教えてやる。」


部屋に戻るとユノは、お皿の上でオレンジをギュッと絞った。
そして、その果汁を指先につけて、白い紙にペタペタと塗り付けている。


「ユノったら。食べ物で遊んじゃいけないって、婆やに叱られるとこだよ」

「居なくて命拾いした(笑)。よし、じゃ、チャンミン。この紙持って離すなよ」

「え、、、うん」


そう言ってユノが、掌から小さな炎を出して紙の下に持っていくと
果汁を塗った部分が少しずつ色を変え始めた。


「わっ!何か浮き出てきた」

「よく見てて(笑)」


ユノは紙が燃えてしまわないように、
少しずつ炎の位置をずらしながら全体を炙った。
茶色に浮き出た文字は、すごくアンバランスな「I Love you」と
とても歪な大きなハート。

「あは(笑)、嬉しくて面白いけど、これ凄すぎる(笑)」

「書いてる時は見えないから(笑)、で、これが人間界じゃ誰でも知ってる"あぶり出し"。一番簡単に秘密文書を作る方法ならこれだと思う」

「なるほど。、、、けど、これって一度あぶったら、元には戻らないんでしょう?」

「普通に果汁で書けば、な。とにかくやってみよう。なんでも試してみないと」

「そうだね。じゃ、まず最初のページから、、、ユノ、気を付けてね」


もしこれが間違っていたら、後は燃えてしまって灰になるだけ。
僕は結構緊張してるのに、ユノは自信たっぷりに
1枚目の文書に炎を近づけて、端の方から慎重に炙リ始めた。


「、、、ほら、チャンミン、見て」

「やっぱりそうだ。、、、足りない部分が浮いてきた」

「このままいつまでも残るとは思えないから、見たままを直ぐに書き留めてくれ」

「了解」


こんな単純作業はすぐに終わると思ったけれど、
文字が浮いて来るにはそれなりに炙る時間が掛かり、

予想よりずっと手間取ってしまった。
たった3枚ほどの文書なのに、

気が付いた時にはもう日が暮れ、外は真っ暗だ。

厄介だったのは、炙りだした文字は直ぐに消えてしまい、
再び現れた時には
別の部分が消えた状態になっていたから
確認する事も、間違える事も出来なかった、ということ。

もちろん、もう一度火を近づければ浮かび上がるだろうけど
そんな事をしていたら時間の無駄だし
ユノの体力が失われてしまう。
だから、なるべくなら一度きりで済ませたかった。


それにしても、ここまで厳重な「魔法」がかけられているなんて、
お互いの国がどれほど警戒し合った関係なのかを突き付けられたようで、

今こうして僕とユノが結ばれている事を考えると
複雑な気持ちでもあり、せつなくもある。

それから、白紙のページにも一応火を充ててみたのだけれど
そちらには何の反応も無く、やはり何か別の仕掛けが施されているらしかった。
けれど、とにかくこっちを先に解読すれば、何かわかるだろうという事で
とりあえず今夜の作業はここまで。


「、、、これで全部か。びっしりだな」

「だね」

「それにしても、何だかすごく疲れた。長い時間火を出してたせいかな。体がだるい、、、腹も減ったし」

「あぁ、そういえば朝から何も食べていなかったね。台所に行こうか。婆やとミノが2、3日分は作り置きしておくって言ってたから」


それで僕たちは、城の一階にある台所に移動したのだけど、
何やら騒がしい声が廊下まで聞こえて来るじゃないか。
そっと近寄ってドアを開け、目にした光景は、、、

どうやら酔っぱらっているらしい、ホビット達。


「やぁ、君たち。来てくれてたの」

「みなさん、良いご機嫌ですね(笑)」

「あ~、あんたも一杯やりなよ!こっち、ほらこっち座って」

「あ、アハ、僕はお酒はあまり、、、それよりお腹が空いて、」

「良いから飲めって!」

「ちょっと、ちょっと待ってみんな、」

「陛下もほら!座ってすわって!」

「だめですよ、ちゃんと御用をすませなければ!!陛下、すみません、あともう少しでお食事の支度が出来ますから」

「うるせー!」

「あぁ(笑)もぅメチャクチャだ(笑)」

「くっくっく(笑)賑やかで楽しいから良いさ。じゃ、みんなで新しい夜を乾杯しましょうか」


陽気で愉快なホビット達と一杯やりながら
次々に並べられる美味しい料理を食べて
他愛のないお喋りをしているうちに、
お腹も心も満たされ、いつの間にか疲れも癒された。

そして、
愛するユノと一緒に過ごせるという至福は
何よりも僕の心を満たしている。





つづく



※gifはちゃるさんからお借りしたものです(*^-^*)ちゃるさんありがとうございます♪



゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ 




こんにちは(*^-^*)


みなさん、台風、大丈夫ですか
どうか被害がありませんように、、、


リリィ地方は今回の台風からは離れてまして
しばらく雨が続いてるけど比較的落ち着いていますが
こぅ雨が続くとねぇ、、、

鬱陶しいね( ̄ー ̄;

でも、雨の日って嫌いではない

昨夜はスッキリしない天気の中
チングとお喋りしに街へ出まして、、、

小雨+夜のドライブとか、たまには良いねw


ホミンちゃんがドライブしてたら
全力で追跡するわ




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