Snowy Prince・93「心」
今夜は王族たちも国民も、
この国で過ごす最後の夜。
ミノと婆やには食事の支度までして貰い
その後は自宅へ帰るように言ったのだけど
二人とも、どうしても首を縦に振らない。
それで、ユノの提案により、用事を終えた二人を
僕の部屋のテラスへ呼び、僕たちの報告も兼ねて
Champagneで乾杯でもしようという事になり
急きょ、スーツに着替えた。
僕とユノの関係を婆やに打ち明けると、
さすがに驚いていたけれど
愛する人と巡り会えたのならばそれが一番幸せだと言って
祝福してくれた。
ミノはいち早くペアリングに気が付いて
ユノが何のために山へ行ったのかを全て理解したらしく
僕の肩を抱き寄せて揺すり、冷やかすように微笑んで、
言葉の代わりに拳を突き合わせてきた。
「じゃぁ、いよいよシャンパン抜きますか、ユノ先生。今夜は特別だから、ドンペリプラチナを用意しました。」
「ありがとぅミノ。これはとても上等なシャンパンだし、国王であるチャンミンが開けてよ。」
「え!そんな、、、僕やった事ない。」
「グラスの準備は出来てるぞ。婆やなんか早く飲みたくてウズウズしてる(笑)」
「ほら、チャンミン、思い切って。早く(笑)」
「よぉし、、、いくぞ~~~」
弾かれた蓋が飛び、勢いよくシャンパンが溢れ出して
みんな悲鳴を上げて大騒ぎになった。
事実上、育ての親である婆やと
最も仲の良い親友に祝って貰えて
とても嬉しい夜。
これは僕たちだけの
小さな結婚式だった。
2時間ほど経った頃、
もう遅いからとお開きにしたのだけれど、
いざとなるとどうしても名残惜しそうな顔をする二人を宥め
門の所まで、ユノと二人で見送った。
姿が見えなくなるまで、ずっと。
「まったく(笑)、二人とも僕を困らせるんだから。」
「お前を愛してる証拠だよ。、、、さぁ、明日は早朝から閉鎖式だ。そろそろ休まないと、、、」
「ん、、、おやすみ、、、ユンホ。」
「おやすみ、、、」
その日の夜僕たちは
一生の愛をもう一度誓い合って
抱き合い、手を繋いで眠った。
つづく
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
お話しが進みませんでした。←だからナニ
昨日、海から帰って偏頭痛がして←日光に弱すぎやろ
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