ホミン小説Snowy prince・70「未来へ」 | 東方神起小説 Lily♡ホミンの香り

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ユノとチャンミンがいる限り
みんなと一緒に「We are T!」






Snowy prince・70「未来へ」





ユノが出て行ってからの間、足取りも消息も分からず、
それでもユノの言葉を信じて、
無事を祈りながら帰りを待っていた。

けど、どうしてわざわざ、あんな遠い場所にある黄金の山へ?
それに一体何のために、、、

そもそも、原石の山へ入るには手続きが必要で、いくつかの許可が要るわけだから
僕の耳に入らない訳がない。

どうやって山に入ったっていうんだろう、、、

僕に秘密にしてまで、、、
何のために、、、


寝起きとは思えない程に、
僕の頭はフル回転し、
ブランケットのどこというわけでもなく、
視点を定めないままブツブツと独り言を言った。



「チャンミン、、、聞いてる?」

「ユノがどうして、、、、ったく、、、聞いてないよ、僕は、、、」

「チャンミン?おーーーい」

「、、、ん!?あ、あぁ、それで?」

「お前が居場所を知らなかった、って事は、当然、許可証を見ていない、って事だよな?」

「そうだね。僕は知らない。、、、(笑)変だよね。最終的に僕のサインが必要だっていうのに、、、」

「それでさ、一応親父にも聞いてみたんだけど、、、やっぱり知らない、って言うんだよ、、、」

「えっ、、、?」


ミノはそこまで話して黙り込んだ。
僕たちは、きっと何か事情があるのだろうと、ユノを信じてはいるけれど
真意のわからない行動に戸惑っていた。


「、、、行って、確かめて来ようか?」

「、、、ううん、いい。ユノの事だもの。きっとなにか大切な理由があるんだよ。少し様子を見よう。もし何か新しい情報が入ったら、また知らせて。」

「あ、あぁ、、、うん。、、分かった。朝早くからごめんな。あ、ついでだからこのまま起きてろ。すぐ朝食持ってくるから。」


ミノが部屋を出ていくと、途端に胸がぎゅぅっと締め付けられるように苦しくなった。

何も分からない、という事が一番辛い。
気持ちを持っていくところが無いから。


頭の中がすっきりしないままバスルームへ行き、
バスタブに湯を張っている間、
ぼんやりと窓の外を眺めた。

「選りによって一番北の山、、、か。、、、ハ(笑)、どんなにここから眺めたって、みえるはずないよ、、、ユノ、、、」


それにしても、このタイミングでユノの居場所が分かるなんて
皮肉だな、と思った。

何故なら、今日の公務のスケジュールの中に、
『偽の大公』の、、、つまり、ユノの父親の今後を言い渡す事になっていたからだ。

ここを閉鎖するにあたって、国民は全員、人間界へと旅立っていく。
その時、罪人たちをこのまま解放するわけにはいかないから、
閉鎖宣言からこの数日間、公爵を初めとする役人たちと随分話し合った。

そこで僕が下した裁決を本人に伝えるのが、今日の夕方。

城の中にある議場に、各親族代表の王族と役人、各種族の長などが臨席する中、
偽大公を始め、僕を狙っていた賊徒、数人の犯罪者が拘束された状態で
警備隊によって連れて来られた。

中心に座る僕に向かって、偽大公はフン、と鼻で笑う。

正直、、、心の底から憎い。


「、、、しばらくぶりですね。」

「これはこれは王様。わたし如きににお声を掛けて下さるなんて身に余る光栄(笑)」

「あなた方の今後を伝えます。」

「へーーー(笑)どうぞ、なんなりと。お偉い王様の仰ることですから聞きましょう~(笑)」

「おい!、、もぅそこらへんでいい加減にしておけ。これ以上軽々しい口をきいたら許さないぞ。」


僕を侮辱する偽大公の態度に対し、さすがにミノが腹を立て、胸元を掴んで睨み付けた。


「あーーはっはっは(笑)お優しいお友達で(笑)」

「ミノ。下らない挑発なんて相手にするな。下がって。」

「、、、クソッ」




ミノは掴みかかった服を乱暴に放し、偽大公のすぐ後ろに立った。


「、、、よく聞け。この王国はあと数日で閉鎖することが決定している。国民は全員人間界で暮らす事になるが、罪を犯したお前たちをそのまま解放することは出来ない。」

「はぁ?俺たちが人間界でも悪さをするって?(笑)決めつけるなよ、王様(笑)」

「この場で斬られたくなければ黙れ。、、、お前たちには罪の深さによって、何度も人生をやり直してもらう。」

「下らない事を。」

「人間界へ出る時、各種族の長の力により、向こうの世界で一番小さい生き物の姿に変化させるからそのつもりで。」

「、、、どういう意味だ。」

「(笑)、理解出来ないのか?もう一度言う。一番小さな生物からだ。肉眼では見えず感情も持たない。中には空気に触れただけで死んでしまうものもあるだろう。そこからやり直してもらう。」

「、、、それで?」

「何度も命を繰り返しながら次第にそれは大きくなり、植物の種子になって、次は一番小さな昆虫に姿を変え、そこでまた徐々に大きなものに変化を遂げて、、、人間になれるのはいつの事だろうな(笑)」

「何てことだ!納得なんかするものか!」

「お前が反省しない限り、進化は無いと思え。いつまでも虫のまま居るが良い。」

「基準はなんだ、、、」

「懲役×10年。5年の者は少なくとも50年は人間にはなれない。、、、お前は終身刑だから絶望的かもしれないな(笑)。」

「、、、っざけるな!!」


到底届くはずもないけれど、偽大公は怒鳴り声をあげ、
大きな体を揺らしながら机を倒し、
警備を振り切る勢いで僕の方へ向かってきた。

ミノを始め、警備隊によってすぐに取り押さえられたものの、
議場は騒然となった。


「悪あがきなんかしても無駄だ。受け入れろ。、、、以上。閉廷!」

「息子はどうした!!」

「、、、なに?」

「何処に行った!居ないじゃないか!まさか出て行ったのか?、、、クックック(笑)、俺の血が入ってるんだ。どうせどこかで悪さをしてるに決まってる(笑)お前なんか利用されてるだけだ!ははは(笑)!」

「こいつを今すぐ連れて行け!食べ物も水も、着るものも毛布も渡すな!さっさと閉じ込めろ!」




ユノに逢いたい、、、


早く、、、

早く帰ってきて、、、




つづく





゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ 



長くて重い話しで、、、すみません←



罪人をどうするか。
そこの決着を付けておかないと閉鎖出来ないからさ。

ってなわけで←突然。


お風呂に入って参ります。←世界一無駄な情報w







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