Snowy prince・57「未来へ」
「ユノ。あの人とユノは違うんだよ?」
「けど、」
「何をそんなに怯えてるの?」
いきなり核心を突かれたからか、ユノの厳しい顔つきが
苦笑いに変わった。
「(笑)、遺伝子って知ってるよな?、、、似るんだよ。どうしても。」
「確かに、目は似てるかもしれないけど、」
「見た目だけなら良いけどな。」
「ユノ先生。まさか、自分もあの人と同じように、、、何か罪を、、、?」
「ミノ!なんてことを!、、、今すぐ謝って。」
腹が立った僕はミノの胸元を乱暴に掴んで責めた。
けれどミノは謝ろうとはせず、何も答えないユノに視線を向けたまま。
苛つく僕はミノを突き飛ばすようにして手を離し、ユノに駆け寄って
両腕を掴み揺さぶった。
「ユノ!違うって言って。早く答えて!」
至って冷静なユノはチラリと僕を見て、
大きく溜め息をついた。
「ユノ、、、」
「疑うの?」
「まさか!」
「安心しろ。人に言えないような事なんてしてない。」
その言葉を聞いた瞬間、僕もミノも一気に体の力が抜けた。
しばらく浅い呼吸しか出来ない程に緊張していたから、
ふぅっと息を吐いた瞬間、指先が少し震えた。
「ユノ先生、心臓に悪いよ。、、、でも、それならさっきのは一体、どういう意味なんです?」
「遺伝子ってさ、良くも悪くも大きく影響するんだ。、、、実際にここへ来てあいつの姿を目の当たりにして、、、、正直、怖くなった。」
「ユノは彼と全く違う。自分でも分かってるくせに。」
「もちろん。俺はちゃんと理性を持ってる。」
「それに、、、そんな事言うなら僕も同じでしょう?」
そう言うと、ユノは軽く咳払いをして視線を床に落とした。
察しの良いミノも、僕の次の言葉が分かっている。
「、、、、チャンミン。僕、席を外そうか?」
「ミノが不快ならそうしてくれて構わないけど、僕は平気。っていうか、ミノには話そうと思ってたから、聞いてて欲しい。」
「そっか、、、じゃぁ、、、ここに居るよ。」
「ん、、、。ねぇユノ。僕らは体を交えたのだから、僕もユノと同じでしょう?」
「あのなチャンミン、それとこれとは、」
「ううん、同じ。ユノ、昨夜僕になんていった?」
「、、、一心、、、同体。」
「僕たち、ふたりでひとつなんだから。ユノは僕で、僕はユノ。ね?」
「(笑)。、、、言っちゃったな、チャンミン。」
「うん。」
「、、、、ったく。」
「だから、ユノは僕と一緒にバルコニーに立って当然。わかった?」
「、、、分かったよ。」
「絶対。」
「(笑)、分かったってば!」
やっとユノの顔に笑顔が戻った。
ユノは僕が思ってたよりずっと、繊細で傷つきやすい。
人の事には一生懸命でベストな対処が出来るのに、
自分の事となるとこんなにも不器用で脆い。
こんなに健気で呆れる程意地っ張り。
究極にならない限り、絶対に弱みをみせたりしないんだ。
僕が出来るなら、苦しみも、寂しさも
喜びも愛しさも、、、全てを分かち合っていきたい。
つづく
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
お話しが進んでないようで皆さん苛ついてますかしら・・・
でも、一見この何でもないような会話。
覚えててくださいね?←ふっふっふ
わたしのお話しを読み込んでくださってる方なら、
時折わたしが蒔く「含み」をご存知だと思います。
何も意味が無ければ、
わざわざこの会話にここまで時間を掛けたりしません。
もう一度。
この会話。
覚えててくださいね?
とはいっても、
シムのタトゥー疑惑程の衝撃は 無いとは思うけども(笑)
※メッセージを下さった方。お返事を送信させて頂きました(*^-^*)
承知いたしましたので、タイミングのいい時にアメンバー申請してくださいね♪
※現在アメンバー申請を下さっているにも関わらず承認が届かないのは、こちらの希望をくみ取って頂けていないからです。
アメンバー申請についてのお願いを、もう一度お読みくださいませ→★
どうぞよろしくお願い致します。
Snowy、もしかしたら今夜(深夜)にもう一度更新するかもしれないです(*^-^*)
画像が出来次第・・・


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