短編・Snowy prince・1
僕はシム・チャンミン。
雪の国の王子だ。
世界各地の、その国に適した量の雪を降らせ、
その冬に必要な温度を司るという、
非常に重要な任務が与えられている。
これが中々に大変で、
その地域の農作物の出来具合や、
海水の温度による魚介類の捕獲量、
地球における日照量まで、
全てを計算し尽して、その年に必要な雪の量と
冬の気温を調節するのだ。
この星に暮らす全ての人々に、
恵みと実りを与える為、
代々、王族の長兄にだけ受け継がれるというこの不思議な力。
王の間にある鏡の前でこの腕を振り下ろすだけで
各地の雪を操れる。
地図には載っていない、
足を踏み入れるなんて絶対に出来ないこの深い谷に、
僕らの王国はひっそりと存在する。
「どうです?王子。仕事は捗ってますか?
お疲れのようですが、お茶でもお持ちしましょうか?」
声を掛けてきた彼の名は、ミンホ。
側近でもあり秘書でもあり、
最も大切な、僕の親友でもある。
「やめてよ、ミノ。そんな敬語なんて…」
「って王子は言いますけど、公爵に叱られるのはいつも僕なんですよ?」
「ぷっ(笑)、公爵ってつまり、ミノのお父さんじゃないか(笑)」
「んー……けどさ、親父の奴、いきなり後ろから頭をごつーーん!ってするんだぜ?勘弁してくれ、って感じ。」
「あはは(笑)、それにしてもこの頃、どうしてそんなに厳しいんだろ。子供の頃はあまりうるさく言われなかったのに。」
「・・・大人はやっぱり身分とか気にするし、けじめをつけろ、って何度も言われてる。」
「でも、僕たちが成人したからって、親友である事には変わりないのに。」
「うん・・・でも、やっぱりお前は特別だからさ。この国の人々は皆な何かしら能力を持ってるけど、天候を操れるのは王族だけが持つ力だし・・・」
「けど、例えばミノは植物の声を聞き取ることが出来る。だけど、僕にはそんな力はない。僕からすればミノだって特別だよ。」
「(笑)、僕が持ってる力はこの国ではありふれてる。いわば普通さ。お前とは全く違うよ・・・。」
そう言って少し俯くミノの横顔をみると、
チクン、と胸が痛んだ。
前にも一度、似たような会話をしたことがあるけれど、
その時も同じ感覚だった。
僕たちは親友であることに違いないが、
目には見えない「隔たり」があるのだと思い知らされる。
「・・・ミノ。僕は王族であることや、特別な力を持って生まれた事を恨んでやしない。」
「もちろんだ。そんな事、考えるだけでも絶対にだめだ。」
「うん。でも、親友を失うくらいなら僕は、」
「しっ!、その先は口にするな。もし誰かに聞かれてみろ。お前はただでさえ狙われてるんだから・・・」
「あぁ・・・そうだね、ごめん。」
代々引き継がれたこの力には継承順位が存在し、
基本的には王族の長兄が一番であるが、
例外も起こりうるのだ。
それはもちろん・・・
引き継いだ者が命を落とした時。
僕も当然、日々誰かに狙われている。
「僕は何のためにお前の傍にいると思う?」
「・・・わかってるよ。いつも僕を守ってくれてありがとう、ミノ。」
つづく
20150105
こんばんわ(*^-^*)
突然ですが、新しいお話しを始めました。
もちろん、あの、Fbに掲載された、
雪山の王子様2人
を目にしたからでありますです!!←単純
か~わ~い~い~~

あ、
でも、だからといって、これはチャンミンとミンホだけのお話しではありません。
後々、ちゃ~~~んと
ユノも登場しますよ~

どうか新しいお話しも可愛がって下さると嬉しいデス

そして・・・
初めて「Keep your head down」を観た時
それまでの東方神起に抱いたことのなかった衝撃を受け、
今の自分があるのはまさに「この曲だ!」
と言っても過言ではないな、と
しみじみ感じて過ごした今日でありました。
再始動してくれなかったら、
リリィはここにいませんでした。
本当に・・・。
たくさんの友達や、たくさんの読者さまとの出会いを作ってくれた。
ユノ、チャンミン、ありがとう。
あたしの人生に光を取り戻してくれたのは
紛れもない事実!
ずーーーっとついていきますよ
( *´艸`)さぁ~~~
皆も一緒に~~~~~、
We are~~T

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※gif画はちゃるさんからお借りしています。こちらからの持ち出しはご遠慮ください。
ちゃるさんいつもありが㌧ございます♪




