同調・その三
僕がユノヒョンに愛を告げるなんて事、
普段は滅多にしない。
だからユノヒョンは時々不安になるみたいで、
遠まわしに僕の気持ちを確かめようとする。
それなのに、たまに僕がこんな風に素直になると、
何か言いたいのか、口をツンと尖らせて
あのシャープな目も真ん丸になって、全身が固まってしまう。
実は、この顔が見たいが為に、
普段ヒョンを焦らしてるんだけど(笑)
だから僕はわざとヒョンを煽ってみる。
「ヒョン?どうしたの?口、そんなに尖らせて。」
「、、、、え!あ、、、あぁ、、、っと、何でもない、、けど、、、」
「け・ど?(クスクス)、、、」
「あのさ、チャンミン、、、」
いつもならここで、照れに照れまくったユノが
それを隠すためにソワソワしてライブDVDとかCDとか再生して、
やたらと踊り始めたりするんだけど、、、
今日は今までにないパターンでちょっとドキッとした。
「、、、ん?、、、なに?」
「さっきお前、昔の事思い出してた、って言ったろ?、、、実は俺も、、、あ!これって一心同体(笑)」
「な~に言ってんだか。」
「それで、ずっと確かめたかった事を思い出したんだけど、、、」
「ん、、、?うん、、、なんでしょう?」
ヒョンは両手を組んでテーブルに乗せ、視線を落とした。
少し、緊張する。
「ヒョン?、、、なに?」
「あのさ、お前、数年前に俺より年上の女性と付き合ってただろ?」
「あ、、、、え、、、、えぇ、、、今さらそれが何か、、、」
「何って訳じゃないけど、、、俺より年上ってトコ、気になってて、、、」
「まったく。なんで今頃そんな大昔の話を。、、、じゃぁ、ちゃんと話すから、ちゃんと聞いてね?」
何の話かと思ったら、、、(笑)
「あのね、ヒョン。あの時僕は、確かに彼女に惹かれ、付き合っていた。けど、ヒョンより年上の女性だったのは偶然なんかじゃない。僕がその年齢の女性を望んで、探してたんだ。」
「、、、、何のために?」
「、、、ヒョンに見せつけてやりたくて、、、。ヒョンより大人の女性と恋をしてちゃんとエスコートも出来て、僕だって一人前の男なんだ、って、認めさせてやろうなんて思ってた。、、、そんなの逆に、子供っぽいよね」
「(笑)、、、お前振られちゃって、、うまく行かなかったな。」
「そりゃそうだよ。後から気付いた事だけど、結局僕は彼女に、いつもヒョンの姿を重ねてた。心ここにあらず、だよ(笑)、、、けど、彼女は本当に優しくて可愛くて、それに大人で、、、。僕は彼女が大好きだった。」
「別れた時、お前大泣きしてたな、、、」
「恥ずかしいくらいに(笑)納得いかなくて。別れた後、彼女が話してたんだけど、、、付き合い始めて間もなくから彼女は、僕の本心に気付いてたんだって。僕は自覚してなかったけど、、、」
「、、、、本心って?」
「わからない?、、、僕が本当に付き合いたい相手は、ユノだって事だよ。愛してるのはユノだけ。でも、そんな事、周りの人達には理解されないでしょう?」
「、、、、、、、。」
「だから、僕が「彼女」を愛することが出来るように、精一杯努力してくれたんだって、、、。だけど僕は彼女に対して、異性に持つであろう欲求を抱く事が、一度もなかったから、、、、。」
つづく
寒い、眠い、痩せたい(-ω-)/
何にも楽しい事がなかった連休が終わります…
そんなリリちゃんに慰めのポチを、ありが㌧♥ですw

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