(再)ヒョンとぼく・10 | 東方神起小説 Lily♡ホミンの香り

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ユノとチャンミンがいる限り
みんなと一緒に「We are T!」

※過去に上げたお話の余白調整と手直し編です。







ヒョンとぼく・10






玄関先まで見送った僕に、ユノは、

『そんな顔するな。お前の思う通りにすればいいだけだ。』

とだけ告げて帰って行った。

部屋に一人残された僕は、正直、
腹立たしい気持ちもあるし、驚きもあるし、、、
とても、とても複雑だ。

ユノはいつも僕の味方だし、どんなことがあっても僕を100%支持し、守ってくれる。

いつ、どんな時もそうだ。

けど、
今回の件は、ちょっと腑に落ちない。

なぜ僕に黙っていたのか理由は聞いたけど、
何か引っかかる感じがするからだ。

あんなに僕を大切にしてくれてるユノが、
いくら僕の意思を尊重するとはいえ、
簡単に僕を手放そうとするはずがない。


『うん。そんなことは絶対に有り得ない。』


ベッドに入ってからも、
僕は色々と考えてしまい、しばらくは眠れなかった。

けれど、シーツやブランケットに残っているユノの香りに気付いた僕は、一度、深呼吸をした。
単純だけど、ユノを感じて安心したせいか、
一気に緊張が解け、深い眠りに落ちて行った。



翌朝は、マネヒョンからの電話で起こされた。


『、、、は、い、、、チャンミンです、、、ふぁ~~~っ』

『あぁ、まだ寝てたか。悪いな。、、、あのな、急で申し訳ないが、ちょっと、お前に会いたいと言ってる人が、わざわざアメリカから来てるんだ。』


なるほど。とうとうきたか。

『、、、誰、、、なんです?』


本当は知ってるけど。
あえて知らんぷり。


『ん~、あの~、あの人だよ。ほら、LAでお世話になった女性が居ただろう?マネージメントの、、、。その時の彼女なんだが、、、』

やっぱり。

『へ~。あの方が一体、何の用なんでしょう。』

我ながら、中々にしらじらしい。


『あぁ、、まぁ、、とにかく、1時間後に、お前の部屋に連れて行っていいか?』


ほ~ら、きたきた。


『いいえ。ダメです。無理ですね。』


そう簡単に、他人をここに入れる訳ないでしょう。

『おい、困るよ。』

『困るのはこっちですよ、マネヒョン。ちゃんと前もって言ってくれないと。、、、まぁ、言ってもどうせ、親しくもない人をここには入れませんけど。』

正直、ユノ以外はここに来てほしくない。


『チャンミナ、頼むよ。』

『この部屋以外でならお会いしますよ。それがダメなら、僕は今すぐ、一切の連絡を絶って行方をくらまします。』

『わかったわかった、仕方ない。じゃぁ、そうしよう、、、』


とりあえずの、僕の抵抗。



だってまだ、ユノのぬくもりが残るこの空間を、誰にも汚されたくないから。






つづく







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