【現状における当スタジアムの声明 03.26】 | 監督のささやき戦術
新型コロナウイルスに関する情報について

 ここにきて急増を見せた東京都の『新型コロナウイルス』感染者数を受け、不要不急の外出自粛の要請が小池都知事から発表された昨夜。そして隣県でもそれに同調する動きが相次いで発表された本日。

 正直に言って、プロ野球はいつ開幕するのだろうか…?などと言ってられない状況となってきてしまっている。

 最初の政府基本方針が発表されてから約1か月。まったく好転を見せない、どころか悪化の一途をたどっている『新型コロナウイルス』騒動においての、当スタジアムの現時点での方針、考えをここに告知させて頂く。

 

 

 2月末の時点でアナウンスしている、当スタジアムにおける『新型コロナウイルス』感染拡大防止の取り組み

 あれから4週間が経過した今も、もちろん変わらず緩まず日々徹底しているが、変更点と追加導入した要素が少々あるので、改めて整理の上で告知させて頂く。

 

・変更点

 騒動勃発以降、密集による濃厚接触の可能な限りの防止のために、席の稼働を自主的に抑え、通常時の80%、定員50名のところ40名を上限としてご案内をしていたが、感染拡大の悪化を受け、より一層の席の間隔を維持するためにさらに抑制し、先週末からおよそ50%を目安にご案内させて頂いている。

 

・追加点

 場内中央にあり、普段から多くの野球ファンの皆様にお手に取って楽しんで頂いている当スタジアム名物のひとつ、野球本ライブラリ

 並んでいる蔵書は一冊残らず一旦殺菌したのだが、今後不特定多数の方が手に取ることで、知らず知らずのうちにウイルスを拡散させてしまう交差汚染が発生する懸念があるため、ご利用を制限させて頂くこととした。

 ライブラリにある本をご覧になりたい方は、スタッフに一言お声がけを頂き、改めて手指の殺菌消毒にご協力頂いた上で、ライブラリ後ろのカウンタースペースで閲覧(お席への持ち込みは禁止)、というルールで、当面運用させて頂く。

 ご面倒をおかけして誠に申し訳ないが、リスク低減のために出来ることは何でもやるのが当スタジアムの方針ゆえ、ご理解とご協力を切にお願い申し上げる。

 

 こんなご時世にあっても、ご来場頂いているありがたいお客様方には、上記の各種取り組みへのご理解とともに、以下の内容へのご協力をお願いしている

 ごくたまに、お酒が入って楽しくなってしまい、思わず応援歌を歌い始めてしまうお客様がいらっしゃるのだが、こちらが一言お声がけをすると、すぐに「あっ!いかんいかん」と即座におやめ頂けるなど、皆様しっかりとご理解の上でご協力くださっており、ありがたい限りである。

 引き続きの遵守徹底を、くれぐれもよろしくお願い申し上げる。

 

 

 ここからは、当スタジアムの現状とこれからについての考えを少々。

 前回2月末の声明で、当スタジアムの置かれている現状、というか有体に言って窮状を訴えたところ、それを心配した、当スタジアムがいかに吹けば飛ぶようなちっぽけな店かをよくご存知なお客様が、毎日入れ代わり立ち代わりご来場くださり、今のところどうにか生き延びられてはいる。本当にありがたいことである。

 

 国内に『新型コロナウイルス』騒動の影響が広まり始めてから、およそ1か月。その間、当スタジアムを取り巻く環境、経営状況はどうなっているのかというと、「さらに悪化」というのが偽らざる現実である。

 プロ野球においては、オープン戦無観客開催、そして開幕延期、からの再延期、しかもそれすらどうにかわからない状況に、ご時世として会合、外出、外食の自粛要請が日に日に強くなるというダブルパンチ。

 2月下旬から3月上旬にかけて雪崩のような圧倒的勢いで発生したご予約キャンセルラッシュも一旦落ち着き、その後は少人数のグループのお客様が気を付けながらご来場頂いて、悪いなりにも小康状態を保っていた今日この頃。

 それが昨夜の小池都知事の会見を受け、残っていた少数のご予約も相次いて消滅し、いよいよ当スタジアムのご予約キャンセルの総数は、500名に達する

 数万人を動員するプロ野球にあっては、500名など誤差の範囲内だが、たった50席の当スタジアムにおいては、満席の営業10日分が消えたことになるわけで、とてもじゃないが「ドンマイドンマイ」などと言っていられる状況ではない。

 

 『新型コロナウイルス』感染拡大防止に、今現在国を挙げて全力で取り組まねばならないのは、十二分に理解しているので、外出自粛要請などの各種施策に異を唱えるつもりはまったくない

 そして、降ってわいた天災と言えるこの現状において、ただただ「下がった売上を国が補償しろ!」と声高に主張しようとも思わない。なぜならば、こういう商売をしている中で、日常時でさえ起こる大小様々な諸問題は、好きなことをしてメシを食うことを選んだ者が当然負うべきリスクであり、そういう生き方をわざわざ好き好んでやっている以上、最終的には自らのか細い腕でどうにかその局面を乗り越えてゆくしかない、と考えているからである(もちろん国費からなにがしかを頂けるのであれば、それは一も二もなく喜んで頂戴するが)。

 行政によるサポートや助成の仕組みなどは、もちろんあれば最大限に活用するつもりだし、経済が死なないように国を挙げて全力で取り組んで頂きたいが、自力でなにもせずにただ「お上がどうにかしろ!」と他力本願で事に向かっていては、経営者失格である。

 

 ただ、昨夜の小池都知事の会見を見ていた中で感じた違和感、もっと有体に言えば不満としては、「自粛による経済的補償に関しては?」という質疑を、「そんなことより今はみんなで協力して感染拡大を防ごう」という旨の答弁でけむに巻いたところ。

 もちろん、巨額な財源が必要となる補償などの話をおいそれと出来ないことは理解できるし、前述の通り、こちらは「自粛を要請するなら金をくれ!」と安達祐実みたいなことを言うつもりもない。

 だが、「感染拡大を抑止するために、今は皆が痛みに耐えて自粛を行うしかない。耐えるために、現状はこういう制度やセーフティネットを用意していて、騒動終息後は必ず景気浮揚、経済活性化の策を国と協力して行うから、皆で協力して今を生き延びてゆこう!」くらいの話は出来たのではなかろうか?

 

 税金を使っての補償が正しいかどうか、などという筋論は求めていないし、何度も言うが、サービス業や飲食業だけが苦境に立たされているわけではない状況にあって、他力本願的に「税金を使って売上を補償してくれ」などとは思ってもいない。

 感染拡大防止が喫緊の最重要課題なのは百も承知だが、店を構える我々零細業者にとって、日々の売上がなくなることは、ゼロになるのではなくマイナスであり、どんな状況下にあっても、絶対に「そんなこと」と脇に置けるようなものではないのである。

 会社員が職を失ってしまうような状況ももちろん大変なことだが、店を構える我々自営業者がそのケースと異なるのは、廃業の憂き目を見たら無職になって裸一貫の無一文、というわけにはいかないところ。ただでさえ売上低迷で負担を負ったところに、廃業するにもまた多大な時間とコストがかかるのである。そしてそのコストは、ネットで面白おかしく噂になっている配給和牛券ではたぶん支払えない。支払えたとしても全然足りない。

 『新型コロナウイルス』が終息して再び平和が訪れた時に、繁華街のネオンは消え、街には多額の負債を抱えた多くの元自営業者がひしめいている状況は、想像もしたくないが、ありえなくもない未来である。

 それゆえ、「それぞれの状況は知らんし、先のことは何も分からないけど、とにかくこんな状況なんだから、つべこべ言わずに自粛しろ」という言い分に対し、何の策も考えもなく、言われるがままに「へいわかりました。とりあえず店閉めて家でじっとしてます」とはならないのである。

 

 

 少々恨みっぽく、話が逸れてしまった。当スタジアムの方針に話を戻す。

 当スタジアムにとって、店を開けて営業し、ご来場頂けるお客様にお楽しみ頂き、日々の売上を得ることは、間違いなく「要」かつ「急」であるので、今後も前記の各種感染拡大防止策を徹底しながら、引き続き粛々と営業を続ける。それが当スタジアムなりの「自粛」である。

 小池都知事の会見の中で、「自粛の遵守」などというファジーかつ珍妙な日本語が飛び出したが、その仰せの通りに、当スタジアムは徹底して自粛を遵守するつもりである。

 

 「こうして店を開けてるから、みんな無理してでも来てね!」などというつもりはない。

 皆様におかれても、それぞれに大変な状況下にあるとはお察しするが、そんな中でも「要」で「急」な用件で東京都心に出て来ざるを得ない方も多かろう。

 それなりに混みあった電車に乗って出てきてしまい、また電車で帰らねばならない以上、リスクは一緒。むしろ電車なんかよりもはるかに人口密度が低い野球居酒屋で飯食ってちょっと飲んで帰ろう、くらいの動機で全然かまわないので、それぞれに出来る対策を徹底して行いながら、ふらりとご来場頂ければと思う。

 こんな状況下にあって、リスクと戦いながらも日々を精一杯送っているうえに、野球に飢えている皆様の、ささやかながらも一服の清涼剤となれるのであれば、当スタジアムにとってこれに勝る喜びはない

 

 状況に応じてころころと変更になっている営業予定は、お手数だが都度HPでご確認頂ければ

 とにかく今は商売として死なないことを第1目標に、限られた出来ることを全力で取り組みながら、どんな状況にあっても引き続き当スタジアムへの皆様のご来場を心よりお待ちしております。