【現状の緊急事態に際しての、当スタジアムの声明】 | 監督のささやき戦術
新型コロナウイルスに関する情報について

 2月に入り、日に日に深刻の度合いを増していった『新型コロナウイルス』流行による影響

 拡大の一途をたどる感染者数に比例するように、次々に発表されて行った大規模イベントの開催自粛の波は、いよいよ我らが愛するプロ野球にもおよび、ご存じの通り昨夜、「オープン戦、練習試合、ファーム春季教育リーグ全試合、無観客試合」の決定がなされた

 (3.9追記 そしてオープン戦期間中の終息はならず、公式戦開幕も延期となってしまった)

 感染経路不明の感染者が増加している現状、致し方ないのは頭では理解しているが、一野球ファンとして、非常に残念でならない。

 

 社会的な取り組みとして、イベント自粛以外にも、企業の時差出勤やテレワークの推進、学校の休校などなどが進んでいるが、最終的には我々個々人がそれぞれにしっかりとした対応、対策を取ることが一番肝要であろう。

 現状の『新型コロナウイルス』禍の中で講じている対応と、当スタジアムの置かれている現状について、ここに告知させて頂く。

 

 

 ①店内の殺菌消毒

 通常の清掃に加え、床面やテーブルなどの客席広範、もちろん厨房内やお手洗いまでの場内全面を、殺菌消毒水を使用して毎日拭き上げ

 入口の手すりやトイレのドアなど、接触頻度の高い部分に関しては、営業時間中も定期的に実施

 なお、殺菌にはこちらの『ネオトラバングリーン』という、食器備品から手指まで使用可能な第3類医薬品の殺菌消毒薬を使用している。

 

 ②入口に消毒殺菌場所設置

 場内入ってすぐのところに、前述の殺菌消毒水が入ったスプレーボトルと、市販の除菌ハンドジェルを用意。

 ご来場頂く皆様には、ご着席前にこちらを使用しての手指の消毒殺菌のご協力を、切にお願いする。

 ご存知の通り、市販の除菌ハンドジェルは品薄状態が続いており、この先用意できなくなる可能性があるが、殺菌消毒薬はある程度備蓄しているので、こちらをご利用頂ければ。

 

 (3/5追加)

 全テーブルに消毒殺菌水を設置

 咳やくしゃみ後のケアや、スマホや小物などの殺菌にご活用頂ければ。

 

 ③場内手洗い場にアルコールスプレーとうがい薬を設置

 薬用殺菌ハンドソープは元々常に用意していたが、それに加えアルコールスプレーとうがい薬も追加で用意

 『新型コロナウイルス』に限ったことではなく、うがい手洗いは個人衛生の基本中の基本。ご来場時のお食事前に、取り組んで頂ければ。

 

 ④テーブルセットの保護・割り箸の使用

 お客様にお使い頂く取り皿は、洗浄殺菌後、紙に包んだ状態でテーブルに置くこととした

 また、従来使用していたエコ箸の使用を一時中止し、当面のあいだ使い捨ての割り箸のご利用をお願いする。

 

 ⑤営業中の定期的な換気

 暖冬とは言え夜は冷える2月3月ではあるが、場内の空気の滞留を防ぐために、1時間に一度、3分ほど入口ドアを開放し、換気を行うこととする。

 その都度場内温度が低下し、特に入口に近い席のお客様には少々寒い思いをさせてしまうことになるかもしれないが、ご理解ご協力をお願いしたい。

 

 ⑥席稼働率の抑制

 元々そんなに広くない当スタジアム。通常混雑時にはかなりキツキツになってしまうのだが、密集による他者との近距離接触を可能な限り避けるため、通常時の80%程度を目安として、余裕を持ったお席のご案内を実施する。

 

 

 とりあえずは以上6点を、当スタジアムの『新型コロナウイルス』対策とさせて頂く。

 もちろんこれに加え、スタッフの個人衛生の徹底は、飲食業を営む者として日頃から取り組んでいることを申し添えておく。

 コストや流通の問題もあるが、何か追加で出来ることがあれば、日々どんどん追加してゆきたいと考えている。

 

 当スタジアムにご来場頂くお客様においては、上記各施策へのご理解ご協力に加え、既に取り組んでおられるであろう手洗いうがいやせきエチケットなどの個人衛生の徹底を、そして当スタジアムでは開場以来禁止事項である「ジェット風船飛ばし」「鳴り物の使用」の引き続きの禁止、普段はよほどの過剰な音量でない限りはOKとしている「大声での声援」「応援歌の歌唱」は禁止とさせて頂くので、よろしくお願い申し上げる。

 

 

 さて、ここからはこの『新型コロナウイルス』騒動真っ只中における、当スタジアムの現状を少々お話させて頂く。

 

 各種イベントが続々と中止になり、不要不急の外出や集まりの自粛要請がなされている今日この頃、果たして当スタジアムはどうかというと、もちろんめちゃくちゃ深刻に影響を受けている

 それを提供している当スタジアムが言うのもなんだが、「不要不急の最たるもの」と言っていいであろう、趣味の集まりである「野球飲み会」

 自粛ムードの出始めの頃からぽつぽつ入り始めたご予約キャンセルのご連絡は、先週くらいから一気に加速。25日の政府の基本方針発表でピークを迎え、鳴る電話の大半がキャンセルという地獄のごとき恐ろしい状況に……。

 例年、球春到来機運の盛り上がりに合わせてご予約数が増える2月後半から3月にかけての時期に、この『新型コロナウイルス』騒動が直撃した結果、わずか2週間足らずのうちに、実に250名を超えるご予約が消滅……。企業などの「飲み会禁止令」のあおりを受け、10名以上の人数の多いご予約から真っ先に消滅する事態になったのが痛恨事であった。

 万単位を動員するイベントが次々と中止になる中、250名は大した数に聞こえないかもしれないが、席数たった50席のちっぽけな当スタジアムにとって、週末などの満席の営業が丸々5日分が消えたことになる。こんな痛恨の一撃連発のダメージに耐え続けられるだけの豊富なHPは、残念ながら持ち合わせていない。

 

 もちろん、当スタジアムだけが大変なことになっているわけではないのは知っている。

 メディアで中止、延期が散々報じられている大きなイベントから、当スタジアムを含む小さな飲食店やサービス業などまで、規模の大小の差こそあれ、「お客様にその場所に来て頂いて、対価を頂く」という類の業種は、皆同様の苦境に立たされていることでろう

 いや、それだけに止まらず、それに付随する業種、例えば「オープン戦無観客試合」で考えれば、球場に飲食物や弁当を卸している業者、球場スタッフや売り子さん、周辺の飲食店やコンビニ、宿泊施設、公共交通機関などなど、本来あるはずだった試合が1試合中止になるたびに、多くの業種業態に経済的ダメージを蓄積させていくことになる。

 あらゆる事業において、あるはずだった売上がゼロになるということは、元々なかったモノがなくなっただけで現状維持のゼロ、などということになろうはずはなく、確実にマイナスになるわけで、現状の大規模自粛の影響は実に幅広く、そして深い

 

 

 『新型コロナウイルス』感染拡大防止のための大規模自粛の動きに関して、反対するつもりは一切ない。意図も意義も理解している。

 その上で、「それでも日々営業して食っていかないと死ぬ商売」をしている者の端くれとして言わせて頂くと、もちろん言うまでもなく個々人で出来る各種の防衛策をしっかりと講じた上で、「こんな時だからこそ、当スタジアムで野球飲み会をお楽しみ頂きたい」と、声を大にして主張したい。

 

 もちろん、「感染リスクを高めるつもりなのか?」と問われたら、そんな意図は毛頭ないと答える。

 そもそも時差出勤だの極力人混みを避けるだのと気を付けていたとしても、通勤や仕事や買い物など、少しでも他人がいる場に出ている人間には、もれなく全員に感染のリスクがあるわけで、今のこの同時多発的に感染が増えている段階に入ってしまっては、小さな居酒屋のアクションなどは、抑止にも拡散にも影響は軽微ではなかろうか。

 

 かと言って、拡散の状況を指をくわえて無為無策に傍観してればいい、と考えているわけではないのが、上記の各種対策なのだが、それらに取り組んだ上で、我々一市民に現状出来ることが、「デマなどに踊らされることなく、冷静に確実に出来うる対策をしつつ、日常生活を送る」ことしかない以上、日常の一環として、「今までと同じように野球飲み会をお楽しみ頂きたい」と言いたいのだ。

 

 先程、「バンド『東京事変』が今週末のライブを決行。不参加希望者には払い戻し対応」というニュースが報じられた。

 賛否両論あるかとは思うが、想像するに、現状の飲食店の多くが、少なくとも当スタジアムは、この「来たい人は対策を取った上で、無理のない範囲で来てね。来たくない人、来られない人はどうぞ自宅で安静に。その際のお金はいりませんよ」という、参加者に判断を委ねる方針を大いに支持、賛同する。

 繰り返しになるが、イベント自粛の動きに反対しているわけではない。ただ、猫も杓子も思考停止のような右に習えの一律自粛ではなく、そこの判断にはもっと柔軟性があってもいいのでは?と考えているのである。

 

 そう思うのは、選択肢を持ちようのない当スタジアムのような小さい店だから、という理由が大きい。

 巨額の資本が動いているメジャーアーティストのライブイベントなどとは違い、弱小零細で資金力のなさには定評がある当スタジアムには、「騒動が終息するまでは当面休場」など出来るはずはなく、日々店を開けて、上記の各種出来る対策を取りながら、来たい方に来て頂いて日銭を稼ぐ以外に、糊口をしのぐ選択肢はひとつもないので、影響力の大きいイベントが軒並み中止、延期となり、「世の中全て中止」の流れが今より一層強まってしまうことは、文字通り死活問題と言っていい。

 当スタジアムのような場末の小さな商売において、入ってくるお金が延期されることは、呼吸停止と同義なのである。

 

 

 繰り返しになるが、我々が出来ることは「デマなどに踊らされることなく、冷静に確実に出来うる対策をしつつ、日常生活を送る」ことのみ。

 わざわざ人を集めて何かすることが、ともすれば「悪」と捉えられかねないこのご時世に、誹りを受けるかもしれないが、自粛を続けていたらそう遠からず廃業の憂き目を見る羽目になる未来が待っている現状に……

 「こんなご時世だからこそ、愛する野球を球場で見られない緊急事態だからこそ、日常と同じように当スタジアムで野球飲み会を!」

 と繰り返し主張させて頂きたい。

 

 日本全体を巻き込んだ今回の大騒動。皆様も仕事や生活環境などにも多大な影響が出ていて、正直野球どころではないという方も多かろうかと推察する。

 それでも、そんな時だからこそ、かつて我がご贔屓イーグルス時代の嶋選手が東日本大震災の際にスピーチした「見せましょう!野球の底力を!」を心に刻みながら、皆様と共にこの苦境に立ち向かってゆきたいと思っている。

 

 当スタジアム開場以来約7年、ヤバい状況は日常茶飯事的にいくらでもあったが、今回が間違いなく史上最大かつ最も深刻な未曾有の大危機である。

 そんな状況において、もちろんただ「うち困ってるから来てくれ」とだけ言うつもりはない。来てよかったと思って頂けるような店であり続けることはもちろん、可能な限り身を小さくしてのコスト抑制など、自分の食うものを無汁無菜にしてでも、皆様に育てて頂いた当スタジアムを、この苦境の中でどうにか存続させるために、刀折れ矢尽きるまで、最後の一矢をさらに半分に折って2本にするくらいのギリギリまで、全力でジタバタもがき続けたいと思う。

 

 球界も当スタジアムも想定外の事態となった3月は、営業予定の変更などをかけていく方向で検討しているので、詳細は決定し次第でHPなどで告知させて頂く。

 

 

 少々、と言いながらだいぶ長くなってしまったが、かかる緊急事態に際しての当スタジアムの現状と考えを伝えさせて頂いた。

 「全然賛同できないから行かない」と思われても仕方なし。どれだけいらっしゃるか分からないが、ご理解ご賛同頂ける野球ファンの皆様の当スタジアムへのご来場を、引き続き心よりお待ちしております。