【2019リリーズ五大ニュース、からの年末のご挨拶】 | 監督のささやき戦術

 8か月前に終わってしまった平成31年に続き、令和元年もあと数時間で終わろうとしている大晦日。2013年開場の当スタジアムにとっては、7回目の年越しである。

 当スタジアムの大晦日の恒例行事、誰からも「あぁ、あったあったそんなこと!」と共感されない、無理矢理ひねり出した当スタジアム的五大ニュースで去り行く1年を振り返るとともに、この場をお借りして改めて年末のご挨拶をさせて頂く

 

 

◇2019 リリーズ五大ニュース◇

 

第5位 桃色行脚 ファーム本拠地球場踏破!

 いきなり店とは直接関係ない野球場の話である。

 開場以来無駄に精力的に取り組んでいる、野球のにおいを求めての彷徨、勝手に名付けて『桃色行脚』。

 NPB12球団一軍本拠地の方は2016シーズンで踏破を完了していたのだが、全国各地に点在し、アクセス面でなかなかの難所ぞろい、そして怖い雨天中止と、ちょっとずつしか進んでいなかった、12球団二軍本拠地踏破を、今年4月の阪神鳴尾浜球場オセアンバファローズスタジアム舞洲へのダブルヘッダー遠征で、『桃色行脚』通算320試合目にしてようやく達成

 12球団箱推しの方針を貫く当スタジアム的に、「12球団FC入会」「12球団一軍本拠地踏破」に続き、もうひとつ「12球団全部知っているよ」の要素を加えることが出来たことは、密かな慶事であった。

 

 

第4位 ラジオ公開収録生出演!

 当スタジアムも長年お世話になっているライター、名著『4522敗の記憶』や『文春野球コラムペナントレース』のコミッショナーとしてお馴染みの村瀬秀信さんから突然のオファーが届き、ポストシーズン直前の10月はじめに、渋谷のスタジオから生放送されるラジオにゲストとしてお招き頂く、などという人生初の恐ろしい出来事に遭遇

 ラジオの生中継自体は当スタジアムに幾度か来たことがあるのだが、だいたいがごく短い時間の電話中継であったのに対し、今回は50分ものスタジオ生放送。

 この手のオファーは、店の宣伝になるのであれば特に深く考えず脊髄反射的に「喜んで!」と安請け合いをしてしまうのだが、渋谷の人ごみに降り立った瞬間にもう街自体に気圧されて、今回ばかりはその軽率さをすさまじく呪う羽目に……

 村瀬さんの軽妙なトークに助けられ、思わず放送禁止用語を口走ってしまったり、長時間無言で放送事故を起こしてしまったりすることなく、(たぶん)無事に放送を終えることが出来たが、終わった後は全身脂汗まみれであった……。

 店の宣伝になったのかははなはだ疑問ではあるが、なかなか得難い貴重な経験の場を頂いたことは、とてもありがたいことであった。

 

 

第3位 『東京野球ブックフェア2019』 トークイベント登壇

 あれは2016年の春のこと。「ブック」全然関係ないのに、「東京」と「野球」を突破口に恐る恐る出店の申し込みをしてみたら、案外すんなりと末席に加えて頂けた一大文系野球イベント『東京野球ブックフェア』

 特に役には立たないが取り立てて害というほどでもない、とご判断頂けたのか、幸いなことに出入り禁止を言い渡されることもなく、今春4年連続4回目の出店を果たしたのだが、今年はなぜか「トークイベントにも出てくれ」というオファーのおまけ付き

 お世話になっている『東京野球ブックフェア』さん直々のお声がけをむげに断ることなどできようはずもなく、そして店の宣伝になるのならばだいたい何でも安請け合いするいつもの軽率性をいかんなく発揮し、当日午後のトークイベントの壇上に立たせて頂く(座ってたが)。

 内容はというと、壇上を共にした超人気野球ライター、『プロ野球死亡遊戯』こと中溝康隆さん、神田神保町のスポーツ古書専門店『ビブリオ』店主小野祥之さん任せで、自分はもっぱら視覚的彩り担当に徹したおかげか、『リリーズヤメロ』の横断幕を掲げられたり生卵を投げつけられたりすることなく、どうにか(たぶん)無事にお役目を果たす。

 今年は柄にもなく大勢の人前で話す機会が相次いだ1年であった。

 

 

第2位 侍ジャパン 世界一奪還!

 「いやいや、それは球界の大ニュースであって、お前んとこ別になんもしてねーじゃん……」と思ったそこのあなた。100%おっしゃる通りである。当スタジアムが何かしたわけではない。

 2013年3月の当スタジアム開場以降、『WBC2013』『第1回プレミア12』『WBC2017』と三度のトップチームの国際大会があったわけだが、最高位は2015年の『プレミア12』の第3位。決勝進出すら一度もなかった。

 そんな侍ジャパンが今秋成し遂げた『プレミア12』制覇、10年ぶりの世界一は、当スタジアムにとっての初の「世界一中継」となったのだった。

 当スタジアムが開場した時の目標のひとつに、「代表戦の時はいつも満席、代表戦見るならあそこ!とご指名頂ける店になりたい。そして多くの野球ファンの皆様と一緒に侍ジャパン世界一の瞬間を見届けたい」というのがあった。

 前者の方は(店が狭いおかげで)わりと早い段階で叶ったのだが、なかなか手が届かなかった、そして自力ではどうにもできない後者の目標が叶ったことは、野球居酒屋のオヤジとして地味に感無量であった。

 来年の東京五輪、再来年の『WBC2021』と、再びこの歓喜の瞬間を、多くの野球ファンの皆様と当スタジアムで共有できるよう、引き続き必死に生き延びてゆきたいと思う。

 

 

第1位 つぶれずに1年を乗り切る!

 

 今年で6回目となる当スタジアムの年末五大ニュースだが、2019年の第1位に輝いたのは、6年連続6回目のこのトピック

 「は?、そんなことが一番のニュースなの??、当たり前じゃん……」と思うなかれ。資本力も人脈も知性も品格もなにもない、あるのは無謀に壮大な野望とはったりだけの無名弱小零細の当スタジアムにとって、「今年も(店が)死ななかった」以上の慶事など他にあろうはずもない

 業界では「飲食店の2年生存率50%、5年生存率20%」などと言われているが、5年を突破すれば安心安定、というわけではもちろんない。一説によると「10年生存率10%未満」らしい

 ましては、一般的な飲食店よりもマニアックな縛りを自ら勝手に課しているイロモノ居酒屋の当スタジアムが、こうして7回目の年越しを迎えられているのは、「3個続けて『チョコボール』で金のエンゼル」なみの奇跡的出来事であろう

 来春3月で7周年、8年目にシーズンに突入するわけだが、「今まで大丈夫だったから、来年も大丈夫」などという能天気な思考は相変わらず全くない。

 ゆえに、1日1日を死なずにしのいだ積み重ねの中の一里塚として、こうして無事に年越しを迎えられた時にしみじみと思うその年一番の良いニュースは、これであり続けるのである。

 来年の1位が『リリーズ、ついに力尽く……』などという悲惨なことにならぬよう、まあそうなっていたらのんきにブログなどやってられはずもなく、蟹工船の上で年越しを迎えているだろうが、とにかく2020年も1日1日、一歩一歩、当スタジアムなりの野球道に邁進してゆく所存である

 

 

 2013年3月に開場した当スタジアムにとって、7年目のシーズンとなった2019年。

 同じ場所で同じようなことを7年近くも繰り返していても、どうにか「潰れていない」というだけで、「安定」とは程遠い、生き延びるためにジタバタと手足を動かし続ける日々は、今年も昨年までとまるっきり一緒で、要は「稼ぐに追いつく貧乏なし」状態に何ら変わりはなかった1年であった

 もちろん、好きな野球をメシの種にして、一汁一菜であったとしても餓死せぬ程度にはメシが食え、とても多くの野球ファンのお客様に囲まれて支えられて過ごすことができた今年も、実に楽しい1年であった。

 

 2019年の当スタジアムの営業日数はちょうど300日。個人的には、今年も1日たりとも病気、怪我などで穴を開けることなく完走を果たすことが出来た。知性のパラメーターを削って体力に振り向け、すこぶる健康に生んでくれた両親に感謝である。

 今年の300営業日の中でご来場頂いたお客様、ご予定が合わずご来場頂けなくとも、有形無形の声援で支えてくださったお客様、様々な出会いやチャンスをもたらしてくださった関係各位の皆様、当スタジアムを取り巻くすべての野球ファンの皆様に、この場をお借りして心からの大きな感謝の気持ちを伝えさせて頂くとともに、来年3月に開場丸7年、そして8年目のシーズンに突入する2020年の当スタジアムへも変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げて、2019年年末の挨拶とさせて頂く

 

 1月4日(土)からスタートする2020年の当スタジアムへの皆様のご来場も、引き続き心よりお待ちしております。