【武蔵国府の初球場 ~桃色行脚'19~】 | 監督のささやき戦術

 ポストシーズンの営業シフトと例年にない多雨の影響で、全然球場に足を運べなかった10月。

 久々の野球観戦を、初めて訪れた球場で楽しんできた、先日の日曜の休場日の話をさせて頂く。

 

 

 乗り込んだのは、これから東京競馬場に向かおうかという風情の競馬ファンで混雑していた京王線。降り立ったのは、もちろん競馬場じゃなくて野球場。

 東京西部のベッドタウン府中市にある、府中市民球場である。

 

 高校野球の都大会の主戦場のひとつとしてお馴染みのこの球場。最寄りの京王線府中駅からは徒歩で10分ほどと、地方球場としてはかなりアクセス良好で、大勢の選手と応援が集まる各種大会に重宝されるのもよく分かる。

 

 そんなわけで普段はアマチュアチームが多いこの球場だが、この日足を運んだ理由は、とあるナショナルチームが試合を行うと聞きつけてのこと。そのチームとは……

 11月の『プレミア12』に向けて結成された、野球オーストラリア代表チームである。

 

 2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、スポーツ振興、国際交流、地域活性などを目的に、国を挙げて取り組んでいる『ホストタウン』制度

 調べてみたところ、2019年6月時点で、390もの自治体がいずれかの国や地域の『ホストタウン』になっているらしい。

 その中のひとつであるここ府中市は、2018年2月に野球オーストラリア代表の『ホストタウン』に登録されており、昨年3月の侍ジャパンとの強化試合前、そして今年の『プレミア12』、来年の東京五輪の事前合宿地になっているそうである。

 

 

 そのオーストラリア代表が合宿の仕上げに行った試合の話は後述するとして、まずは初めて訪れた野球場のルーティン、場内チェックを。

 こちらがフィールドの全景。

 外野が天然芝、内野は土という地方球場らしいフィールドは、サイズが両翼95メートル、中堅120メートル

 高校野球の都大会の中継などがあるためか、地方球場には珍しく外野フェンスに多くの広告が出ていた

 

 小ぶりながらも照明設備があり、ナイトゲームに対応しているこの球場。

 この日は薄暮となってきた15時半過ぎに照明に灯が入ったのだが、正直点いてても点いてなくてもあまり大差がない程度のささやかな光量であった。

 

 ちんまりとした照明設備とは裏腹に、ひときわ目を引く立派な設備だったのがこれ。

 地方球場には珍しい、LED式のフルカラースコアボード。スピードガンまである。

 こいつ、なかなか素晴らしい性能で……

 こんな長いカタカナ名前も(多少無理矢理だが)表示可能。さらには……

 ホームランの演出動画まで流れるという、かなりのハイテクビジョン。

 調べたところによると、昨年まではよくある磁気反転式だったものが、総工費1億2千万を投じて今春生まれ変わったらしい。

 

 スタンドは鉄筋コンクリートの3層構造と、こちらもかなり立派。

 内野スタンド三塁側の一番端からバックネット方向の眺め。ご覧の通り一三塁側のスタンドはベンチシートがずらりと並ぶ。

 高校野球などでの使用頻度が高く、応援団やブラスバンドの出入りを想定しているからか、一三塁側の入場ゲートがかなり広く取られていたのが、他の地方球場ではあまり見ない特徴であった。

 実際に見てはいないのだが、ファウルグラウンドにあるブルペンとは別に、この立派なスタンドの下にもまたブルペンがあるらしい

 

 こちらはバックネット裏スタンド

 大きな屋根の下に、背もたれ付きの独立椅子が並んでいる。

 もともと「府中町営球場」として1950年に開場したものを、1982年に全面リニューアルしたのが現府中市民球場だそうで、なるほど確かにコンコースやトイレなどに築40年近い年季が見受けられたが、客席部分は段階的に改修の手を入れているようで、椅子はわりと綺麗であった。

 

 すごく狭いのだが、外野席もあるこの球場。

 「普通、このくらいのスペースしかないんだったらわざわざ客席作らないよね…?」と思わせられる、前後2列しかない狭隘な外野スタンド

 この試合ではゲートは開いていたものの、誰もおらず。普段はどう使っているのだろうか…?

 内訳は不明だが、内外野合わせての総収容観客数は5000名とのこと。

 

 

 随所に古めかしさは見受けられたものの、東京都下のアマ野球の中心的球場のひとつに数えられているのも頷ける、市営の野球場としてはかなり立派な設備を誇っていた、ここ府中市民球場。

 そこで観戦してきたオージーたちの試合の話は、また次回に。

 

 

 野球の季節は残り少なくなってきたが、まだまだ各地で楽しめる秋野球。

 それらの観戦帰りなどでの皆様の当スタジアムへのご来場を、引き続き心よりお待ちしております。