【朝霞の女子野球 ~桃色行脚'19~】 | 監督のささやき戦術

 野球の季節も終わりに差し掛かろうとする中、今季初となったカテゴリの野球を、初訪問の球場で観戦してきた、日曜日の休場日の話をさせて頂く。

 

 

 向かった先は、武蔵野台地のこの球場。

 東京都と隣接する埼玉県南部の朝霞市にある地方球場、朝霞中央公園野球場である。

 最寄り駅は東武東上線の朝霞駅。そこからゆっくり歩いても15分程度と、地方球場としてはアクセスは良好であった。

 

 この日この球場で行われていた野球はこれ。

 今年節目の10年目を迎えた女子プロ野球リーグの秋季リーグ公式戦である。

 

 当スタジアムがお世話になっている埼玉アストライアのホームゲームを中心に、女子プロ野球には毎年何試合か観戦に足を運んでいたのだが、今年から春季リーグは関西地方、夏季リーグが中部地方と、同一地方での集中開催という形式に変わったため、関東で開催されるこの秋季リーグで、遅まきながらようやく今季初観戦が叶う。

 

 

 初めて訪れた朝霞中央公園野球場

 こちらがフィールドの全景。

 外野は天然芝で内野は黒土というオーソドックスな地方球場スタイル。サイズは両翼90メートル、中堅120メートルとのこと。

 

 なかなか立派だった、内野メインスタンド

 座席はすべてベンチシート。バックネット裏にはやや小ぶりながらも屋根がある。

 

 一三塁側にある内野席

 こちらもコンクリート造りでベンチシートが備えられていて、地方球場として十分立派な設備であった。

 

 この日は開放されていなかった外野席

 なかなかきれいに手入れされているが、目を引いたのは座席ではなくフィールドとの境界。

 外野フェンス的なものが全くない、その気になれば暴徒がフィールドに乱入し放題という構造。これはなかなか珍しい。

 ちんまりした照明塔が立っているので、どの程度の光量かは不明だが夜間も利用可能で、実際10月に2試合、女子プロ野球がナイトゲームで開催されるそうである。

 

 スコアボードはバックスクリーンと分離式

 表示できる情報量的にはいたって一般的な地方球場のスコアボードの中で異彩を放つ、今どきほとんど見かけなくなった「SBO」表記。珍しくなってきた分、たまにこうして見かけるとちょっと嬉しくなる。

 

 収容人員数は6000名とのこと。

 見た感じのサイズ感からすると、「椅子席」がメインスタンドと内野スタンドの総数で、「立席」が外野ではないかと推測する。

 この看板の年月日を見て、「平成26年竣工にしてはなんかボロっちいな…?」と訝しく思ったのだが、球場正面にあった定礎によると、どうやら完成は昭和57年のようである。築39年ならば納得の年季の入り方であったが、平成26年4月1日が何の日付なのかは分からずじまいだった。

 

 

 多少古びてはいるものの、随所に味が合ってしっかりとした造りの地方球場であったここ朝霞中央公園野球場で観戦した試合はこちら。

 13時30分プレイボールの埼玉アストライアVS京都フローラの一戦。

 この日はダブルヘッダーで、11時プレイボールの埼玉アストライアVS愛知ディオーネの試合もあったのだが、早起きに失敗して間に合わなかったため、第2試合のみの観戦に。

 

 埼玉アストライアの先発は、女子プロ選手最高身長(177センチ)を誇る右腕。

 5年目23歳の古谷恵菜投手

 ディオーネ時代の2017年に一度、登板試合にお目にかかったことがある。

 

 対する京都フローラの先発は、リーグ創設初期から活躍を続ける左腕。

 9年目のベテラン(と言っても26歳の若さなのだが…)、 植村美奈子投手

 大して多くない観戦試合の中で、植村投手の先発試合にぶち当たるのが、これで通算5試合目。謎にご縁があるようである。

 

 およそ1年ぶりとなった女子プロ野球観戦。

 うら若き野球女子たちのはつらつプレイは相変わらず見ていて清々しかったが、試合展開は膠着気味に……。スコアシーンは併殺の間に1点、守備の乱れからの1点の合計2点のみで……

 2時間足らずの短時間で終わった試合は、2-0で京都フローラの勝利

 アストライアはダブルヘッダー第1試合もスコアレスドローだったので、2試合連続無得点という結果となってしまった。

 

 試合は重たい展開であったが、地元の少年野球チームなどを中心に、1300名を超える観客が女子プロ野球を楽しんでいたこの日の朝霞中央公園野球場。

 リーグ運営の危機などが取り沙汰されているが、もうひとつのプロ野球としてどうにか長く続けていってほしいと願いつつ、その一助として今後もまた観戦に足を運びたいと思う。

 

 

 女子プロ野球は10年目、当スタジアムは7年目。試行錯誤を繰り返しながら、ともに末永く存続してゆきたいと願う当スタジアムへの皆様のご来場を、引き続き心よりお待ちしております。