【侍VS侍 ~桃色行脚'19~】 | 監督のささやき戦術

 ここ最近ちとバタバタしていたため、鮮度がすっかり落ちた話題となってしまったが、未来のプロ野球界のスター候補生の見本市のような試合を観戦してきた、先日の月曜日の夏季休場日の話をさせて頂く。

 

 

 帰宅ラッシュのかかりで混雑し始めた銀座線に揺られ、やって来たのはこの球場。

 約1か月のご無沙汰となった、明治神宮野球場である。

 

 お目当ての試合はこちら。

 8月末に韓国で開催される『第29回WBSC U-18ベースボールワールドカップ』のために結成された『侍ジャパン高校代表(U-18)』の壮行試合で、胸を貸すのは『侍ジャパン大学代表』

 毎夏恒例の言わば「侍の同士討ち」。毎度羨ましくTV見ていたのだが、今年はスケジュールが合って、初めての観戦が叶う。

 

 やはり世間の注目度も高かったようで……

 試合が始まる頃には札止めとなっていた。

 

 その注目の一戦のスタメンはこちら。

 大学代表の方は、ちょうど5週間前にここ神宮で行われた『日米大学野球選手権大会』の最終戦で見ているので、馴染みのある名前が多い。

 

 高校代表の方も、ついこの間まで熱戦を繰り広げていた101回目の夏の甲子園で見た名前ばかりであったが、一番の注目選手はこの試合の先発投手、甲子園不出場のこの投手であっただろう。

 今秋のドラ1候補のひとり、岩手・大船渡高校の『163キロ右腕』、佐々木朗希投手である。

 

 高校3年間、結局残念ながら甲子園とはご縁がなかった佐々木投手。ゆえに、自分を含めスタンドの観客のほとんどが初めて生で見ることになったと思われるが、その事実上の「全国デビュー」は鮮烈であった

 わずか1イニングのみの登板であったが、最速はこの試合で投げた誰よりも速い156キロをマーク。打者3人からふたつの三振を奪ってのパーフェクトピッチングに、場内は驚きのどよめきに包まれたのだった。

 

 甲子園出場組の注目株と言えば、やはりこの投手だっただろう。

 初優勝を賭けた決勝で、履正社高校の前に無念の涙を飲んだ今夏の準優勝投手、星稜高校の奥川投手

 

 投げている姿を見てみたかったが、甲子園の連戦の疲労を考慮して…

 この試合では、ずっと一塁コーチを務めていた奥川投手。

 疲労を考慮するならば、ベンチに座らせておいてあげたほうがいいのでは…?と思ったが、集まったファンへの顔見世的配慮だったのだろう。

 

 胸を貸す大学代表の先発も、やはり今秋のドラフトで競合が見込まれる1位候補。

 今春の東京六大学リーグ優勝、全日本大学野球選手権優勝、そして日米大学野球選手権でも最高殊勲選手に輝くなど、既に十分に高い評価を大学ラストイヤーに入ってもさらにガンガン高めまくっている明治大のエース、森下暢仁投手

 彼ら3投手にどれだけの1位指名が集まるのか、そして誰が我がご贔屓イーグルスに来てくれるのか、今から秋のドラフト会議が楽しみである。

 

 

 スタンドからこの試合を大いに盛り上げた若人たち。

 千葉から高校代表の応援に駆け付けた、習志野高校吹奏楽部と拓大紅陵高校吹奏楽部の連合軍

 ちょうど向かいの一塁側内野席で観戦していたので、初めて生で聞く噂の『美爆音』を試合中ずっと楽しめた。

 ちなみに大学代表の応援は、東大、早大、慶大の応援団連合軍が担当していた。

 

 

 話題の鮮度も落ちきっているので、試合展開などはばっさり割愛。

 不慣れな木製バットをものともせず、先輩である大学代表と拮抗した勝負を繰り広げた高校代表。同点で迎えた土壇場9回表に…

 星稜・山瀬選手のスクイズという高校野球らしいプレイで勝ち越した高校代表。

 

 ……だったが、その裏に大学代表が先輩の意地を見せて、結局試合は5-5のドローに終わる。

 壮行試合というエキシビション感なしの、若き力と力のガチンコのぶつかり合いで、見ごたえ抜群だったこの試合。先輩たちを相手に互角の勝負を繰り広げた高校代表に、スタンドからは熱い拍手が送られたのだった。

 

 試合後に行われた簡素な壮行セレモニーまで見届けて、神宮を後にする。

 

 昨日開幕を迎えた、『第29回WBSC U-18ベースボールワールドカップ』。我らが侍ジャパン高校代表は、初戦のスペイン戦、第2戦の南アフリカ戦と勝利し、幸先良いスタートを切った。

 意外にも一度も優勝できていない日本代表。念願の初優勝に向けた、日本から韓国に向けて応援の念を送り続けたいと思う。

 

 

 本日で8月も終了し、野球の季節も目に見えて残り少なくなってきた。

 シーズンオフに悔いを残さぬよう、行ける試合は現地観戦、行けぬ試合は当スタジアムでと、引き続き皆様の当スタジアムへのご来場を心よりお待ちしております。