【杜の都のVIP個室 ~桃色行脚'19~】 | 監督のささやき戦術

 今季三度目の仙台遠征に行ってきた、先の夏季休場日の月曜日。

 (犬鷲ファン的には)かなり残念だった試合内容とは裏腹に、座ったのはとんでもなくラグジュアリーな席だったこの日。その今回初潜入を果たした新席種を紹介させて頂く。

 

 

 『イーグルスタワー』が完成したことで、実に51種もの席種を誇ることとなった、『席種の宝庫』楽天生命パーク宮城

 今までもかなりの数の「ちょっと変わった席種」を試してきたこの球場で、この日初めて足を踏み入れたのは、今季誕生したばかりのこちら

 売店に並んでいるわけではない。この謎の小屋は、れっきとした球場内の客席なのである。

 ※球団HPより拝借

 一塁側のフィールドシート内に誕生したボックス席種、いや「個室」席種の『一塁側フィールドルーム』である。

 

 至近距離だと何だかよく分からないと思うので、外野から撮った遠景で説明すると……

 黄色で囲ったところ、一塁側フィールドシートのホーム寄りの一番端に位置するのが、『一塁側フィールドルーム』である。

 

 

 楽天生命パーク宮城には、ここ以外にも『ロイヤルボックス』『クリムゾンルーム』と、都合3種類の個室席が用意されているのだが、一般発売されているのは、この『一塁側フィールドルーム』ただひとつ

 一般人でも買えはするのだが、お値段は10名定員で72000円~146000円と、おいそれと手を出せるような額ではないこの席のチケットを今回取ってしまったのは、万馬券が当たったからなどではない。

 

 当初6月30日に組まれていた日程の、雨天振替試合だったこの日。イーグルスさんはそういった試合では大胆にチケット価格を下げてくるのだが、この日も「内野2000円~、外野1000円~」の大盤振る舞い。で、この『一塁側フィールドルーム』はというと、最高値日からの比較だと10万円以上のディスカウントとなる40000円

 それでも十分にいいお値段ではあるのだが、チケット発売開始時にチケットサイトにアクセスした際は寝起きだったこともあり、元々さほどない判断力がさらに低下した状態で、勢い余ってポチってしまったのである。もちろん10名の参加者などはいるはずもないのに……。

 その後正気に戻って若干後悔したものの、払ってしまったものは仕方なし。こんな機会でもなければ絶対に行くことが出来ない、球場内にたったひとつしかない席種に座れるのは大ラッキーと思うように切り換え、かなりワクワクしてこの日を迎えたのである。

 

 

 そんな経緯で1日限りのオーナーとなることが出来た個室席『一塁側フィールドルーム』の設備を、簡単に紹介したいと思う。

 ドアを開けると……

 室内はカーペット敷きとなっている。

 特に土足厳禁とは書いておらず、靴箱などもなかったが、やはりここは靴を脱いで上がるべきだろうと判断し、そうする。

 

 室内に入って左手側、球場内の向きでいうとライト方向の眺め。

 ローソファーにローテーブル、そしてモニタが設置されており、壁面には浅村選手のユニフォーム、バット、バッティンググローブがインテリアとして飾られていた。

 

 この室内のモニタは、試合中はコンコースのモニタと同じ映像が見られるようになっていた。

 普通に地上波も映るモニタだったので、試合が始まるまでは元仙台人には懐かしい『OH!バンデス』をかけておいた。

 

 入口右手側、ホーム方向はこうなっている。

 窓際にハイチェアが2脚おいてあり、ローソファーと合わせて全部で8名座れるようになっている。

 

 「え?ここ10名定員って言ってなかった…?」と疑問に思われるかもしれないが、『一塁側フィールドルーム』の座席は、実は室内だけではない

 フィールドシートエリアの中の、部屋を出た真ん前に都合6席、『フィールドルーム』専用席が用意されているので、席数としては全部で14席あることになる。10名で利用する際は、その14席の中で出たり入ったりしながら観戦しなさい、ということのようである。

 

 ふかふかのソファーに冷暖房完備と、高いだけあって居住環境は抜群に良かったのは言うまでもないが、観戦環境はどうかというと……

 部屋の中からまともにプレイが観戦できるのは、このハイチェアの2席のみ。もう一方の大きな窓は完全に外野の方を向いているので、外野手とスコアボードくらいしか見ることが出来ないのである。

 

 部屋の外の席はというと……

 最前2列の『ビクトリーフィールドシート』のすぐ後ろなので、視点の低さやネットなどで若干の見にくさはあるものの、臨場感あふれるプレイを目の前で楽しむことが出来た。

 

 

 この『一塁側フィールドルーム』の特典のひとつとして、人数分、つまり10杯分のドリンクチケットが付いていて……

 一塁側フィールドシートエリアに今季誕生した『フィールドシートバー』などで、700円以内のドリンクのサービスが受けられる。

 チケット価格が40000円だったこの日だと、7000円分がドリンクとしてバックされたことになるので、実質33000円とますますお得ではないか!と貧乏人丸出しの計算でひとりテンションを上げる。

 

 

 フィールドの臨場感を味わいつつ、疲れたら個室でゆったり休めるという、王侯貴族にでもなったような気分が味わえた高級席種『一塁側フィールドルーム』。特にこの日の仙台は30度を優に超す猛暑だったので、スタンドの観客がうちわであおぎながら観戦しているのを、空調がばっちり効いた個室から眺めて、歪んだ優越感に浸れるという特典もあった。

 146000円だったら絶対に来ない、というかそんなお金をポンと出せる裕福さはまったくないが、ドリンクが10杯付いて40000円のこの日に限っていえば、非常にコストパフォーマンスが高い席であったと言えよう。

 ちなみに我々は利用人数3名と死ぬほど贅沢に使ってしまったのだが、年に一度の非日常的贅沢観戦と考えれば、許容の散財であろう。……と自分に言い聞かす。

 

 

 この『一塁側フィールドルーム』の不確定要素の特典である、「イーグルス勝利時には、フィールドに出て選手とハイタッチ」は、残念ながらこの日は享受できず。

 今回の敗戦時に、ふと「選手と触れ合えるような前の方の席に座ると勝ててない印象だな……」と思って調べてみたところ、以下のような驚愕の事実が判明……。

 

『レフトEウィング』(2014.08) →●

『フィールドシート(一塁側)』(2015.08) →●

『プレステージ・ダグアウト(一塁側)』(2016.07) →●

『エキサイティングフィールドシート(三塁側)』(2016.07) →●

『外野レフトホームランボックス』(2017.06) →△

『ライトEウィング6』(2018.6) →●

『レフトEウィング ピクニックボックス(芝)』(2019.4) →●

 

 ここ数年でトライしてきた「フィールド目の前のかぶりつき席種」における観戦成績は、この日も含めると驚異の8戦0勝7敗1分……。そりゃ勝って選手と触れ合った記憶が皆無なわけである。

 

 犬鷲ファンの皆様には「おめーみたいな疫病神は『バイバースタンド』の最上段から見てろ!」と石を投げられかねない戦績であり、実際に『バイバースタンド』の最上段で観戦した試合は勝っていたりするので反論にも窮するのでたちが悪い……。

 この不吉な連敗脱出にトライするために、また前の方の席に座りたいと思うので、その際はどうか「あ、今日の試合、桃色のやつが最前列にいるから負けだ……」などと思わないで頂きたいと、切に願う……。

 

 

 贔屓球団の本拠地ということはもちろんだが、『珍席種愛好家』の自分にとって、常に魅力あふれるたまらない球場である、楽天生命パーク宮城(珍席種における戦績は無視)

 次は究極の珍席種『イーグルスタワー』を狙って、また足を運びたいと思う。

 

 

 各地の球場の席種の多様性は年々広がりを見せるばかりで、とてもワクワクさせられる。

 いつかそんな面白席種を場内に構えたいと目論む当スタジアムへの皆様のご来場を、引き続き心よりお待ちしております。