【幕張の首位攻防 ~桃色行脚'19~】 | 監督のささやき戦術

 長梅雨のツケを取り戻すかのごとく、梅雨明けから一気に殺人的な猛暑となった今日この頃。

 そんなうだるような暑さの中、久々に屋外球場で汗をかきかき野球観戦を楽しんできた、日曜日の休場日の話をさせて頂く。

 

 

 太陽が西に傾き始めた頃、やって来たのはこの球場。

 今季4回目となるZOZOマリンスタジアムである。

 

 球場の主であるマリーンズが仙台遠征中で留守だったこの日に、ここで開催された試合とは……

 ロッテ二軍浦和マリーンズの主催試合、18時プレイボールのイースタンリーグ公式戦である。

 

 当初の日程ではロッテ浦和でデイゲームで行われる予定だったのだが、7月初旬にZOZOマリンでのナイトゲーム開催への変更がアナウンスされたこの試合。

 二軍のマリン開催は観戦したことがあったが、ナイトゲームは初めてで、対戦相手も我がご贔屓イーグルスということもあり、足を運んだのである。

 

 ちなみに、この試合前の時点でイースタンリーグ首位を走っていた浦和マリーンズと、1ゲーム差の2位に我らが泉イーグルス。世間的には全く騒がれていなかったが、れっきとした首位攻防の1戦なのであった。

 

 

 その大事な首位攻防戦の浦和マリーンズの先発は、高卒2年目の育成右腕、森遼大朗投手

 『マリンフェスタ』ユニフォームを着用していたこの日の浦和マリーンズ。ゆえに背ネームは皆ニックネームで、ちなみにこの森投手は『RYOTARO』であった。

 

 一軍の主力選手たちの一風変わった背ネームは、既に何度か開催されている『マリンフェスタ』で見ているが、二軍の選手たちのは当たり前だが初めて見るものが多く、とても興味深く背中ばかりに目が行くことに

 例えば……

 この指揮官とは思えない軽薄な感じのヤツとか。

 

 同じ首脳陣でも、個人的にはこっちの方が『MAKOCHAN』が似合うのではないかと思ったが……。

 そんな感じで、プレイ以外の思わぬ楽しみがある観戦となった。

 

 

 我がご贔屓楽天二軍泉イーグルスの先発は、体調不良とやらで突然一軍から姿を消したこの右腕であった。

 バリバリの一軍主戦投手、岸投手

 思わぬビッグネームの先発アナウンスにスタンドは大いにざわついたが、個人的には岸投手の二軍登板にぶち当たるのは5月の鎌ヶ谷に続いて今季二度目。ゆえに、ありがたみよりも「こんなところにいないで早く上に戻ってきて…」の想いの方が強かった。

 

 上に戻るための調整登板のマウンドだったはずの岸投手。ライオンズ時代にはノーノーを達成するなど、得意としていたここZOZOマリンだったが、この日は『MATCH』こと松田選手、『YOSSY!!』こと吉田選手、『GORILLA』ことバルガス選手と、都合3本のホームランを浴びるなど、3回を投げて被安打6の5失点と、残念ながらまだ完全復活とはいかない様子であった。

 

 我らがイーグルスで完全復活を目指す選手と言えば……

 久々にお目にかかったら超久々のキャッチャー姿だった、2月に左肩の手術をして長期離脱していた岡島選手

 競技復帰まで6ヶ月とアナウンスされていたが、本人の努力のたまものか、予定より早く戦列復帰。この試合では2安打1打点と打つ方も往時の輝きを見せていた。

 一軍で「キャッチャー岡島」を見られる日もそう遠くなさそうであるが、キャッチャー再コンバートで応援歌はどうなるのだろうか…?

 

 この日の若鷲の中で目立っていたのは、最近背中が軽くなったこの選手

 7月末に見事支配下復帰を勝ち取った、フェルナンド選手。ただ新しいユニフォームが間に合っていなかったのか、この試合ではまだ新番号の「97」ではなく育成時代の「007」だったが……。

 3安打猛打賞に1打点1盗塁と大いに躍動した、この日のフェルナンド選手。こちらも久々の楽天生命パークは近いかもしれない。

 

 

 取っては取られの乱打戦のシーソーゲームにけりをつけたのは、マリーンズが誇るリビングレジェンドであった。

 7回の裏、浦和マリーンズが6-6の同点に追いつき、なおも1アウト満塁という場面でコールされたのは……

 今季限りでの引退が発表されている、『KAZ』こと福浦選手兼コーチ

 

 マリーンズファンの大歓声の中、福浦選手が振りぬいた打球は……

 センターへの大飛球となり、タッチアップで浦和マリーンズが1点勝ち越し

 

 大歓声に沸くスタンド、そしてマリーンズベンチ。

 もちろん犬鷲ファン的にはやられた側なのだが、そんな球場の一体感は、正直なかなか胸が熱くなる光景であった。

 

 結局この福浦選手の犠牲フライによる1点を守り切り……

 浦和マリーンズが3時間30分に及んだ乱打戦を制し、イースタン首位を守る。

 

 試合後のフィールドで繰り広げられた、非常に珍しい光景

 『K.KAZ』こと香月選手からのむちゃぶりに応えて、マリーンズ名物の勝利の『We Are』の音頭を取ったのは、大ベテランの福浦選手

 場内が驚きと割れんばかりの大歓声に包まれたことは言うまでもない。

 福浦選手本人ははにかみながら「最初で最後の」と言っていたが、ぜひ引退までの間に一軍の試合でも見せてほしいものである。

 

 

 犬鷲ファン的には負け試合で残念ではあったが、普段とは違うがらんとしたZOZOマリンのナイトゲームという独特な雰囲気の中、両チームの若手選手の躍動、そして最後は大ベテランが勝負を決定付けるというなかなか内容盛沢山な一戦をのんびり楽しめ、非常に満足度が高い観戦が出来たこの日。

 一軍の真剣勝負とはまた違った野球を味わえるのが楽しい二軍戦。今後もせっせと足を運びたいと思う。

 

 

 夏に差し掛かり、様々な野球が盛り上がっているが、毎日のように野球が楽しめるのも残りあと3ヶ月ほど。

 嫌でもやって来る長いオフに悔いを残さぬよう、行ける試合は現地観戦、行けぬ試合は当スタジアムでと、引き続き皆様の当スタジアムへのご来場を心よりお待ちしております。