【神宮の杜の日米決戦 ~桃色行脚'19~】 | 監督のささやき戦術

 「ナイトゲームのダブルヘッダー」という、なかなか無理のある予定を組んでしまった先日の日曜日。

 試合が始まったばかりのメットライフドームを抜け出して向かった、ダブルヘッダー第2試合の話をさせて頂く。

 

 

 狭山の豊かな森の中から、都会のオアシス的森の中へ。やって来たのはこの球場。

 毎度おなじみ明治神宮野球場である。

 

 正面に下がっている横断幕にある通り、この日ここで行われていたのは『日米大学野球選手権大会』

 初開催が1972年で、49年目の今年で43回目と、かなり長い間コンスタントに開催されている、その名の通りの日本とアメリカの大学生の選抜チームによる対抗戦。第1回の最高殊勲選手が山口高志投手(元阪急・当時関西大学)というあたりから、その歴史の長さをお察し頂けるだろう。

 松山、今治、岩国、福島と転戦してきた今大会の、ともに2勝ずつの相星で迎えた最終第5戦が、この夜の神宮の試合であった。

 

 18時プレイボールのナイトゲーム。メットライフドームを経由してきたため、球場到着は18時45分頃。

 試合は3回までを終え、日本が1-0でリードしていた。

 

 今回初めて足を運んだ『日米大学野球選手権大会』。世間的にどの程度の注目度なのか、当日どのくらい混雑するのか、まったく見当もつかず、とりあえず前売りで指定席券を押さえていたのだが……

 いざ来てみたら、想像以上に空いていたこの夜の神宮球場

 代表戦というより日米の定例対抗戦という色合いが強く、真裏でプロ野球もやっている日程だからなのか、世間的にはあまり注目されていなかった模様。

 

 侍ジャパン大学代表の先発は、春の東京六大学リーグ戦、そして全日本選手権を制した明治大学のエースで、今秋のドラフトの目玉のひとりでもある森下投手

 球場到着の4回表の時点で、被安打ゼロの快投を続けていた。

 

 侍ジャパン大学代表の方は、東京六大学や東都大学などのリーグ戦や、全日本選手権などで見たことある選手が多かったが、もちろんアメリカ代表の方は全員初めましてで予備知識も完全ゼロ。

 その中で、プレイどうこうじゃないところで目を引いたのがこの投手。

 アメリカ代表チームの3番手のマウンドに立ったブラウン投手の、投球そのものじゃなくどうしても腕のいかついタトゥーに目が行く。

 今回のアメリカ代表は全員大学1年、2年だったのだが、「かの国では何歳くらいからこういうタトゥーを入れるのだろう…?」という至極どうでもいいことが気になる……

 

 

 勝った方が今大会優勝という一戦。侍ジャパンは幸先よく初回に先制したあとも……

 4回の海野選手(東海大4年)の2点タイムリーや……

 7回の宇草選手(法政大4年)のタイムリーなどで、着実に加点。

 

 投げる方も、森下投手からの4投手で被安打4の1与四球と抜群の継投で、アメリカ打線を沈黙させ……

 6-1で見事侍ジャパン快勝! 前回日本で開催された2016年以来、3大会ぶり19回目の優勝を果たす(ちなみにアメリカは24回。過去の戦績を見てみると、だいたいは主催地の方が優勝している)。

 最高殊勲選手に輝いたのは、この試合の先発だった森下投手であった。

 

 思い返してみると、トップチームの試合の時はだいたい商売で忙しいので、「侍ジャパン優勝」の場面に立ち会ったのは、2017年にU-15代表が『アジア野球選手権大会』を制した試合を見て以来

 とはいえ、「侍ジャパン、優勝!」という場面を目の当たりにしても、たまたこの1試合を見ただけであり、経緯も経過も見ていないので、正直グッとくるようなことも特にはなかったのだが、ふらっと足を運んだ試合で侍ジャパンの勝利の優勝に立ち会えたことは、素直に喜ばしかった。

 

 過去の大学代表の顔ぶれを見ていると、その後プロ入りして活躍している選手が非常に多い。今回の代表の中からも、未来のNPBのスターが多数誕生してくれることを願っている。

 そしてついでに、「あれ?、今回来日した新外国人、あの時の日米戦で見たぞ……」みたいな再会が生まれることも、密かに楽しみにしている。

 

 

 プロアマ問わず、野球が目白押しの夏。

 各地の球場での観戦帰りなどでの皆様の当スタジアムへのご来場を、引き続き心よりお待ちしております。