【令和の王の祭典 ~桃色行脚'19~】 | 監督のささやき戦術

 今年で開催4回目を数え、すっかり毎年恒例となってきた『夏フェス』に今年も参戦してきた、昨日の休場日の話をさせて頂く。

 

 

 空気にずしりと質量が感じられるような高湿度の中、やって来たのはこの球場。

 狭山の丘のメットライフドームである。

 

 お目当ての『夏フェス』とは、もちろん音楽フェスなどではなく野球のイベント。

 ライオンズのサマーイベント、『ライオンズフェスティバルズ2019』である。

 

 初開催となった2016年の『エメラルド』翌年の『炎獅子』、そして昨年の『獅子風流』と、毎年異なるテーマに沿った限定ユニフォームを着用するイベントで、数試合来場者へのユニ配布もある。配布ユニフォームには目がない桃色野郎ゆえ、モノに釣られて気付けば4年連続での参戦となった。

 

 4代目となる今年の『ライオンズフェスティバルズ』ユニフォームは、上掲の写真の選手たちが着ている白袖にボディは水色地で、ゴールドのロゴが燦然と輝く、『令王(れお)』と名付けられたモデル

 新元号『令和』とライオンズの『レオ』と、頭文字の『れ』がうまいことシンクロしたことにより生まれた、新時代にぴったりの絶妙なネーミングであるが、万が一新元号が『元禄』とか『寛永』みたいな、『れ』も『ら』も関係ないもじりにくいものだったとしたら、このユニには何という名が与えられていたのだろうか……?

 

 

 およそ1か月ぶりにやって来たメットライフドーム。その間に新施設がいくつかオープンしたので、新しいもの見たさで試合前に敷地内を徘徊。

 ……したのだが、一番の目玉であるかっちょよく生まれ変わって移転リニューアルオープンの新『フラッグス』は……

 わりとしゃれにならない入場列が出来ており、あっさり断念。ほとぼりが冷めたころに出直すこととする。

 

 その代わりというわけではないが……

 特に何の目的もなく、旧『フラッグス』跡地を見物に行く。当たり前だが人の気配もなくひっそりと静まり返っていた。

 

 その旧『フラッグス』の入っていた獅子ビルのすぐそばで、ずっと工事中だった巨大建造物も、今月から稼働を開始した。

 室内練習場と、隣接して建つ選手寮、新『若獅子寮』である。

 

 この施設の工事が完了したおかげで……

 工事期間中、ぐるっと迂回が必要となっていた西武第二球場への道が、きれいに整備された上で再開通したのだった。

 

 その西武第二球場では、ちょうどイースタンリーグ公式戦のジャイアンツ戦が行われていたので、のぞきに行ってみる。

 旧室内練習場の真下にあった、かつての球場入口の階段は廃止され、新『若獅子寮』側に新しく完成した階段が入口になっていた。

 

 かなり余裕を持って球場に着いたので、ナイトゲームの一軍戦が始まるまで二軍戦で時間をつぶそうかと思ったのだが、考えることはみな同じで……

 いたるところにファンがあふれかえっているではないか……。

 もともと決して見やすいとはいえず、観戦スペースも限られているこの球場ゆえ、かなりしんどい観戦環境となっていた。

 それに加え、大勢のファンの人いきれと、長梅雨で水分を多量に含んだ狭山丘陵から上がってくる濃厚な湿気が合わさって、球場周辺の不快指数が殺人的なレベルになっており、ものの20分程度の観戦で耐え切れなくなって離脱……。

 

 ちなみにファームの方でも……

 一軍と同じく『令王』ユニを着用していた。なかなか新鮮な光景である。

 

 

 さて、本番の一軍の方の試合である。

 バファローズを迎えての17時プレイボールのナイトゲーム。

 余談だが、今回の『令王』ユニや4月6月の『サードユニ』など、今年のライオンズはやたらとバファローズ戦をモノの配布日に設定しているので、きっと内野派のオリファンの方々は、多くのライオンズグッズを入手していることであろう。

 

 ライオンズの先発は、今季新加入のニール投手

 

 そのニール投手からいきなりホームランを放った、今季、いや今月新加入のモヤ選手

 間近で見ると、高橋陽一先生の漫画に出てきそうな足の長さに目が行く。

 

 その裏、源田選手の三塁打を皮切りにライオンズが1点を返し、序盤から試合が動く展開であったこの日のメットライフドームだったが……

 ダブルヘッダーの予定を組んでいたため、休場日にもかかわらず時限観戦で、2回表途中、観戦僅か20分程度で球場を後にする

 

 そんなわけで、今年は短い時間の参戦となった『ライオンズフェスティバルズ』だが、他球団ファンながらも、束の間の夏祭り感は楽しむことができた。

 2017年の『炎獅子』は2位、昨年の『獅子風流』で優勝ときている直近のライオンズ。『令王』で文字通り令和初の王者に輝けるか、後半戦に注目したいと思う。

 

 

 まだ明るいうちにメットライフドームを脱出し、向かったダブルヘッダー第2試合の話は、また次回に。

 

 

 昨年の猛暑と異なり、今年は蒸し暑さが厄介な7月。汗をかきかきの観戦もいいが、たまには涼しく観戦しようというときは、ぜひ当スタジアムへどうぞ。

 暑さが本格化してくる7月下旬も、引き続き皆様の当スタジアムへのご来場を心よりお待ちしております。