【70年の歴史航海 ~桃色行脚'19~】 | 監督のささやき戦術

 先日の休場日に、セパ交流戦の最終戦で足を運んだ横浜スタジアム。

 試合に(犬鷲ファン的に)見るべきところが少なかったので、この日見てきた『70th ANNIVERSARY GAME』のイベントなどの話を少々させて頂く。

 

 

 まずはこちら。 

 球場外周、ちょうどバックネット裏のあたりに掲出されていた、歴代の球団旗

 物心ついて野球を見始めたのは、真ん中の横浜大洋の頃。当時周囲にホエールズファンなどひとりもいなかったので理由はいまだに謎なのだが、子供の頃に家のゴミ箱にこの時代の『マリンくん』のステッカーが貼ってあったのを、懐かしく思い出す。

 

 試合前のセレモニー。球団の歴史を振り返るスペシャルムービーが流れたあと、始球式に登場したのは、横浜大洋時代の投打の主力

 通算1378安打にダイヤモンドグラブ8回と、名ショートとして活躍したほか、指導者としても長くユニフォームを着続けた山下大輔さんと、球団名が『横浜大洋ホエールズ』だった15年間と現役生活が完全に一致する横浜大洋の象徴、134勝58セーブを上げた遠藤一彦さん

 山下大輔さんは、我らがイーグルスの球団創設当時の初代ヘッドコーチというご縁があるので、犬鷲ファン的にも嬉しい人選であった。

 

 スタンド下に設けられていた、『70th ANNIVERSARY MUSEUM』にも足を運ぶ。

 今シーズン中はずっと開催されているそうだが、4月6月8月で展示が変わるらしく、この日は川崎時代の1970年から、横浜大洋ホエールズラストイヤーの1992年までが中心であった。

 

 70周年を記念したイベントは、試合終了後も続く。

 試合後に開放されたフィールドを舞台に行われた、山下大輔さん、遠藤一彦さんによる『70th ANNIVERSARYトークショー』。司会はともに熱狂的ベイスターズファンとして知られるダーリンハニー吉川さんと、当スタジアムもお世話になっているライターの村瀬秀信さん

 当事者の口から語られる70年代、80年代のホエールズ、そして球界の味のある思い出話の数々に、フィールドは爆笑に包まれたのだった。

 

 

 試合は薄ら寒い完封負け(犬鷲ファン視点)で楽しいことが乏しかったのだが、その分よそ様の球団史を振り返るイベントを楽しませてもらった、先の日曜日の横浜スタジアム。

 70年の歴史のうち、現在のDeNAベイスターズの時代はまだ8年目なわけだが、球団保有のはるか以前からの、先人たちの積み上げてきた歴史に光を当て、リスペクトしてゆくDeNA球団の姿勢はとても素晴らしいと思う

 次はDeNA10周年か、あるいはベイスターズ30周年かはわからないが、今後も節目ごとにこうして球史を紐解くイベントを開催し続けてほしいと願っている。

 

 

 わずか15年の歴史しか持たない新興球団のファンをやっていると、各球団のこの手の長い歴史を振り返るメモリアルイベントを羨ましく思うこともあるのだが、当たり前だが羨んだとて詮無きこと。

 逆に、これからやって来るイーグルスの球団創設30周年、50周年など節目のイベントの際に、そこらの若い者を捕まえて「わしゃ創設の年からずっと見続けてるんじゃ!」と聞かれもしないのに自慢し、大いにめんどくさがられるジジイになれるという、既に歴史がたっぷりある他チームのファンが決して味わうことが出来ない特権を有していると考えると、歪んだ優越感が湧き上がってくるではないか。

 そんな日を夢見て、楽天球団が長く存続してくれることを願いつつ、何よりまず自分がそれを実現できるくらい長生きできるよう、健康には留意したいと思う。

 

 

 各球団の歴史が長く続くのは、プロ野球ファンとしてもちろん喜ばしいことだが、自分のところの商売も10年20年50年100年と長く節目を刻み続けてゆきたいと願う当スタジアムへの皆様のご来場を、引き続き心よりお待ちしております。