【春の関西貪欲遠征④ 堺の新球団編 ~桃色行脚'19~】 | 監督のささやき戦術

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 野球の季節の到来にテンションを上げすぎて、初っ端からフルスロットルの強行日程を組んで敢行した、先の日曜日の関西遠征

 その最終戦、第4球場第4試合の話をさせて頂く。

 

 ①虎の穴編はこちら ※②牛の穴編はこちら  ※③ラッキーな第3試合編はこちら 

 

 

 兵庫県西宮市からスタートし、大阪府大阪市此花区を経てやって来たこの日4つ目の野球場は、大阪市住之江区にあるこの球場

住之江公園野球場 正面

 府営の広大な公園の中にある、住之江公園野球場である。もちろん初めてやって来た。

 

 この日ここで行われたのは、とある新球団の記念すべき一戦であった。その新球団というのは……

堺シュライクス 選手名鑑

 日本に3つある独立リーグのひとつ、『関西独立リーグ』に今季から新規加入した、大阪府堺市に本拠地を構える堺シュライクスである。

 

 球団創設にあたり、球団名やユニフォームを公募で決めるという面白い取り組みをしていた堺シュライクス。

 その経過はSNSなどで追ってはいたのだが、公募ユニフォームのコンペを勝ち抜いたのが、擦り切れるほど読み込んでいる愛読書、綱島理友先生の『日本プロ野球ユニフォーム大図鑑』や、現在『週刊ベースボール』で連載中の『綱島理友のサブカルノート ベースボール百科』などのユニフォームイラストを担当されているデザイナーで、ひょんなことからご縁を得て以来、当スタジアムがめちゃくちゃお世話になっているイワヰマサタカさんのデザインであったこともあり、一方通行の親しみを勝手に抱いていた。

 で、今回の関西遠征を企図した際に、その堺シュライクスのホーム開幕戦が同日、しかもナイトゲームで行われることを知り、これは行くっきゃないと旅程に組み込んだという次第である。

 独立リーグといえば、ルートインBCリーグはそこそこ観戦に足を運んだことがあったが、関西独立リーグの試合を見るのはこれが初のこととなった。

 

 ちなみに、そのイワヰさんのデザインによる堺シュライクスのユニフォームというのがこちら。

堺シュライクス 藤江

 トリッキーなデザインが多い昨今のユニフォームの中で、逆に目新しく感じるグリーンとホワイトのトラディショナルなスタイル。とてもカッコよい。

 

 ちなみにこの方は、投手コーチの藤江均さん。横浜ベイスターズで活躍された投手で……

楽天イーグルス 藤江

 わずか1年の短い付き合いではあったが、2015年には我がご贔屓楽天イーグルスの一員で何回か球場でお目にかかっており、それ以来の再会となった。

 

 チームを率いる指揮官も、元NPB戦士

堺シュライクス 大西

 試合中は監督自ら一塁ベースコーチを務めていたのは、近鉄・オリックスバファローズ、そして横浜ベイスターズで外野手として活躍された、大西宏明監督

 高校時代は我がご贔屓イーグルスの平石監督とともにPL学園で活躍した、松坂世代の一員である。

 

 堺シュライクスのホーム開幕戦の相手は、兵庫県三田市に本拠地を置く兵庫ブルーサンダーズ

兵庫ブルーサンダーズ

 2017年には元阪神の井川慶投手が在籍しており、犬鷲ファン的には田中耀飛選手や、もう退団してしまったが向谷選手の古巣としてお馴染み

 ユニフォームは今どき珍しいプルオーバータイプであった。

 

 

 初めて足を運んだ、住之江公園野球場

住之江公園野球場 フィールド

 開場は1968年とのことなので、築半世紀を超える歴史を持つ球場ということになる。

 確かに随所に年季を感じるが、改修が加えられているようで、球場外観やトイレはそこまでの古さではなかった。

 ただ、両翼90メートル、中堅110メートルという狭隘なフィールドサイズは、明らかに前時代のものであった。

 

 色々調べてみると、1983年にPL学園の清原選手が背番号14番の1年生4番として公式戦デビューを果たしたのが、この球場らしい。長い歴史を感じさせる、なかなか味のあるエピソードである。

 

 

 内野スタンド一塁側の一番端から見た、スタンド全景

住之江公園野球場 メインスタンド

 だいぶ退色が進んでいるが、セパレート型の座席がずらりと並ぶスタンド。

 

 メインスタンド以外にも、一三塁側に客席がある。

住之江公園野球場 内野スタンド

 こちらは昔ながらのベンチシートタイプ。フェンスの低さがなかなかスリリングである。

 内訳は不明だが、これらスタンドの総収容人員数は3211名だそうである。

 

 上掲の写真からもお分かりのとおり、ブルペンはスタンドの目の前にあるのだが、そこそこ広いファウルグラウンドがあって、もっと余裕がありそうなのにもかかわらず……

住之江公園野球場 ブルペン

 なぜだかめちゃくちゃスタンドに近いところに作ってあるので、投球練習マニアにはたまらないであろう。

 

 外野には席はないのだが、観戦は可能。というのも……

住之江公園野球場 外野

 スタンドや柵などは一切なく、このように誰でも立ち入れるようになっているので、タダ見し放題なのである。

 現に試合中はそこそこの数のタダ見客が外野フェンスに連なっていた。

 

 

 この日の試合は17時15分プレイボールのナイトゲーム。ということはこの球場には……

住之江公園野球場 照明塔

 わりと立派な照明設備が備えられているのである。

 ただ、あくまで「プロが試合を行わないような地方球場としては立派」というだけで、写真では分かりにくいかもしれないが、外野のポール際などは結構薄暗い

 このナイトゲームの雰囲気、何年か前に埼玉・本庄で見たBCリーグの試合にそっくりであった。

 

 スコアボードは磁気反転式

住之江公園野球場 スコアボード

 故障中なのか何か事情があったのか不明だが、両チームとも投手の表記が最後までされなかった

 写真の通り、夜間はバックスクリーン真下からの投光で照らされていた。

 

 

 球場の利用時間の制約のためか、プレイボール前から「20時20分以降は新しいイニングに入らない」という特別ルールがアナウンスされていたこの試合。

 そういう制約がある時ほど、不思議なもので長くなるわけで……

堺シュライクス 兵庫ブルーサンダーズ 試合結果

 両軍合わせて20安打20得点の乱打戦となった試合は、規定により8回打ち切りで、堺シュライクスの敗戦であった。

 結果は残念ではあったが、薄暗い照明に照らされた年季の入った味のある地方球場で、がむしゃらに白球を追う若人たちの姿は、「これぞ独立リーグ!」感満点で、荒削りながらもプリミティブな野球の魅力にあふれていて、大いに楽しめたのだった。

 

 

 この試合がホーム開幕戦だった堺シュライクス。『みんなでつくろう』を標榜する手作りの新球団らしく……

堺シュライクス 選手名鑑

 読み物としてもとても面白い、手の込んだ選手名鑑だったり…… 

堺シュライクス トング

 チケットがトングだったりと、斬新なアイデアや取り組みが随所に見て取れ、とてもワクワクさせられたのだった。

 

 大阪・堺市については、いまだかつて一度も足を踏み入れたこともなく、知識としても「仁徳天皇陵があるところ」と、昔読んだ城山三郎氏の『黄金の日々』くらいしかないのだが、これも何かのご縁と、関西独立リーグでは堺シュライクスを推しチームとし、今後も機会を見つけて観戦に足を運びたいと思う。

 

 

 というわけで、午前中から夜の9時近くまでにかけて、4つの野球場で4試合を観戦するという贅沢な1日を過ごすことができた、先の日曜日の関西遠征

 やはりどんな野球場のどんな野球でも楽しい!ということを再確認するとともに、過ぎてしまえばあっという間の野球の季節に悔いを残さぬよう、精力的にあちこち奔走しようと、決意を新たにしたのであった。

 

 

 遠征の目的地のひとつとして野球ファンに選ばれる場所でありたいと願う当スタジアムへの皆様のご来場を、引き続き心よりお待ちしております。

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