自分自神の誕生①〜祈り〜の続きです。




翌日、鬱々とした気持ちを、長い時間をかけて整理していった。



ネガティヴを感じることのできない周波数までシフトすることで、胸の痛みを感じなくなるのだろうか…?
それまで無心でこのシフトゲームを続けるべきなのだろうか…?
それは自分の心を置き去りにしていくことではないのだろうか…?
波動を上げていくことと、胸の痛みに忠実に人々に向き合っていくことの、どちらが私にとっての真実なのだろうか…?





結論が出ないまま、かなりの時間が経ち、重い気分のまま、外出の身支度をしようと鏡を見る。




「こんなにエネルギーを失ってしまって、どんなに暗く酷い顔になっているだろう…」と鏡を見ると、そこに映る自分の顔はスッキリとしていて、口角も上がっている。




予想外のことに驚いていると、胸の中に金色の光を感じ、ヴィジョンが浮かぶ。
私の胸の大きなコップのような器の中に、液体のような金色の光が注がれ、だんだん器が満たされていくのが見える。




「こんなに波動を下げてしまったはずなのに、神々はまだ、私を見放さずサポートしてくれているのか…」
熱い思いが込み上げる。





夜になり、寝かしつけのため娘の添い寝をしていると、胸の中に歌が流れ出した。



♩や〜さしいうたを、わ〜すれたの〜?




それは昨年、娘と見ていた子供番組「おかあさんといっしょ」で流れていた歌。
その時は良い歌だなーと思って見ていたけれど、番組でかからなくなってからは、すっかり忘れてしまっていた。




改めて歌の動画を探し、聞いてみた。


(公式動画は無かったので、hayamatasukeさんがカバーした動画を貼り付けます。)




涙がボロボロとこぼれ落ちてくる。
胸の中から熱い思いが溢れ出す。



慟哭の中で、魂の底から突き上げてくるような熱い熱い想い…。




「私は、この歌のような、やさしい世界を作りたいんだ。
私のような心弱き存在でも、心をガードすることなく生きられる、そんなやさしい世界。
純粋な人々が、その純粋さゆえに傷付かなくても済む世界。
続々と産まれている、ピュアな子供達が、ピュアなまま生きられる世界。
そんな、やさしい世界を私は作りたいんだ‼︎
たとえシフトできなくても構わないから、私は自分に忠実でありたいんだ‼︎』




そう叫ぶと、私の魂の奥底がマグマのように音を立てながら隆起してきて、その上に一柱の神が立ち上がってくるのが見えた。




そして神はこう宣言した。
「私はやさしい世界を作る」と。




『自分自神』の誕生だった。







翌朝目覚めると、私はとても強くなっていた。
どんな内容のニュースであろうと、全く心が揺れ動かない。
芸能人のオメデタであろうと、殺傷事件の続報だろうと、何の区別も無くただ見ている。
何を見ても、手回し紙芝居が、カラカラと回っているようにしか見えない。




あんなに弱くて、感情に翻弄されていた私はどこに行ったのか。




胸の中には、きちんと真ん中に立っている『自分自神』がいる。
そして『やさしい世界を作る』と宣言した強さも、そのまま残っている。



しっかりと中心に軸の入った自分を感じながら、「私は何かを超えたのだろう…」
そう、思った。




に続く。